こころとからだのしくみ

こころのしくみの理解

 

人間の欲求の基本的理解

 マズローの欲求階層説

マズローは、人間のさまざまな欲求を①生理的欲求、②安全欲求、③所属・愛情の欲求、④承認欲求、⑤自己実現欲求の5段階に階層序列化し、段階的により高次の欲求充足に向けて動機付けがなされていくとした。
マズローの理論のうち、生理的欲求安全欲求は、人間を含めた動物すべてがもつ基本的欲求(一次的欲求)であり、所属・愛情の欲求、承認欲求、自己実現欲求は、後天的に学習される社会的欲求(二次的欲求)であるとした。

マズローの5段階の欲求出典 https://www.jimpei.net/entry/maslow

欠乏欲求
足りないと不満足が生じるもの(生理的欲求、安全の欲求、所属と愛の欲求、承認欲求

成長欲求
成長することそれ自体が目的になる者(自己実現欲求)

 

記憶のしくみ

記憶のしくみまとめ

 

適応のしくみ

 適応

適応とは、個人と環境との関係を表す概念で、個人の欲求が環境と調和し、満足を感じている状態をいう。また、単に環境に自己を併せるという受身的な状態だけでなく、周囲へ積極的にはたらきかけて好ましい状態を生み出していくことも意味している。

 適応機制(防衛機制)

適応機制(防衛機制)まとめ

 

 

 

からだのしくみの理解

生命の維持・恒常のしくみ

 

 ホメオスタシス(恒常性)

生体内の諸器官は,気温や湿度など外部環境の変化や,体位,運動などの身体的変化に応じて統一的かつ合目的性をもって働き,病原微生物の排除創傷の修復体温血圧、血液量や血液成分などの内部環境を,生存に適した一定範囲内に保持しようとする性質があり,内分泌系自立神経系による調節がそれを可能にしている。この性質をホメオスタシスという。
ホメオスタシスを主に司っているのは、脳の視床下部と考えられている。

 自立神経

自律神経交感神経副交感神経とに大別され、2つは、同一の器官に平行的に分布しているが、作用はほとんど正反対である。内臓・血管・腺などの不随意性器官(意識して動かすことのできない器官)に分布して、無意識かつ反射的に、生命維持に必要な多くの作用を調節する。主として、平滑筋・心筋のような不随意筋および線分泌を支配する。

交感神経
からだを活動・緊張・攻撃などの方向に向かわせる神経。手に汗を握ったような時に、よりはたらく。

副交感神経
内臓のはたらきを高め、からだを休ませる方向に向かわせる神経。

 

 内分泌系

内分泌系とは、からだのさまざまな機能を調整しているホルモンを分泌するシステムである。例えば、ストレス環境では、副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されて免疫系に影響を及ぼすこととなり、抵抗力が弱まって、病気になりやすくなる。

 

 ホルモンによる血糖値の調節

食物中のグルコースは小腸の毛細血管に吸収される。血糖値が急に高くなるとすい臓のランゲルハンス島の B 細胞が感知し,インスリンというホルモンが血液中に分泌される。インスリンは全身の細胞にグルコースを吸収させ,肝臓ではグルコースからグリコーゲンという多糖類の合成を促して肝臓の細胞内に貯蔵させ,また脂肪細胞にグルコースから脂肪に変換させて貯めることで血糖値を低下させる。同時に食事による血糖値の上昇は,間脳の視床下部でも感知しており副交感神経が刺激され,その刺激がすい臓のランゲルハンス島の B 細胞に伝わることでもインスリンを分泌させる。こうしたしくみにより,食事によって一時的に上昇した血糖値は,再び安定する。
血糖値が低下するとすい臓のランゲルハンス島の A 細胞が感知し,グルカゴンというホルモンが血液中に分泌される。グルカゴンは肝臓に貯蔵されているグリコーゲンをグルコースに分解させ,血糖値を上昇させる。同時に血糖の低下は,視床下部でも感知しており,交感神経が刺激され,その刺激がすい臓のランゲルハンス島の A 細胞に伝わることでもグルカゴンを分泌させる。

 

 

 

人体部位の名称と役割

 

 人体

人体は、頭頚部、体幹体肢に大別される。体幹は、いわゆる胴体の部分で、胸部、腹部、背部、臀部からなり、内臓を容れている。体肢は、腕を上肢、脚を下肢と区別して呼ぶ。上肢下肢を合わせて四肢という。

 

 神経系

抹消からの刺激を受け、これに対して興奮を起こす中心部を中枢神経系といい、脊髄からなる。刺激や興奮を伝導する部分を末梢神経系といい、体性神経自立神経からなる。体性神経は、運動神経感覚神経に区分される。

人の神経図出典 http://pet-breeding-man.com/2014/12/article29-1-2/

 

 

脳は、左・右大脳半球からなる大脳間脳中脳延髄小脳に区分され、中脳・橋・延髄脳幹という。成人の脳の平均重量は約1300gで、髄膜や髄液で保護されている。

脳の各部位の名称出典 https://www.ac-illust.com/

 

~脳の各部位のはたらき~

大脳
・言語野や視覚野などの諸中枢が、部位を決めて配置されている。
学習記憶思考などの高次脳機能を司っている。

間脳(視床・視床下部・脳下垂体・松果体)
視床下部についている脳下垂体は、自立神経およびホルモン分泌の中枢である。

脳幹(中脳・橋・延髄)
生命維持に重要な機能を担っている。
・特に延髄は、呼吸運動や唾液分泌、血管運動などに関する中枢である。
・ウォーキングデッドのウォーカーは脳幹のみで活動している。

小脳
随意運動を円滑にできるように調節している。
・平衡感覚や視覚とも連絡している。

 

 

 

骨は、骨膜につつまれ、骨髄骨質に区別できる。骨髄造血器官として、赤血球・白血球・血小板をつくっている。骨質にはカルシウムが多く含まれ、寝たきりになるとカルシウムが血液中に放出される。
全身の約200個の骨は互いに結合して、骨格を形成してる。骨と骨の結合で動くものを関節といい、関節を挟んで筋肉が付着している。筋肉は収縮する性質がある。関節をまたぐ筋を骨格筋という。骨格筋は、骨の表と裏にあり、各々が相反(拮抗)するはたらきをもつ。

~骨の生理的作用~

【支持作用】
頭や内臓を支え、からだの支柱となる。

保護作用】
いくつかの骨が集まり、骨格を形成し、頭蓋腔・胸腔・脊柱管・骨盤腔などの腔をつくり、脳や内臓などの重要な器官を収め保護する。
※腔:肉体の内部の中空になっている部分

運動作用】
付着している筋の収縮により、可動性のある関節を支点として運動を行う。

造血作用】
骨内の骨髄で赤血球・白血球・血小板を絶えず新生する。

【電解質の貯蔵作用】
カルシウム・リン・カリウム・ナトリウムなどの電解質が骨中に蓄えられ、必要に応じて骨から引き出して血流により送り出す。

 

骨粗鬆症
骨は通常、破壊と再生のバランスがとれているため、骨の量は変化しないが、加齢に伴ってホルモンバランスが崩れ、骨の破壊が亢進したり、骨の再生が抑制されると、結果的に骨量が減少して、骨粗鬆症になる。
骨粗鬆症骨量(骨密度)が減少し、骨の構造も破綻して脆くなり、骨折の危険が高まった状態と定義される。

 

 主な関節と拮抗筋のはたらき

【手関節】

手関節の可動前腕の筋肉の名称

手根屈筋
出典 http://therapistcircle.jp/syakusokusyukonkukkin/

背屈:橈側手根伸筋、尺側手根伸筋がともに収縮
掌屈:橈側手根屈筋、尺側手根屈筋がともに収縮

 

肘関節】

肘関節の動き出典 https://www.bikebros.co.jp/vb/sports/stame/scolumn05/scolumn05-20151102/

伸展:上腕三頭筋が収縮し、上腕二頭筋が弛緩する
屈曲:上腕三頭筋が弛緩し、上腕二頭筋が収縮する

 

【肩関節】

肩関節の動き出典 http://www.golf-fine.com/news/10762.html

外転:三角筋
内転:大胸筋・広背筋

 

【股関節】

股関節を伸展させる筋肉出典 http://kikoukairo.com/archives/2551


股関節を屈曲させる筋肉出典 http://kikoukairo.com/archives/2551

伸展:大殿筋が収縮し、腸腰筋が弛緩する
屈曲:大殿筋が弛緩し、腸腰筋が収縮する

 

膝関節】

足の筋肉出典 https://kotobank.jp/word/%E5%A4%A7%E8%85%BF%E4%BA%8C%E9%A0%AD%E7%AD%8B-91597

伸展:大腿四頭筋が収縮し、大腿二頭筋が弛緩する
屈曲:大腿四頭筋が弛緩し、大腿二頭筋が収縮する

 

【足関節】
足の筋肉背屈と底屈出典 http://hearts-bridge-jp.com/2019/07/15/anterior-tibialis2/

背屈:前脛骨筋が収縮し、下腿三頭筋が弛緩する
底屈:前脛骨筋が弛緩し、下腿三頭筋が収縮する

 

 

 

 

 

 感覚器

感覚器には、顔面にある目・耳・鼻・舌・皮膚に代表される①視覚器、②平衡聴覚器、③嗅覚器、④味覚器、⑤外皮がある。

 

視覚器

眼球出典 https://www.kango-roo.com/ki/image_1086/

視覚器は、眼球副眼器からなる。眼球の主な構造は下図
眼球の主な部位のはたらきとしては、水晶体が焦点を調節する、網膜が光をとらえ視神経に伝える、などがある。眼球は、視神経によって脳につながっている。
副眼器は、眼球を保護し、そのはたらきを助けるものである。主な部位としては、眼瞼、結膜、目筋、涙器などがある。

 

平衡聴覚器

からだの平衡感覚と聴覚を司る器官で、外耳中耳内耳からなる(下図)

耳の構造出典 https://www.kango-roo.com/ki/image_1085/

耳で音の伝わるしくみは、①外耳音を集めて中耳に伝える、②中耳(鼓膜・鼓室)で音を振動に変えて内耳に伝える、③内耳(蝸牛)で音の振動を電気信号に変えて脳に伝える、というものである。
耳の音を伝える以外の役割としては、中耳(耳管)気圧の調節をする、内耳(前庭・半規管)平衡感覚を司る、といったものがある。

 

味覚器

味覚器は、舌にある味蕾(みらい)が味覚の受容器で、味細胞の集まりである。味の種類は多様だが、甘み・苦味・酸味・塩味・旨味の5つが基本味である。

 

 

 呼吸器

呼吸器系とは、外呼吸を行うための器官系をいい、鼻腔から気管支までの空気の出入りと発生に関与する気道鼻腔・咽頭・喉頭・気管・気管支)と、空気と血液との間のガス交換の場である肺をいう。

上気道と下気道出典 https://institute.yakult.co.jp/dictionary/word_3162.php

 

呼吸

代謝に必要な酸素を人体各器官の細胞に供給し、細胞から代謝の際に生じた二酸化炭素を除去することであり、外呼吸内呼吸の2つがある。

外呼吸
肺胞内の空気と血液との間のガス交換のこと

内呼吸
血液と組織細胞間のガス交換のこと

 

■肺
肺は、左右両葉からなり、右葉3葉、左葉葉からなる。(左には心臓があるから)その中を細気管支が枝に分かれ、さらに分岐し肺胞となる。ガス交換は、この肺胞で行われる。
呼吸運動は、無意識に反射的な規則正しいリズムで行われる。その自動調節の機構は、脳幹にある呼吸中枢のはたらきによる。
血液中に取り込まれた酸素は、赤血球内の血色素(ヘモグロビン)に結合して、各所に運ばれる。組織におけるガス交換は、動脈血が組織細胞に酸素を渡し、代わりに二酸化炭素を受け取ること(内呼吸)によって行われる。

肺画像引用 https://minds.jcqhc.or.jp/n/pub/3/pub0041/G0000202/0003

 

 消化器系

消化器系とは、食物を摂取し、それを腸管から吸収できる程度まで分解し、吸収して血液に送るはたらきを行い、食物残渣の排泄を司る器官の集まりである。消化器系は、消化管(口腔・咽頭・食道・胃・小腸・大腸・肛門)消化腺(唾液腺・胃液線・肝臓・胆嚢・膵臓・腸腺)からなる。
口腔内に取り込まれた食物は、上下の歯間で下顎の運動によって細かくかみ砕かれ(咀嚼)、唾液と混ぜ合わされて、飲み込みやすい形(食塊)となって飲み下され(嚥下)、咽頭、食道を通過し、胃へと達する。胃での食物の消化は、胃の蠕動運動胃液の分泌により行われる。
蠕動運動とは、消化管などの管状の臓器が内容物を波状に送る基本的な運動形式である。蠕動運動は、副交感神経によって促進され、交感神経によって抑制される。胃の内容物は通常、食後3~6時間で十二指腸に送られる。

 

小腸
小腸は、十二指腸空腸回腸に区分される。胃から送られてきた食物は、小腸の壁を形成する平滑筋の運動により、胆汁・膵液腸液などの消化液と混和され、移送される。その間に、消化液による科学的消化が行われる。

小腸出典 https://www.chugai-pharm.co.jp/ptn/medicine/karada/karada014.html

 

■大腸
大腸は、小腸に続く消化管の終末部で、全長が約1.5mある。大腸は、盲腸・結腸・直腸に区分され、小腸で吸収された残りのものから水分を吸収し、糞便を形成し排泄する。

大腸出典 http://www.sendai.jrc.or.jp/specialty/specialty09-7.html

 

唾液
唾液は、食物を口にしたとき以外にも、食物を見たり、連想したり、においを嗅いだりすることで分泌される。特に分泌が多くなるのは、食物を口にしたときとされる。唾液が分泌されることで、食物を飲み込むことを補助する役割となる。

唾液腺は組織の大きさから大唾液腺小唾液腺とに分けられ,大唾液腺には耳下腺,顎下腺,舌下腺が含まれる。小唾液腺は口腔全体にわたって分布しており,粘膜や筋組織内に米粒あるいはアズキ粒ぐらいの大きさの腺組織の集合体として存在し,それぞれ独立した管によって口腔内に開いている。

大唾液腺出典 https://www.hibmc.shingu.hyogo.jp/past/kounai_torabl/investigation_1_3.html

唾液分泌は、歯やからだの健康を保つために、食物残渣を洗い流す自浄作用、消化作用、緩衝作用、潤滑作用、薬物排泄作用、抗菌作用などの重要な働きをしている。
唾液は唾液腺から分泌されるもので、99%以上が水分である。1日に1~1.5ほどを分泌するとされている。そのなかには、消化酵素少量のホルモンも分泌される。
唾液分泌は、唾液腺の種類や、自立神経の働きによって異なる。交感神経が刺激された場合の唾液は粘りが強く、副交感神経が刺激された場合の唾液はサラサラして粘りが弱く、量も多く分泌される。

 

胃液
胃液は、塩酸およびペプシンなどの消化酵素からなる。胃液の分泌は神経のり調節され、副交感神経である迷走神経が刺激されると分泌が亢進する。また、ホルモンによる調節がある。

 

肝臓の主なはたらき

物質の代謝
ブドウ糖からグリコーゲンをつくって肝臓内に蓄え、必要なときに再びブドウ糖に分解して血液中に送り出す。また、たんぱく質のアルブミン(※)をつくり、血液中に送り出す。
アルブミン:単純たんぱく質で水によく溶けるものの総称
代謝:生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称

解毒
肝臓は私たちが摂取した物質(アルコールや薬剤など)や代謝の際に生じた体に有害な物質を、毒性の低い物質に変え、尿や胆汁中に排泄するという解毒作用を持っている。 必要以上にアルコールや薬物を摂取すると肝臓解毒作用が追い付かず、肝臓に大きな負担をかけてしまう。

胆汁の分泌
胆汁は、食物が刺激になって分泌される。胆汁が十二指腸に排出されないと、血液中に吸収され、黄疸になり、便は白色となる。黄色の便は、胆汁に含まれるビリルビンの色である。
胆汁は、肝臓の下面についている胆嚢に蓄えられている。

 

 

泌尿器
泌尿器は、尿を生成する腎臓と、対外に排泄する尿路尿管膀胱尿道からなる。腎臓は、からだの背部に位置する左右一対の臓器である。
膀胱は、尿管によって送られてきた尿を蓄えるおよそ500mlの容量をもつ筋性の器官である。男性は直腸が、女性は子宮が膀胱に密接している。
尿道は、膀胱内の尿を対外に排出する管で、男女で長さが異なる。男性の場合は尿道が約20cmと長いが、女性は尿道が4~5㎝と短く、尿道に入り込んだ細菌が膀胱に到達しやすい構造になっている。そのため、膀胱炎は男性よりも女性の方に多くみられる。

 

 

ホルモン
ホルモンは、特定の臓器において微量に生産される特殊な化学物質で、目的とする組織または器官のはたらきの調節に関与する。ホルモンを分泌する器官を、内分泌腺または内分泌器官という。
ホルモンは血液中に分泌され、血液循環を介して、そのホルモンの作用の対象となる器官や組織である標的器官、標的細胞に到達する。内分泌腺には、下垂体甲状腺上皮小体(副甲状腺)膵臓副腎性腺松果体などがある(下図)

ホルモン分泌器官出典 https://www.kango-roo.com/sn/k/view/2349

松果体は、間脳の後上方にある6~7㎜、重さ0.2~0.2gの小体で、赤灰白色である。松果体細胞と神経膠細胞からなり、メラトニンを分泌する。メラトニンは、睡眠の促進に関係する。

膵臓ランゲルハンス島からは、α(A)細胞から血糖上昇作用のあるグルカゴン、β(B)細胞からは、血糖低下作用のあるインスリンが分泌される。

 

 

 循環器

心臓は、上部の心房下部の心室に分けられ、それぞれは心房中隔、心室中核によって左右にわけられ、2心房、2心室からなる。(下図)

心臓と血液の流れ出典 http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/heart/pamph69.html

循環器は、心臓と、血管およびリンパ管で構成されている。心臓から出ていく血管動脈心臓に入る血管静脈という。

体循環と肺循環出典 https://www.kango-roo.com/sn/k/view/2976

・二酸化炭素を多く含んだ静脈血は、上大静脈下大静脈右心房三尖弁右心室肺動脈の順で流れる。そして、肺でガス交換が行われて、静脈血は酸素を多く含んだ動脈血となる。

・酸素を多く含んだ動脈血は、肺静脈左心房僧帽弁左心室大動脈の順で流れる。体の抹消で細胞に酸素を供給して二酸化炭素を受け取り、動脈血は二酸化炭素を多く含んだ静脈血となる。

・肺でガス交換するための、右心室肺動脈肺静脈左心室の流れを、肺循環(小循環)という。

・からだの抹消に酸素を供給するための、左心室大動脈からだの抹消上大静脈・下大静脈右心房の流れを体循環(大循環)という。

・心臓(右心室)から肺へ送り出す肺動脈よりも、心臓(左心室)から全身へ血液を送り出す大動脈のほうが、血圧が高い。そのため、右心室よりも左心室のほうが心筋層が厚く、収縮力が大きい

 

血圧
血圧とは、血管中を流れる血液の圧力であり、心臓が収縮したときが最高血圧(収縮期血圧)弛緩したときが最低血圧(拡張期血圧)である。血圧の値は、心臓から拍動される血液量と、末梢血管の抵抗によって変動する。動脈硬化があると、血圧は高くなる。心臓が収縮すると、全身に血液が送られて、血圧は高くなる。 心臓が拡張すると、全身から血液が戻ってきて、血圧は低くなる。

 

 

 血液

血液は、体重の7~8%を占めている。動脈血の色は鮮紅色で、静脈血は暗赤色を示す。血液には下のような運搬作用がある。

~血液の主な運搬作用~
①肺と組織細胞の間で、酸素・二酸化炭素などを運搬する。
②腸壁から肝臓・全身各部へ、栄養素を運搬する。
③内分泌腺から標的器官へ、ホルモンを運搬する。
④腎臓へ、尿素・老廃物・余分な水分などを運搬する。  など

血液の成分は、血球(45%)と血漿(55%)に大きく分類される。血球は細胞成分で、赤血球・白血球・血小板のとことをいい、骨髄でつくられる。血漿には、各種電解質・たんぱく質・ブドウ糖・脂質などが含まれている。

 

赤血球
赤血球は、血液1㎥中に450万~500万個含まれ、酸素や二酸化炭素を運搬する血色素(ヘモグロビン)を有する。血液の鮮紅色は、ヘモグロビンの色である。また、ヘモグロビンは、一酸化炭素との結合力が強い。
ヘモグロビンの濃度が正常値以下に低下している状態を貧血という。

 

白血球
白血球には、顆粒球、リンパ球、単球がある。白血球には食作用があり、細菌感染があると増加する。白血球は、各人と状態によって異なるが、一般的には血液1m㎥中に4000~9000個ある。

 

血小板
血液1m㎥中に20~50万個あり、血液凝固に関与する。

 

リンパ
リンパとは、血管のように全身に張りめぐらされたリンパ管と、その中を流れているリンパ液リンパ管の中継地点であるリンパ節の総称である。
体内を流れる液体の代表的なものといえば血液であるが、リンパ液体液のひとつである。まず、血管を流れる血液の大部分は、心臓から排出され、全身を巡って心臓に戻る。大部分と記したのは、そのすべてが心臓に戻るのではなく、体内にある細胞の隅々に酸素と栄養を届けるために、一部は動脈側の血管から流出するからである。
そして、血管に戻れなかった水分はリンパ液となり、リンパ管を通って静脈に戻る。前者の血液と心臓の流れを「循環器系」と呼ぶのに対し、後者の流れを「リンパ系」と呼ぶ。

 

 

 

移動に関連したこころとからだのしくみ

 

機能の低下・障害が及ぼす移動への影響

 

 転倒

高齢者は、筋力の低下や平衡能の低下などにより、バランスを崩しやすくなり、転倒のリスクが高くなる。
高齢者では骨密度が低下する傾向にあるため、転倒による骨折のリスクが高い。転倒により、橈骨遠位端(手首)上腕骨近位端肩)・大腿骨頸部(股関節)・脊椎(背骨)が骨折しやすいとされる。

 

 腎機能障害

腎機能障害などの疾患では、倦怠感や疲労感から移動することを控え臥床しがちになる。尿失禁尿漏れは外出を控えるきっかけになり、夜間頻尿では覚醒の低い状態での移動となるため、転倒のリスクを高めたり、日中の覚醒低下から移動意欲を低下させる。

 

疾患に伴う特徴的な歩行

疾患歩行の特徴
パーキンソン病小刻み歩行、突進現象、すくみ足
脊髄小脳変性症失調性歩行
脊柱管狭窄症間欠性跛行
進行性筋ジストロフィー動揺性歩行(体を左右に振りながら歩く歩行)

 

 

 廃用症候群

※生活支援技術のテキストで詳説

 

 下肢切断

下肢切断のうち、特に両側切断者では、座位での支持基底面が狭く、車いす利用時に前方に転倒しやすいので、胸ベルトを使用する。また、後方に重心があるので、車いすごと後方に転倒しやすくなる。

 

 

 

 

 

 

食事に関連したこころとからだのしくみ

 身体を作る栄養素

人間に必要不可欠な栄養素には、糖質(炭水化物)たんぱく質(アミノ酸)脂質無機質(ミネラル)ビタミンの5つがあり、これを五大栄養素という。
五大栄養素のうち、エネルギー源となる糖質(炭水化物)脂質たんぱく質(アミノ酸)三大栄養素という。
栄養素の主なはたらきは、下の表のとおりである。

 炭水化物脂質たんぱく質無機質ビタミン
エネルギー源となる××
からだの構成成分となる××
生体機能の調節をする××

 

炭水化物
炭水化物は、糖質食物繊維を含んだものである。食物繊維は、人の消化酵素では消化されない難消化性多糖類に属し、エネルギー源とはなり得ない。しかし、整腸作用腸内有害物質吸収などのはたらきがあり、大腸がん、糖尿病、高血圧症などの生活習慣病の予防因子となる。

 

■脂質
脂質
は、細胞膜・血液・ホルモン等の原料となる。脂溶性ビタミンの吸収を助けるはたらきをもつ。また、エネルギー発生量は脂質が最も多い

 

たんぱく質
たんぱく質は皮膚・筋肉・ホルモン・臓器など生体組織の主要成分となる。たんぱく質が不足することで、免疫力が低下する。
約20種類のアミノ酸から構成されている。アミノ酸の多くは必要なときに体内で合成されるが、体内で十分な量を合成されない9種類のアミノ酸を必須アミノ酸といい、これは必ず食事から摂取しなければならない。

 

ビタミン
ビタミンは脂溶性と水溶性がある。脂溶性ビタミンは油脂と一緒に摂取すると吸収が促進されるが、余剰は体内に蓄積されるので、多量に摂ると過剰障害が出る。水溶性ビタミンは体内に蓄積されず、多い分は尿中へ排出されるので、毎日摂取する必要がある。

~各ビタミンの主なはたらき~

分類種類主なはたらき欠乏症多く含む食品


ビタミンA視力の調節夜盲症レバー、うなぎ、緑黄力野菜
ビタミンDカルシウムの吸収を助ける骨粗鬆症骨軟化症魚、しいたけ、卵、乳製品
ビタミンE酸化防止作用溶結性貧血種実類、大豆、緑黄色野菜
ビタミンK血液凝固に必要血液凝固遅延緑黄色野菜、納豆、肉、卵


ビタミンB₁糖質代謝に関与脚気、多発性神経炎米ぬか、豚肉
ビタミンB₂糖質・脂質の代謝に関与口角炎、皮膚炎レバー、牛乳、卵、緑黄色野菜
ビタミンB₆アミノ酸代謝に関与皮膚炎、口内炎レバー、豆類
ビタミン₁₂赤血球の増殖巨赤芽球性貧血貝類、レバー、卵黄、牛乳、魚類
ナイアシン酸化還元反応に関与ペラグラ、舌炎レバー、肉、卵、海藻、大豆
パントテン酸糖質・脂質の代謝に関与欠乏は起こりにくい穀類、卵、豆類、イモ類、魚類
ビオチン脂肪酸の合成皮膚炎、脱毛肉類、卵、米ぬか、大豆、落花生
葉酸成長・妊娠の維持に重要巨赤芽球性貧血カキ、緑黄色野菜
ビタミンCコラーゲンの合成壊血病果物、野菜、緑茶、いも類

※夜盲症:健常者と比べて暗いところでの物の見え方が悪い状態をいう。

 

 

 

食べることに関連したこころとからだのしくみ

 

 食欲・おいしさを感じるしくみ

視床下部は、摂食機能に関係する。つまり、空腹感満腹感は、この部位のはたらきにより生じる。
食欲調節には、血糖値(血中のブドウ糖)などが関与している。血糖値が下がると視床下部の摂食中枢が反応し空腹を感じる。血糖値が上がると、視床下部の満腹中枢が反応し、食欲がなくなる。

 

 のどが渇くしくみ

視床下部には、口渇中枢が存在しており、発汗や呼吸によって水分量が減り、体液の浸透圧が高くなると、口の渇きを感じる。

 

 食べるしくみ

食事にかかわる器官で外見からわかる部分には、口唇、甲状軟骨(喉仏)などがあるが、多くの器官は内部に位置している。気管の入り口にあって嚥下をする際に誤嚥しないようなふたの役割をする軟骨が喉頭蓋(こうとうがい)である。

食べるしくみ出典 https://www.sakaimed.co.jp/knowledge/elderly-people-rehabilitation/rehabilitation/reha11/

 

食事の動作には、先行期準備期口腔期咽頭期食道期といった段階があり、これを摂食・嚥下の5分類という。以下で詳しくみていく。

先行期(認知期)
食物を認知する時期。食事をして条件反射的に、唾液が分泌され、食事の準備が行われる。

準備期(咀嚼期)
食塊を整える時期で、捕食、咀嚼、食塊形成の3段階がある。唾液は咀嚼により固形の食物と混ざる。

口腔期
食塊が形成され食事の準備ができ、食塊を口腔から咽頭へ移送する時期。移送は主に舌で行われる。また、舌は食塊を形成したり、辺縁に硬口蓋に押し付け、送り込むのに重要なはたらきをしている。

咽頭期
食塊が咽頭を通過する時期。咽頭期では物を飲み込む時の「ごっくん」という反射が起こる。意識的な反射惹起も可能だが、トリガーに食物が達すると自然に嚥下反射が起こる。 反射が起こる時は一時的に呼吸が停止し、鼻咽腔が閉鎖し食物が鼻に抜けないようになっており、咽頭収縮や舌骨・喉頭の挙上が起こり食道入口部が開大する。

食道期
食道期では、食物を食道の蠕動運動によって胃へと送る。自分でコントロールすることはできない。

 

 

機能の低下・障害が及ぼす食事への影響

 

 摂食・嚥下の5段階における影響

■【先行期(認知期)問題が生じると】

食物を食物と認識できず食動作が始まらない、疾病により嗅覚が障害されて食欲と結びつかない、自分の適切な食事のペースが解らずどんどん口に詰め込んでしまう等の様子が見られる。

対応

食事に集中できる環境を整えたり声かけなどで食事に意識を向けたりする。またペースが速い場合も声かけをしたり、スプーンを小さくしたり、皿に小分けにするなどの工夫を行う。
長く口腔内にため込む場合は、目の前に次の一口をスタンバイさせると、食事がスムーズに進むこともある。また食器具を変えたり環境を変えたりすることが効果的なこともある。

■【準備期(咀嚼期)に問題が生じると】

食物を咀嚼したり押しつぶしたりできず、食事に時間がかかったり、食物をそのまま丸呑みしたりする。その次のステップである口腔期が不良であると、咀嚼されていない食物がそのまま咽頭や喉頭に落下したり、十分咀嚼できていない食物で窒息事故を起こしたりすることもある。また咀嚼運動が見られても、残存歯数が少なく義歯などが装着されていなければ準備期に問題が生じる。

対応

適応できるのであれば義歯を装着したり、口腔機能を適切に評価して適切な食事形態に調整することが必要。よって実際に普段食べている食品の摂取状況を観察することが重要である。

■【口腔期に問題が生じると】

口腔機能と摂取している食事形態が一致せず、食物を上手く咽頭に送り込めず食事に時間がかかったり、口腔内に食物が多量に残留したり、食物の舌によるコントロールができず咽頭に落下してしまい窒息につながることがある。
比較的嚥下障害の軽い方は飲み込みやすいと言われるゼリーやソフト食なども危険なことがある。また一見口がもぐもぐと動いているように見えても、顎が上下に動く不随意運動(オーラルジスキネジア)の場合もある。

対応

口腔期が不良でも、咽頭期が良好な方はいるので、その場合は咽頭期になるべくアプローチしやすい食形態にする、奥舌に介助する、介助具・自助具などを利用するのも良い。
また、食事時間が適切かを確認したり、食後の口腔内残留を確認し、残留があれば一度食形態を変更して残留具合を比較する。
食物にまとまりやすいあんをかけたり食事介助されている方なら、座っている椅子をリクライニングしてみるのも良い。

 

■【咽頭期に問題が生じると】

食物や水分の咽頭流入と嚥下反射惹起のタイミングがずれて誤嚥する、咽頭収縮力が弱くなり咽頭に残留しやすくなる、残留物を誤嚥する、食道入口部が開大せず食物が飲み込めない、といったことが起こる。

対応

嚥下のタイミングがずれて誤嚥する場合には、水分に増粘剤を混ぜて適切に調整する、一口量を少なくする、湿性嗄性(食物や水分などが残留して生じるガラガラ声)のある場合は、咳払いをする、食形態を変更するなど様々な方法がある。


■【食道期
に問題が生じると】

食道逆流停滞が生じたり、逆流物の誤嚥通過障害などが見られる。
咽頭期に問題がなくても、痰がらみが消失しない、食後のげっぷむせが見られることが多くある。

対応

胸のつかえ感や胸やけ、逆流感がある人は、消化器内科など専門医への受診が必要。
また食事の1回量を減らして回数を増やす、食後の座位を保持することも有効。

 

 食事制限が必要な主疾患

食事制限主な疾患
カロリー糖尿病、高尿酸血症、痛風、肥満
塩分(ナトリウム)腎機能障害(尿毒症)、高血圧症、心疾患
カリウム腎機能障害(尿毒症)
たんぱく質腎機能障害(尿毒症)

腎機能障害(尿毒症)は、高カロリー食となる。

 

 

生活場面におけるこころとからだの変化のきづき

 

 誤嚥が疑われる病歴や状態

・窒息がある。
・脱水、低栄養状態がある。
・食事時間が1時間以上かかる。
・食事中や後にむせたり咳が多い。
・夜間に咳き込む。
・肺炎、発熱を繰り返す。
・拒食、食欲低下がある。
・食事の好みが変わった。
・かすれ声がある。
・咽頭違和感・食物残留感がある。

健康な人の場合は、誤嚥をするとかなり激しい咳がでる(咳反射)。しかし、反射が低下していると咳も弱かったり、あるいは反射が消失していると、誤嚥しても一見、何も起こらないため、問題がないようにみえることがある。これを不顕性誤嚥という。

窒息の場合、声が出せない、もがく、チョークサイン、呼吸音がゴロゴロ、ヒューといった音になる、呼吸困難となり、顔面のチアノーゼがみられるようになり、脈拍、血圧が上昇する。さらに進行すると、痙攣、脱糞を伴い、激しくのたうち回る。一分を過ぎると、意識を消失し、硬直した表情になり、昏睡状態筋肉の弛緩仮死状態に陥り、一分半を過ぎると回復の可能性は少なくなる。

 

 

 脱水

体重の2%に相当する水分が失われると、強いのどの渇き、食欲減退などの症状が現れる。高齢者では症状が現れにくいのが特徴である。脱水症状の観察ポイントとしては以下のようなものがあげられる。

・口渇
口唇の乾燥
皮膚緊張の減少
・頭痛
・食欲不振
・嘔気・嘔吐
・意識低下
・活動性の低下
脇の下の乾燥
尿量減少・濃縮尿
・全身倦怠感
・めまい
発熱
・痙攣   など

 

 低栄養

低栄養とは食欲の低下や食事が食べにくくなどという理由から徐々に食事量が減り、身体を動かすために必要なエネルギーや筋肉や皮膚、内臓などをつくるたんぱく質が不足した状態のことをいう。低栄養を確認するための指標には血清アルブミン値(3.5g/dl以下)、体重減少率(一か月で5%以上)、体格指数(BMI)(18.5未満)などがある。

 

 

入浴、清潔保持に関連したこころとからだのしくみ

 

 入浴の作用

温熱作用
皮膚の毛細血管や皮下の血管が拡張し、血行がよくなる。その結果、
・体内の老廃物や疲労物質が排泄されやすくなる。
内臓のはたらきが活発になる。
・腎臓のはたらきが活発になり、利尿作用がはたらく。

静水圧作用
からだが一回り小さくなるほどの水圧を受け、血液循環が促進され、心臓のはたらきが活発になる。その結果
・下肢の血液が心臓に戻りやすくなり、下肢のむくみも軽減される。
・心肺機能が促進される。

浮力作用
体重が1/9程度になり、重さから解放される。その結果、
・腰や膝などへの負担が軽減される。
・からだの負担が軽減されてリラックスできる。

 

 

 皮膚のしくみ、機能

汗腺出典 https://wakiasenioi.jp/about/

皮膚の構造は大きく分けて、表皮真皮皮下組織からなる。
皮膚から出る汚れには、汗、皮脂、垢がある。は、血液からつくられ、汗腺(エクリン腺とアポクリン腺)に取り込まれた汗は排出前に血管に再吸収される。塩分はそのときにほとんど再吸収され、排出される汗は99%以上である。

 

 皮膚の常在細菌

重要な常在細菌は腸内細菌だけでなく、皮膚にも常在細菌がいて私たちのストレスフルな外的刺激などから守ってくれる。皮膚は人体で最大の臓器ともいわれ、皮膚には多くの常在細菌があると言われてるが、その代表的なもの3つについて以下で説明する。

■黄色ブドウ球菌
皮膚表面や毛穴に存在する。存在しているだけでは問題がないが、ブドウ球菌の中では病原性が高いため皮膚がアルカリ性に傾くと増殖して皮膚炎などを引き起こす。傷を受けた皮膚をそのままにしておくと化膿し悪化させてしまう。のpH(※)は4~6の弱酸性で、この酸性度が皮膚表面での最近増殖を防ぐと考えられている。石けんは皮膚のpHに近い弱酸性のものを使用する。
※pHとは、水溶液の性質をあらわすひとつの単位で中性はpH7、これより低い方を酸性、高い方をアルカリ性と呼ぶ。

■アクネ桿菌
この菌は嫌気性菌であり、酸素がある環境ではほとんど増殖できず、死滅する。そのため、酸素を嫌い毛穴や皮脂腺に存在し皮脂を餌にプロピオン酸や脂肪酸を作り出すことで皮膚表面を弱酸性に保ち、皮膚に付着する病原性の強い細菌の増殖を抑える役割を担っている。一般的にニキビの原因と言われているが、増殖しなければニキビの原因菌にならない。しかし、皮脂の分泌量が増えたり、何かの異常で毛穴をふさいだりすると、アクネ桿菌が過剰に増殖し炎症を引き起こしてニキビになる。

表皮ブドウ球菌
皮膚表面や毛穴に存在する。表皮ブドウ球菌は汗や皮脂を餌にグリセリンや脂肪酸を作り出します。脂肪酸は肌を弱酸性に保ち抗菌ペプチドを作り出すことで、黄色ブドウ球菌の増殖を防ぎます。表皮ブドウ球菌が出すグリセリンは、皮膚のバリア機能を保つ役割があります。

 

 

 発汗のしくみ

発汗は、視床下部にある体温調節中枢が、自立神経を介して汗腺に指令を出すことで起こる。主に体温調節のために汗を出す汗腺はエクリン腺で、汗が皮膚面で蒸発するときに体熱を放散し、体温を調節する。もう1つのアポクリン腺は、腋の下、外耳道、外陰部などの体毛のある限られた部分に分布している。汗腺は真皮にあり、エクリン腺が一番多く分布している場所は手掌で、次に足底、額と続く。
エクリン腺から出る汗の成分が水と電解質なのに対して、アポクリン汗腺から出る汗は水分の他にタンパク質や脂質などの有機成分が含まれている。汗自体にはにおいは無いが、これが皮膚の表面に付いた雑菌(表皮ブドウ球菌、アクネ菌など)に分解されると、ある種の脂肪酸が出来て特有の汗のにおいを発する。

汗には次の3種類がある。
①運動や気温の上昇で発汗する、温熱性発汗
②緊張した時などの、精神性発汗
③からいものなどを食べたときの、味覚性発汗

エクリン腺のうち汗を出す能動汗腺は、約180万~280万個といわれ、その数は生後2~3歳までの育った生活環境により決定され、個人差がある。
汗をかかない生活は能動汗腺を減少させ、汗をかきにくくする。発汗ができないと排熱ができず、からだは熱の生産を抑えるために代謝活動を抑制し、低代謝の悪循環に陥る。

生物学的放熱機構として、発汗以外にも1日に肺から約300ml、皮膚から500~600mlの水分が不感蒸泄として排出されている。

 

生活場面におけるこころとからだの変化の気づき

 

 湯の温度がからだに与える影響のまとめ

 中温浴(38~41℃)高温浴(42℃以上)
自立神経副交感神経を刺激交感神経を刺激
心臓の動き抑制される促進される
血圧低下する上昇する
腎臓のはたらき促進される抑制される
膀胱のはたらき排尿が促進される排尿を抑制する
腸の動き活発になる抑制される
筋肉のはたらき弛緩する収縮する
鎮静、リラックス興奮

 

 

 

 

排泄に関連したこころとからだのしくみ

 

 尿の性状、量、回数

尿成分の95%は水分である。残りの5%には、尿素・尿酸・ナトリウム・カリウム・アンモニア等が含まれている。排泄されたばかりの尿は弱酸性である。
尿の性状は、黄色や薄い茶色がかった透明の液体で無菌である。出た直後は食べ物のにおいおなどがするが、空気に触れると細菌によって尿が分解され、アンモニア特有のにおいとなる。

 

 排尿のしくみ

排尿のしくみ出典 https://www.selfdoctor.net/q_and_a/2012_12/01.html

腎臓でつくられた尿は、尿管という細い管を通って膀胱に運ばれる。膀胱はやわらかいに筋肉でできた袋で、尿はいったんここにためられる。膀胱の下は尿道と呼ばれる管につながり、尿はここから体外に排出される。
尿道は、尿道括約筋と呼ばれる筋肉が蛇口のような役割を果たし、漏らすことなく膀胱に尿をためたり出したりしている。膀胱の容量は人によって異なるが、200~500mlである。
膀胱や尿道のはたらきには、脊髄を経由して大脳に至る自立神経が関与し、調節している。自立神経である交感神経副交感神経は、排尿リズムに関与する。
膀胱に尿が送られても尿を漏らさずにいられる(蓄尿)のは、交感神経が優位で、膀胱を弛緩させ、尿道を収縮させているためである。トイレでの排尿の体勢をとると尿が排出されるのは、副交感神経が優位で、膀胱を収縮させ、尿道を弛緩させているためである。
膀胱に150~200ml程度尿がたまると、その刺激が膀胱から脊髄を経て大脳まで伝わり、尿意を感じる。尿意がないと排尿はできない。尿意は30分~1時間程度は我慢できるが、あまり我慢すると鳥肌がたったり寒気を感じたりする。

 

 便の性状、量、回数

便の性状において、便の硬さには個人差がある。かかわる人が共通の基準で観察することが大切であり、そのスケールとしてブリストル便形状スケール(下図)がある。

便の形状出典 http://www.carenavi.jp/jissen/ben_care/shouka/shouka_03.html

 

■便の量や排便の回数は、個人差がある。健常な人では1回150~200㎎、1日1~3回ないし1~3日に一回程度が正常といわれている。

■便の色は、胆汁色素が変化したもので、通常は黄茶褐色をしている。主な便の色の変化と食物等の関係、排便の異常は下の表の通りである。

便の色関係する食物等
黒色上部消化管の出血・鉄剤の服用
赤色血液付着・赤色食物の多色
灰色胆汁不足・胆道閉鎖・バリウム投与後
緑色ほうれん草の多色・薬剤の影響

 

 

 

 便の生成のしくみ

便の生成のしくみ出典 https://www.kango-roo.com/sn/k/view/3099

食物は、歯で噛み砕かれ、唾液と混ぜ合わされ、咽頭食道を通ってに運ばれる。胃は約1300mlの容量の袋状の臓器で、胃液と混ぜ合わせて粥状になった食物を小腸へと送る。
小腸は、十二指腸空腸回腸の順に大腸へ続く管状の臓器で、全長6~7mある。十二指腸で膵液と胆汁と混ざり、空腸回腸で消化され、栄養が吸収される。
水分の95%を小腸で吸収しているが、この段階では便はまだどろどろの水様である。残りの水分の5%のうち4%を大腸で吸収して、肛門にたどり着くまでに形のある便になる。
大腸は、小腸に続く全長1.6mの管状の臓器で、盲腸、上行結腸横行結腸下行結腸S状結腸直腸の順に肛門へと続く。便が肛門まで移動できるのは、蠕動運動による。

 

 排便のしくみ

腸や肛門のはたらきには、脊髄を経由して大脳に至る自立神経が関与し、調節している。自律神経である交感神経副交感神経は、排便リズムに関与する。
直腸に便が送られてきても便を漏らさずにいられる(蓄便)のは、交感神経が優位で、直腸を弛緩させ、肛門を締めている内肛門括約筋収縮させているためである。内肛門括約筋は、直腸にあるものが便かガスか、個体か液体かを区別する役割も担っている。

排便のしくみ出典 http://www.carenavi.jp/jissen/ben_care/chikuben/ben_01.html

トイレで排便の体勢をとると、少しのいきみをきっかけに便が排出されるのは、副交感神経が優位で、直腸を収縮させ、内肛門括約筋弛緩させているためである。
直腸に便がある程度たまると、その刺激が直腸から脊髄を経て大脳まで伝わり、便意を感じる。便意がないと排便はできない。便意は15分程度で感じなくなるので、我慢しないことが大切である。

 

 

 

機能の低下・障害が及ぼす排泄への影響

 

 尿失禁

尿失禁には、機能性尿失禁切迫性尿失禁腹圧性尿失禁溢流性尿失禁がある。

尿失禁の特徴と原因

機能性尿失禁
認知症やADLの低下による、認知機能や運動機能の低下が原因で排泄行為が困難となり漏れる。下部尿経路に器質的な障害が認められないにもかかわらず、身体障害などの要因によって、トイレに間に合わないなどの特徴があある。認知症の場合、トイレの場所がわからなくなり、排泄の失敗をしてしまう。

~対応方法~
排尿誘導やトイレがわかりやすいよう目印をつけるなど、トイレに行けるように支援を行う。

切迫性尿失禁
脳・脊髄の損傷、前立腺肥大症や膀胱炎などの疾患による膀胱収縮(ためておけない)が原因で、急に強い尿意を感じて我慢できずに漏れる。

~対応方法~
第一選択は、膀胱の収縮を抑える薬物療法である。早めにトイレに行く習慣がある場合は、尿意を我慢する訓練(膀胱訓練)を行う。

腹圧性尿失禁
出産・加齢などの影響で、尿道を締める筋肉(骨盤底筋)が弱くなり、くしゃみや咳など、おなかに力が入ったときに漏れる。

~対応方法~
第一選択は、骨盤底筋訓練である。骨盤底筋は、膀胱、支給、直腸が下がらないように骨盤から支える筋である。これを鍛えることで尿失禁の予防となる。ほかの両方として、尿道を支えて漏れにくくする手術や尿道にコラーゲンを注入して狭くする方法、尿道を締める薬物療法などがある。

溢流性尿失禁
脳・脊髄の損傷、前立腺肥大症や前立腺がんなどによる残尿(うまくだせない)が原因で、尿意がなく、知らないうちに溢れるように漏れる。

~対応方法~
尿道の開きをよくする手術や薬物療法、膀胱の収縮をよくする薬物療法、残尿を取り除く導尿法、などがあある。

 

 

 尿路感染症

尿路感染症は、高齢者に多い泌尿器疾患である。また、女性に多い疾患でもある。
尿路感染症の主な原因には、脱水留置カテーテルの使用、前立腺肥大症などによる残尿寝たきりなどがある。
尿路感染症の症状として、排尿痛頻尿残尿排尿困難などがある。高齢者では、尿失禁が尿路感染症の初発症状であることもある。

 

 無尿・乏尿・多尿

尿は1日に1000~2000ml排泄される。1回の尿量は200~500mlで、1日の排尿の回数は4~8回前後である。
尿量の異常には、無尿(50~100ml以下/日) 乏尿(400ml以下/日) 多尿(3000ml以上/日または体重1㎏×40以上)がある。

無尿・乏尿の原因は、
出血心疾患による腎臓に供給される血液の減少
腎臓の病気による腎機能障害
結石腫瘍による尿道の閉塞
などがある。

多尿の原因は、
・水分の摂取量が多いこと
糖尿病などの疾患によるものがある。

★糖尿病では原尿の濃度が濃くなり、浸透圧が上昇する。原尿から水分を再吸収すると、さらに濃度が濃くなり、浸透圧が上昇してしまうため、体の生理作用で水分の再吸収が行われない(通常は原尿の水分の99%は体内に再吸収される)。そのために多尿になる。

 

 

 便秘

便秘とは、排便が順調に行われず、排便回数が少なくなり、排便に苦痛を伴う状態をいう。原因により器質性便秘と機能性便秘に分けられ、さらに細分される。2つ以上のタイプを併せ持っていることも多い。
器質性便秘とは、大腸の病気により大腸そのものが部分的に狭くなり、便が通過しにくい状態をいう。大腸がんクローン病などで多く、便秘が長期間続く場合や血液が混じる場合に疑われる。
機能性便秘は下記の3種類に細分される。

弛緩性便秘
加齢や運動不足による腸管の緊張低下や筋力不足、食物繊維不足、モルヒネなどの麻薬性鎮痛剤の服用などが原因で、大腸の蠕動運動低下することにより、便が長時間排出できず、水分が吸収されて硬くなる
治療には食物繊維の摂取や適度な運動、薬物療法として大腸刺激薬の使用などがある。

痙攣性便秘
ストレスなどの影響で、大腸が痙攣を起こしてくなるために、便が通過できないタイプで、腹痛や腹部不快感を伴う。
治療には精神的なケア、便の硬さを整えるために緩下剤の使用などがある。

直腸性便秘
便意を我慢する習慣があったり、便意を感じる神経が障害されていることが原因で、直腸に便があるにもかかわらず、排便反射弱く、便意を催さない。
治療には、病気がなければ朝食をきちんんと摂り、食後に便意があってもなくてもトイレに座るといった行動療法がある。困難な場合は、摘便、浣腸、座薬によって、直腸内の便を除去する。

 

 

睡眠に関連したこころとからだのしくみ

 

 睡眠の生理的意味

生物には体内時計があり、地球の自転による環境の変化を予測して、活動と休息のリズムを作り出している。このような約24時間周期のリズムを概日リズム(サーカディアンリズム)という。
睡眠をとることで、短時間で効率的に休息をとることができる。睡眠時間には個人差があり、基準があるわけではない。その日の睡眠の長さや深さは、目覚めていた長さや疲労の程度による。睡眠に適している時間帯は、体内時計のはたらきにより決まる。
1日の睡眠時間は、20~50歳代で約7時間である。高齢になると短くなる。

 

 睡眠のリズム(レム睡眠とノンレム睡眠)

レム睡眠は、筋肉が弛緩し、からだはぐったりしているのに、脳は覚醒に近い状態で夢を見ていることが多い。眼球が上下左右に動くため「Rapid Eye Movement:急速眼球運動」の頭文字をとりREM睡眠と呼ばれている。

ノンレム睡眠は、ある程度の筋緊張を保ちながらぐっすり眠る睡眠であり、大脳を休ませ回復させる眠りである。
睡眠にはリズムがあり、浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠を90~110分周期で繰り返すとされている。

 

 睡眠に関連したからだの器官

体内時計は、脳の視床下部にある。

睡眠ととることは、脳の機能を維持するために重要である。具体的には、
・からだの組織の成長・修復を促進する成長ホルモンを分泌する。
・病原体が体内に侵入すると、これを迎え撃つ免疫系の活動が活発になる。
・脳に収集する情報が整理される。
などがある。

睡眠不足になると、血圧があがる。これは交感神経の活動が活発になるためと考えられている。慢性の睡眠不足は、高血圧の危険因子となる。

睡眠不足になると、インスリンのはたらきが弱まることがわかっている。

睡眠不足になると食欲が増加する。消化管からは食欲を増加させるグレリンというホルモンと、食欲を減少させるレプチンというホルモンが分泌されるが、睡眠不足が続くと、グレリンの分泌が増加し、レプチンの分泌がが減少し、食欲が増加する。そのために肥満になりやすい。

松果体から分泌されるメラトニンは、睡眠を促進するホルモンである。

 

 

機能の低下・障害が及ぼす睡眠への影響

 

 不眠の種類

入眠障害
なかなか寝つけない。

熟眠障害
長い睡眠時間をとっても、よく眠ったという満足感が得られない。

中途覚醒
夜中に目が覚める。

早期覚醒
早朝に目が覚めて、その後眠れない。

 

 レストレスレッグス症候群

夕方以降に下肢を中心とした異常感覚が出現し、下肢を動かすと異常感覚が消える。このため布団の中でもじっとしていられないので、強い不眠と日中の眠気がでる。

 

 周期性四肢運動障害

夜になると上肢や下肢が勝手に動き続けるため、睡眠が浅く、不眠や日中の眠気が出る。

 

 睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は眠り始めると呼吸が停止し、血液中の酸素濃度が低下して目が覚め、呼吸が再開するが、眠りはじめると再び呼吸が停止するという過程を一晩中繰り返す。
肥満型の人に多い。のどの部分の空気の通り道(気道)が狭い人で、睡眠により周囲の筋肉が緩み、気道が閉塞してしまうことで起こる。気道が狭くなる原因として、肥満以外にも扁桃腺腫大や小下顎症(下顎が小さい)などがある。
睡眠不足のために日中に過剰な眠気が出現し、居眠りや集中困難などがみられる。夜間に長時間続く低酸素血症のため、高血圧動脈硬化が引き起こされ、心筋梗塞脳梗塞を起こしやすくなる。

 

 

 

死にゆく人のこころとからだのしくみ

死にゆく人のこころとからだのしくみに関してはこちらを参照

 

 

こころとからだのしくみの重要ポイント暗記

■マズローの理論における欲求を下層から順番に答えよ。

解答と解説
生理的欲求ー安全欲求ー所属・愛情の欲求ー承認欲求ー自己実現の欲求

 

■次の各々の文章に対応する適応機制を答えよ。

①   
自分の容認しがたい欲求や感情を他者の中にあると考えて、それを指摘・避難する。
(例)あいつは俺のことが嫌いだ→実は自分が嫌っているだけ

②   
自分に都合のよいお理屈づけ・いいわけをすることで、自分の失敗や欠点を正当化する。
(例)値段が高くて買えないBluetoothイヤホンに対して、「失くしそうだからいらない」と言う。

③   
満たせない願望を実現している他所と自分とを同一化することにより、あたかも自分自身のことのように代理的に満足する。
(例)尊敬する上司の口癖を真似る

④   
ある対象に向けられた欲求・感情を、ほかの対象に向けて表現する。
(例)自立した子供の母親が、代わりに犬を可愛がる

⑤   
ある一面での劣等感情を、他の面での優越感情で補おうとする。
(例)勉強が不得手なので、スポーツでがんばる。

⑥   
本来の目的が得られないとき、獲得しやすい代わりのものに欲求を移して我慢する。
(例)海に行けないので、プールに行った。

⑦   
社会的に承認されない欲求や衝動を、社会的に認められる形で満たそうとする置換の一形態
(例)性的な欲求をスポーツに向けて、活躍する

⑧   
知られたくない欲求・感情と正反対の行動をとることによって、本当の自分を隠そうとする。
(例)好きな人にいじわるをしてしまう。

⑨  
容認しがたい欲求や感情を意識の表面に現れないように抑えつけ、意識にのぼらせないようにする。
(例)虐待された記憶を忘れようとする。

⑩  
不安、緊張、葛藤などから(白昼夢・空想など)に逃げ出してしまうことによって、自己の安定を求める
(例)試験期間中に部屋の片づけをする

⑪  
解決困難な状況において、未発達な段階に逆戻りし、甘えるなどの未熟な行動をとる。
(例)弟が生まれた途端、赤ちゃん返りする

解答と解説
①投影 ②合理化 ③同一視 ④置換 ⑤補償 ⑥代償 ⑦昇華
⑧反動形成 ⑨抑圧 ⑩逃避 ⑪退行

 

■次の文章の空欄を埋めよ。
①  の視床下部についている②    は、③    および④     の中枢である。

解答と解説
①間脳 ②脳下垂体 ③自立神経 ④ホルモン分泌

 

■生命維持の重要な機能を担っているのは脳のどの部分か

解答と解説
脳幹(中脳・橋・延髄)

 

■次の文章の空欄を埋めよ。
手関節の掌屈は橈側手根屈筋、尺側手根屈筋が   する。

解答と解説
収縮

 

■次の文章の空欄を埋めよ。
肘関節の伸展は上腕三頭筋が①  し、上腕二頭筋が②  する。

解答と解説
①収縮 ②弛緩

 

■次の文章の空欄を埋めよ。
股関節の屈曲は大臀筋が①  し、腸腰筋が②  する

解答と解説
①弛緩 ②収縮

 

■次の文章の空欄を埋めよ。
膝関節の伸展は大腿四頭筋が①  し、大腿二頭筋が②  する

解答と解説
①収縮 ②弛緩

 

■次の文章の空欄を埋めよ。
足関節の底屈は前脛骨筋が①  し、下腿三頭筋が②  する

解答と解説
①弛緩 ②収縮

 

■次の文章の空欄を埋めよ。
小腸は、①    ②   ③   に区分される。

解答と解説
答え ①②③ 十二指腸・空腸・回腸

 

■次の文章の空欄を埋めよ。
二酸化炭素を多く含んだ静脈血は、①       ②   →三尖弁→③   ④    の順で流れる。そして、肺でガス交換が行われて、静脈血は酸素を多く含んだ動脈血となる。

解答と解説
①上大静脈・下大静脈 ②右心房 ③右心室 ④肺動脈

 

■次の文章の空欄を埋めよ。
酸素を多く含んだ動脈血は、①   ②   →僧帽弁→③   ④   の順で流れる。体の抹消で細胞に酸素を供給して二酸化炭素を受け取り、動脈血は二酸化炭素を多く含んだ静脈血となる。

解答と解説
①肺静脈 ②左心房 ③左心室 ④大動脈

 

■肺動脈に流れている血液は動脈血、静脈血のどちらか

解答と解説
静脈血

 

■大動脈に流れている血液は動脈血、静脈血のどちらか

解答と解説
動脈血

 

■肺静脈に流れている血液は動脈血、静脈血のどちらか

解答と解説
動脈血

 

■血液凝固に関与する血液中の成分は何か。

解答と解説
血小板

 

■疾患に伴う歩行の特徴を記述した下の表の空欄を埋めよ。

疾患歩行の特徴
①       小刻み歩行、突進現象、すくみ足
②       失調性歩行
③       間欠性跛行
進行性筋ジストロフィー④      
解答と解説
①パーキンソン病 ②脊髄小脳変性症 ③脊柱管狭窄症 ④動揺性歩行

 

■脂溶性のビタミンを4つ答えよ

解答と解説
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK

 

■ビタミンの主なはたらきに関する下の表の空欄を埋めよ。また、この表における水溶性のビタミンはどれか

種類主なはたらき欠乏症多く含む食品
ビタミンA①  の調節②   レバー、うなぎ、緑黄色野菜
③   糖質代謝に関与④  、多発性神経米ぬか、豚肉、豆類
ビタミンD⑤    の吸収を助ける⑥    、骨軟化症⑦   、魚、卵、乳製品
⑧   コラーゲンの合成壊血病野菜、果物、緑茶、いも類
⑨   酸化防止作用溶結性貧血種実類、大豆、緑黄色野菜
⑩   糖質・脂質の代謝に関与口角炎・皮膚炎レバー、牛乳、卵、緑黄色野菜
解答と解説
①視力 ②夜盲症 ③ビタミンB₁ ④脚気 ⑤カルシウム ⑥骨粗鬆症
⑦しいたけ ⑧ビタミンC ⑨ビタミンE ⑩ビタミンB₂
水溶性ビタミン:ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンC

 

■食事制限が必要な主な疾患に関する次の表の空欄を埋めよ。

食事制限主な疾患
①    糖尿病、高尿酸血症、痛風、肥満
塩分(ナトリウム)②     、高血圧症、心疾患
カリウム②     
③    ②     
解答と解説
①カロリー ②腎機能障害(尿毒症) ③たんぱく質

 

 

■入浴の3つの作用を答えよ。

解答と解説
温熱作用・静水圧作用・浮力作用

 

■次の文章の空欄を埋めよ。
唾液腺は組織の大きさから大唾液腺小唾液腺とに分けられ,①    には耳下腺,顎下腺,舌下腺が含まれる。②    口腔全体にわたって分布しており,粘膜や筋組織内に米粒あるいはアズキ粒ぐらいの大きさの腺組織の集合体として存在し,それぞれ独立した管によって口腔内に開いている。

解答と解説
①大唾液腺 ②小唾液腺

 

■次の文章の空欄を埋めよ。
唾液は①   から分泌されるもので、② %以上が水分である。1日に③ ほどを分泌するとされている。そのなかには、④    少量のホルモンも分泌される。

解答と解説
①唾液腺 ②99 ③1 ④消化酵素

 

■発汗のしくみに関する次の文章の空欄を埋めよ。
発汗は、視床下部にある体温調節中枢が、①    を介して汗腺に指令を出すことで起こる。主に体温調節のために汗を出す汗腺は②    で、汗が皮膚面で蒸発するときに体熱を放散し、体温を調節する。もう1つの③     は、腋の下、外耳道、外陰部などの体毛のある限られた部分に分布している。汗腺は④  にあり、エクリン腺が一番多く分布している場所は⑤  で、次に足底と続く。
エクリン腺から出る汗の成分が水と電解質なのに対して、アポクリン汗腺から出る汗は水分の他にタンパク質や脂質などの有機成分が含まれている。汗自体にはにおいは無いが、これが皮膚の表面に付いた雑菌(表皮ブドウ球菌、アクネ菌など)に分解されると、ある種の脂肪酸が出来て特有の汗のにおいを発する。

解答と解説
①自立神経 ②エクリン腺 ③アポクリン腺 ④真皮 ⑤手掌

 

■湯の温度がからだに与える影響をまとめた下の表の空欄を埋めよ。

 中温浴(38~41℃)高温浴(42℃以上)
自立神経
心臓の動き
血圧
腎臓のはたらき
膀胱のはたらき
腸の動き
筋肉のはたらき
解答と解説
①副交感神経 ②交感神経 ③抑制される ④促進される ⑤低下する
⑥上昇する ⑦促進される ⑧抑制される ⑨排尿が促進される ⑩排尿を抑制する ⑪活発になる ⑫抑制される ⑬弛緩する ⑭収縮する ⑮鎮静、リラックス ⑯興奮

 

■次の文章の空欄を埋めよ。
膀胱に尿が送られても尿を漏らさずにいられる(蓄尿)のは、①    が優位で、膀胱を②  させ、尿道を③  させているためである。トイレでの排尿の体勢をとると尿が排出されるのは、④     が優位で、膀胱を⑤  させ、尿道を⑥  させているためである。

解答と解説
①交感神経 ②弛緩 ③収縮 ④副交感神経 ⑤収縮 ⑥弛緩

 

■次の文章の空欄を埋めよ。
直腸に便が送られてきても便を漏らさずにいられる(蓄便)のは、①    が優位で、直腸を②  させ、肛門を締めている③      ④  させているためである。

解答と解説
①交感神経 ②弛緩 ③内肛門括約筋 ④収縮

 

■次の文章の空欄を埋めよ。
トイレで排便の体勢をとると、少しのいきみをきっかけに便が排出されるのは、①     が優位で、直腸を②  させ、③     ④  させているためである。

解答と解説
①副交感神経 ②収縮 ③内肛門括約筋 ④弛緩

 

■機能性便秘を3種類答えよ。

解答と解説
弛緩性便秘・痙攣性便秘・直腸性便秘

 

■夕方以降に下肢を中心とした異常感覚が出現し、下肢を動かすと異常感覚が消える。この疾患を何というか。

解答と解説
レストレスレッグス症候群

 

■夜になると上肢や下肢が勝手に動き続けるため、睡眠が浅く、不眠や日中の眠気が出る。この疾患を何というか。

解答と解説
周期性四肢運動障害

 

■悲嘆反応の種類を答えよ。

身体的反応睡眠障害、食欲減退など
悲しみ、怒り、孤独感、罪責感など
非現実感、幻覚など
混乱、動揺、探索行動など
解答と解説
①情緒的反応 ②知覚的反応 ③行動的反応

 

■ホルモンによる血糖値の調整に関する次の文章の空欄を埋めよ。

食物中のグルコースは小腸の毛細血管に吸収される。血糖値が急に高くなるとすい臓の①      の B 細胞が感知し,②    というホルモンが血液中に分泌される。②    は全身の細胞にグルコースを吸収させ,肝臓ではグルコースからグリコーゲンという多糖類の合成を促して肝臓の細胞内に貯蔵させ,また脂肪細胞にグルコースから脂肪に変換させて貯めることで血糖値を低下させる。同時に食事による血糖値の上昇は,間脳の③    でも感知しており④     が刺激され,その刺激がすい臓の①      の B 細胞に伝わることでも②    を分泌させる。こうしたしくみにより,食事によって一時的に上昇した血糖値は,再び安定する。

解答と解説
①ランゲルハンス島 ②インスリン ③視床下部 ④副交感神経

 

■ホルモンによる血糖値の調整に関する次の文章の空欄を埋めよ。
血糖値が低下すると①   のランゲルハンス島の A 細胞が感知し,②     というホルモンが血液中に分泌される。グルカゴンは肝臓に貯蔵されているグリコーゲンをグルコースに分解させ,血糖値を上昇させる。同時に血糖の低下は,③    でも感知しており,④    が刺激され,その刺激が①   のランゲルハンス島の A 細胞に伝わることでも②     を分泌させる。

解答と解説
①すい臓 ②グルカゴン ③視床下部 ④交感神経

 

■次の文章の空欄を埋めよ。
終末期では、循環機能の低下により、尿量①  傾向となる。また下肢から②  が現れるようになる。空腹口渇感も感じにくくなる。

解答と解説
①減少 ②浮腫

 

■次の文章の空欄を埋めよ。
死亡すると、体は徐々に体温を失う。からだの循環は停止するため、血液が体の下になる部分にたまり、暗紫色の斑点を生じる。これを①  という。①  は死後20~30分くらいから始まり、8~12時間で最大となる。
死亡により体の筋肉は弾性力を失い、関節は固まった状態となる。筋肉が硬化する状態を死後硬直といい、死後2~4時間で始まり、半日程度で全身に及び、30~40時間で硬直が解け始める。死後硬直は温度等の環境に影響を受ける。

解答と解説
①死斑
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