■回想法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.記憶力の改善が最も期待できるのは、中等度の認知症の人である。
2.認知症の人に豊かな情動をもたらすことが期待できる。
3.過去の苦痛や困難な体験を思い出す手がかりを準備すると効果的である。
4.毎回異なる場所で行うと効果的である。
5.回想法に参加した家族介護者は、発症前を思い出してつらくなることが多い。

»» 答え


答え 2
1.最も期待できるのは軽度の認知症(MCI)である。
3.楽しい思い出を回想することが重要である。過去の楽しい体験を思い出すアルバム、食べ物など五感を刺激する道具が必要である。
4.治療効果を高めるために、定期的に回想法を実施することは効果的だが、回想法を行う場所は、異なる場所よりもむしろ同じ場所の方が望ましい。
5.回想法により認知症の周辺症状が和らげば、家族介護者の負担も軽減する。

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■厚生労働省が、2012(平成24)年に公表した「認知症高齢者数について」における、「認知症高齢者の日常生活自立度」Ⅱ以上の認知症高齢者の居場所別内訳(2010(平成22)年9月未現在)で、人数が最も多い居場所を1つ選びなさい。(第28回本試験改)

1.居宅
2.介護老人福祉施設
3.介護老人保健施設
4.グループホーム
5.医療機関

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■Cさん(89歳、女性)は、アルツハイマー型認知症で、1年前から料理の手順を間違えたり、家計の管理や買い物が難しい状態であった。1か月前から大声をあげるようになった。季節に合った衣服を選べなくなったが、家族が準備すれば適切に着ることはできる。排泄は自立している。
Cさんのアルツハイマー型認知症のFASTの分類として、もっとも適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.年齢相応
2.境界状態
3.軽度
4.中等度
5.やや高度

»» 答え


答え 4

ステージ 特徴
正常 主観的にも客観的にも機能低下は認められない。
年齢相応 物の置忘れや、もの忘れが起こる。
境界状態 職場で複雑な仕事ができない。
軽度のアルツハイマー型 金銭の管理、買い物など日常生活での仕事にもに支障をきたす。
中程度のアルツハイマー型 TPOに合わせた適切な服を選択できない。着替えや入浴を嫌がる。
やや高度のアルツハイマー型 着衣:一人で服を着ることができない。
入浴:介助が必要
排泄:水を流すことできない、拭き忘れ、尿・便失禁など
高度のアルツハイマー型 言語機能:語彙が6個以下に低下。「はい」などただ一つの単語しか理解できない

身体機能:歩行や座位の保持ができない。笑顔がなく昏迷および昏睡に陥る。

「季節に合った衣服を選べない」「大声を出す」というところから中等度かやや高度であるが、やや高度では大声を上げるなどの感情障害と同時に入浴や排泄にも介助が必要な状態であるので、Cさんには当てはまらない。

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■Dさん(80歳、男性)は一人暮らしで、生活は自立していた。毎朝近所の公園でラジオ体操に参加していたが、2か月ほど前から、物忘れとぼうっとする様子が見られるようになった。また、歩行が不安定となり、最近では尿意を我慢できず失禁がある。
Dさんの状態として、最も可能性が高いものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.軽度認知障害
2.アルツハイマー型認知症
3.正常圧水頭症
4.前頭側頭型認知症
5.血管性認知症

»» 答え


答え 3
1.歩行が不安定で尿失禁があるため軽度認知障害ではない。
2.記憶障害などアルツハイマー型認知症における中核症状がない。
3.正常圧水頭症に特有な歩行障害、意欲の低下、尿失禁が認められる。
4.前頭側頭型認知症の特徴である、記憶障害や人格変化がみられない。
5.血管性認知症の特徴である、記憶障害や感情失禁、せん妄などがみられない。

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■認知症の原因となる疾患の特徴として最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.アルツハイマー型認知症では、早期から尿失禁が認められる。
2.アルツハイマー型認知症では、巣症状は見られない。
3.レビー小体型認知症では、人格が大きく変化する。
4.レビー小体型認知症では、運動機能障害は見られない。
5.クロイツフェルト・ヤコブ病では、進行が速く、1年以内の死亡例も多い。

»» 答え


答え 5
1.尿失禁がみられるのは高度アルツハイマー型認知症である。早期にみられる症状は記憶障害や判断力の低下である。

2.アルツハイマー型認知症では巣症状中核症状である。

3.人格変化が特徴なのは前頭側頭型認知症である。

4.レビー小体型認知症では、パーキンソン病様症状がみられ、運動機能障害が認められる。

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■外科的手術で治療が可能な認知症として、正しいものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.血管性認知症
2.クロイツフェルト・ヤコブ病
3.前頭側頭型認知症
4.レビー小体型認知症
5.慢性硬膜下血腫

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答え 5

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■行動・心理症状(BPSD)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.徘徊は、認知症であれば誰にでも起こる。
2.もの盗られ妄想は、記憶障害とは関係がない。
3.幻視に関して、本人の訴えの内容ははっきりしない。
4.興奮は、ケアの方法によって生じることがある。
5.混乱は、重度の認知症の人には見られない。

»» 答え


答え 4
1.徘徊はアルツハイマー型認知症では中期に特徴的なBPSDであるが、すべての認知症で起きるわけではない。

2.記憶障害や思考力の低下が原因で生じるとされる。

3.幻視レビー小体型認知症に特徴的なBPSDで、実際にはないものが本人には実在するものとしてありありと見えている。

4.訴えに対して否定すると興奮するような場面はありえる。

5.混乱は認知症の程度と関係なく生じる。

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■Eさん(88歳、女性)は、血管性認知症で左片麻痺がある。穏やかな性格である。認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居し、グループホームでの役目として、食事前の挨拶を担当している。しかし、夏の暑さが続いたとき、食事前の挨拶の後「こんなことはやらせないで」と理由もなく急に泣き出すことがあった。介護福祉職が受容的な態度で接していると、Eさんは笑顔で「ご苦労様」と介護福祉職に声をかけるようになった。
このようなEさんについて考えられることとして、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.睡眠不足による感情の変化
2.認知症の急激な進行
3.感情失禁の症状
4.暑さによる中核症状の悪化
5.職員の対応に対する怒り

»» 答え


答え 3
1.介護者の受容的な態度により元の穏やかな性格に戻っているので、睡眠不足が原因とは考えられない。

2.血管性認知症階段を下りていくように進行し、よくなったり、悪くなったりする。急激な進行は認められない。

3.血管性認知症に特徴的な感情失禁によるものと考えられる。

4.中核症状の悪化による状態の変化は認められない。

5.「ご苦労様」と職員に声をかけている。

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■初期の認知症で、家賃の支払いを忘れて、家主から督促されることが多くなった人に対する支援者として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.民生委員
2.訪問介護員
3.訪問看護師
4.日常生活自立支援事業の専門員
5.通所介護の介護福祉職

»» 答え


答え 4
民生委員、介護職、看護師は日常的な金銭管理サービスを行えない。

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■在職中に若年性認知症になった人とその家族の支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.支援の主な対象は、介護負担が集中する子ども世代である。
2.高齢者の認知症と対応に違いはないことを家族に説明する。
3.雇用保険制度や障害福祉サービス等を組み合わせて利用できるように支援する。
4.本人の年齢に関係なく、初回の面談で介護保険の利用を勧める。
5.本人が退職して治療に専念できるように支援する。

»» 答え


答え 3
1.支援の対象は若年性認知症の対象となる18歳から64歳までである。

2.若年性認知症は高齢者の認知症と異なり社会的な役割が大きい世代の認知症であるため、経済問題がより大きく、対応も異なる。

4.介護保険サービスの対象は40歳以上である。

5.退職を希望しているかどうかわからない。若年性認知症ではそれぞれの状態・状況に応じた支援が重要である。

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■イギリスの心理学者キットウッドが提唱した、「パーソン・センタード・ケア」の考え方として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.認知症の人の行動・心理症状(BPSD)を無くすこと。
2.認知症の人を特別な存在として保護すること。
3.認知症の人のケアマニュアルをつくること。
4.認知症の人の「その人らしさ」を支えること。
5.認知症という病気を治療すること。

»» 答え


答え 4

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■認知症高齢者の日常生活自立度判定基準「ランクⅢ」の内容として、正しいものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意していれば自立できる。
2.著しい精神症状や周辺症状あるいは重篤な身体疾患が見られ、専門医療を必要とする。
3.屋内での生活は何らかの介助を要し、日中もベッド上での生活が主体であるが、座位を保つ。
4.日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さがときどき見られ、介護を必要とする。
5.何らかの障害等を有するが、日常生活はほぼ自立しており独力で外出する。

»» 答え


答え 4
参考テキスト 認知症高齢者の日常生活自立度判定基準 

1.Ⅱが該当する
2.Mが該当する
3,5 は障害高齢者の日常生活自立度判定基準である。

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■認知症と比較した場合のせん妄の特徴として正しいものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.ゆるやかに発症する。
2.徐々に進行、悪化していく。
3.覚醒水準の低下を伴うことは少ない。
4.幻覚を伴うことは少ない。
5.日内変動を認めることが多い。

»» 答え


答え 5
1,2 せん妄は、糖尿病の低血糖、脱水症、感染症、脳血管障害、薬物の副作用、栄養失調、手術の影響などが原因となって生じる症状であり、ゆるやかに発症するものではなく、急激な変化が見られる。

3,4.せん妄は意識障害の一種であり、軽度の意識混濁に幻覚、妄想、不安、興奮などを伴った状態であり、せん妄中の出来事はほぼ覚えていないなどの特徴がある。よって覚醒水準の低下を伴うことが多い。
覚醒水準とは脳の活動状態(活発さ)を表し、脳の過度の興奮状態を覚醒と呼ぶ。 一般的に哺乳類では覚醒水準の高まりにより行動は活発となるが、覚醒水準が高過ぎると逆に行動できなくなり(すくむ)、あまりにも刺激が強すぎるとショック死する。

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■早期発見で改善が可能な認知症として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.正常圧水頭症
2.クロイツフェルト・ヤコブ病
3.前頭側頭型認知症
4.血管性認知症
5.レビー小体型認知症

»» 答え


答え 1

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■認知症の行動・心理症状(BPSD)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.親しい人がわからない。
2.言葉を口に出すことができない。
3.十分に眠ることができない。
4.トイレの水を流すことができない。
5.数の計算ができない。

»» 答え


答え 3
1.失認は中核症状である。
2.失語は中核症状である。
3.認知症の行動・心理症状(BPSD)には、睡眠障害のほか、幻視、幻聴、徘徊、行動異常、抑うつ状態などがある。
4.失行は中核症状である。
5.失計算は中核症状である。

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■認知症による実行機能障害に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.いつもと違うことがあると混乱して自然な行動ができない。
2.計画を立てて段取りをすることができない。
3.交通機関の自動改札機をスムーズに通れない。
4.2つ以上のことが重なるとうまく処理できない。
5.新しいことや大切なことが覚えられない。

»» 答え


答え 2

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■前頭側頭型認知症の人によく見られる症状に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.社会のルールや常識的な規範がわからなくなる。
2.動作が緩慢で動きがぎこちない
3.ちょっとしたことで泣いたり笑ったりする。
4.現実的で具体的な幻視がある。
5.料理の手順が分からなくなる。

»» 答え


答え 1
1.前頭側頭型認知症の特徴として、人格障害反社会的行動がみられる。

2.前頭側頭型認知症の場合、暴力行為や落ち着きのなさなどがみられるが、動作が緩慢で動きがぎこちないという特徴はみられない。

3.これは感情失禁であり、血管性認知症の特徴である。

4.レビー小体型認知症の特徴である。

5.前頭側頭型認知症の場合には、料理の手順などの記憶は比較的維持される傾向にある。

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■ふりかけをかけたご飯を「アリがたかっているから食べられない」と訴えるレビー小体型認知症の人への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.落ち着いて口に入れてみることを勧める。
2.「アリはいません、おなかが空くので食べてください」と促す。
3.「お好きなものがありましたよ」と好物を示して食事を勧める。
4.通常のご飯に取り替えて、「もう大丈夫でしょうか」と食事を勧める。
5.「おなかが空いていないのなら、無理して食べなくてもいいですよ」と下膳する。

»» 答え


答え 4
レビー小体型認知症の特徴である、幻視は現実的でありありとしており、本人にとってはまさに現実である。それを踏まえての対応が必要である。

1.アリを食べてと言っているようなものです。

2.本人にとっては、アリはいるのです。

3.好物を示すなど、話題を転換すること自体は間違いではないが、ふりかけをかけたご飯(その人にとってはアリがたかっているご飯)を見えない位置に移動するなどの支援も同時に行わなければ、問題は解決しない。

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■認知症サポーターに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.認知症の人やその家族を見守り、支援する。
2.10万人を目標に養成されている。
3.認知症介護実践者等養成事業の一環である。
4.認知症ケア専門の介護福祉職である。
5.国が実施主体となって養成講座を行っている。

»» 答え


答え 1
1.認知症サポーターは、認知症について正しく理解し、認知症の人や家族に対し見守ることや、地域でできることを探し、相互扶助、協力、連携、ネットワークをつくることなどが期待されている。

2.2019(平成31)年3月31日の時点で、1100万人を超えている。

3.認知症サポーターキャラバンの取り組みである。

4.認知症サポーターはボランティアである。

5.認知所サポーターの養成は、認知症サポーターキャラバン(認知症サポーターを養成し、全国が認知症になっても安心して暮らせるまちになることを目指す)の取り組みの一環として都道府県や市区町村、全国規模の企業、団体などと協働し行われている。実施主体は国ではない

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■Cさん(83歳、女性)は、昨年、夫を亡くしてから一人暮らしをしている。ここ半年ほど自宅に閉じこもっていることが多く、他者との交流が減っている。一人息子は、他県で家庭を築いている。以前、夫が利用していた通所介護事業所に、ある日、Cさんから次のような電話が入った。「もの忘れが多くなり、心配になって受診したところ軽度認知障害だと言われた。認知症で判断ができなくなる前に、いろいろ整理しておきたい。夫も先に逝っていることだし、運命を静かに受け入れようと思う」
電話を受けた介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
(第27回本試験)

1.心配ないから気にしないように励ます。
2.他県に住む息子と同居することを勧める。
3.成年後見制度を紹介する。
4.居宅介護サービスの利用を勧める。
5.地域包括支援センターを紹介する。

»» 答え


答え 5
1.根拠のない励ましは不適切である。

2.Cさんの発言から、一人暮らしに対する不安を感じているという様子はみられず、息子と同居できない理由がある場合もあるので、安易に同居を勧めるのは不適切である。

4.Cさんが他者との交流が減っていることから、介護サービスを利用する必要があるとは判断できる。しかし、現時点でCさんから介護サービスの利用に関する発言がみられないことから、居宅介護サービスの利用を勧めることは適切ではない。

3,5.権利擁護事業や認知症対策推進事業などを実施している地域包括支援センターを紹介することは適切である。Cさんはいずれ成年後見制度を活用する可能性はあるが、この文章中のCさんの発言では具体的な整理をするための方法を知りたいかどうかは判断しかねる。よって5のほうがベターである。

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■介護保険法における認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に関する次の記述のうち,適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試験)

1.地域住民と関わる機会は少ない。
2.家庭的な雰囲気によって,症状の安定が図られる。
3.1 ユニットの入所者は10 名までである。
4.機能訓練は行わない。
5.施設が決めた一律の日課によって,生活の維持が図られる。

»» 答え


答え 2
1.グループホームは地域密着型サービスであり、住み慣れた地域で、近隣の住民とのかかわりを持ちながら生活している。

3.1ユニットは5人以上9人以下である。

4.自分で食器をかたずける、居室の掃除をするなどの日常機能訓練が行われる。

5.一人ひとりの生活リズムに合わせた支援をすることにより、生活の維持が図られる。個別ケアが原則である。

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■失行に関する次の記述のうち,正しいものを1 つ選びなさい。(第29回本試験)

1.四肢が麻痺した状態である。
2.目的に沿った動作ができない状態である。
3.言葉を理解できない状態である。
4.気力や自発性が低下した状態である。
5.目の前のものが何であるかを,認識できない状態である。

»» 答え


答え 2
3.言葉を理解できないのは失語である。

4.気力や自発性の低下は意思発動性の障害でうつ病などでみられる。

5.ある感覚を通して対象物を認知できないのは失認である。

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■うつ病(depression)に伴って認められる仮性認知症(pseudodementia)の特徴として,適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試験)

1.朝方に比べて夕方に悪くなることが多い。
2.本人が病識に乏しいことが多い。
3.記憶障害に比べて判断障害を認めることが多い。
4.症状が急速に進行することが多い。
5.食欲は保たれていることが多い。

»» 答え


答え 4
1.うつ病では朝方から午前中に悪いことが多い。

2.真の認知症と比較し病識があるので自己の認知障害に悩む。真の認知症の人は自分が認知症だと理解していない場合が多い。

3.記憶障害のほうが多い。

5.食欲不振、拒食の症状があることが多い。

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■軽度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)に認められる症状や日常生活上の障害として,最も可能性の高いものを1 つ選びなさい。(第29回本試)

1.小刻み歩行
2.嚥下障害
3.尿失禁
4.炊事の自立困難
5.入浴の自立困難

»» 答え


答え 4
1.小刻み歩行は、歩幅が狭く膝を上げずにつま先や足裏全体でちょこちょこ歩く。パーキンソン病などの障害で起こる。 

2.嚥下障害をきたす疾患は、脳血管障害が最も多く、神経変性疾患でもみられる。

3,4,5.アルツハイマー型認知症で尿失禁がみられるのは、「やや高度」以降で、軽度のアルツハイマー型認知症ではあまりみられない。

ステージ 特徴
正常 主観的にも客観的にも機能低下は認められない。
年齢相応 物の置忘れや、もの忘れが起こる。
境界状態 職場で複雑な仕事ができない。
軽度のアルツハイマー型 金銭の管理、買い物など日常生活での仕事にもに支障をきたす。
中程度のアルツハイマー型 TPOに合わせた適切な服を選んで着ることができない。着替えや入浴を嫌がる。
やや高度のアルツハイマー型 着衣:一人で服を着ることができない。
入浴:介助が必要
排泄:水を流すことできない、拭き忘れ、尿・便失禁など
高度のアルツハイマー型 言語機能:語彙が6個以下に低下。「はい」などただ一つの単語しか理解できない

身体機能:歩行や座位の保持ができない。笑顔がなく昏迷および昏睡に陥る。

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■血管性認知症(vascular dementia)の症状や特徴に関する次の記述のうち,適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試)

1.男性と比較して女性に多く認められる。
2.ゆっくりと少しずつ進行する。
3.人格変化を認めることが多い。
4.初期にめまいを自覚することがある。
5.85 歳以上で多く認められる。

»» 答え


答え 4
1,5.一般的には60歳以上の男性に多く発症し、糖尿病や高血圧などの生活習慣病により発症のリスクが高くなると言われてる。

2.アルツハイマー型認知症はゆっくりと少しずつ進行するが、血管性認知症は階段を下りていくように進行し、よくなったり、悪くなったりする。

3.人格変化前頭側頭型認知症の特徴である。

4.脳血管障害(脳梗塞など)に起因するめまいはよくみられる。

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■若年性認知症(dementia with early onset)に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試)

1.前期高齢者が発症する認知症(dementia)である。
2.後期高齢者の認知症(dementia)と比べて進行は緩やかである。
3.家族の心理的負担は少ない。
4.若年性認知症(dementia with early onset)に特化した社会的支援が充実している。
5.若年性アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type with earlyonset)では神経症状を認めることが多い。

»» 答え


答え 5
1.若年性認知症65歳未満で発症した認知症をいい、さらに初老期(40~64歳)と若年期(18~39歳)に分類される。

2.若年性認知症は、年齢が若い分、高齢者と比べ脳が委縮していくスピードも速い

3.働き盛りの発症であるので、収入や将来の不安など、家族の負担は重いことが多い。

4.まだまだ社会的支援は充実していない。

5.アルツハイマー型とともに脳血管性認知症の比率が高く、いずれも神経症状を認める。

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■アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)の薬物療法に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試)

1.病気の進行を完全に止めることができる。
2.軽度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)に対して有効ではない。
3.行動・心理症状(BPSD)に対して効果が認められていない。
4.病期によって投与量が変わることはない。
5.副作用として,パーキンソン症候群が現れることがある。

»» 答え


答え 5
1.病気の進行を遅くする効果しかない。
2.病状初期の方が効果が見込める。
3.初期に効果が認められることもある。
4.少量から開始し、原則として増量する。

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■Cさん(80 歳,女性)は,軽度のアルツハイマー型認知症(dementia of theAlzheimer’s type)と診断され,訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けて自宅で一人暮らしをしている。几帳面な性格で,大切な物はタンスの中にしまっている。
最近物忘れが多くなってきた。
ある日,訪問介護員(ホームヘルパー)が訪ねると,Cさんが,「泥棒に通帳を盗まれた」と興奮して訴えてきた。部屋はきれいな状態であった。

訪問介護員(ホームヘルパー)のCさんへの対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試)

1.保管場所を忘れたのだろうと伝える。
2.気分を変えるために話題を変える。
3.一緒に通帳を探すことを提案する。
4.認知症(dementia)が進んできたための症状であることを伝える。
5.通帳の保管場所を忘れないように保管場所に目印をつけてもらう。

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答え 3
1.否定的、批判的な態度はCさんをさらに興奮させてしまう恐れがある。

2.Cさんの不安や心配事の目先を変える対応方法ではあるが、まずはCさんの話に耳を傾けることが大切である。

3.Cさんの訴えを受容し、一緒に通帳を探すことは適切な対応である。

5.記憶障害により「物取られ妄想」がみられることがある。まずはCさんの興奮が落ち着くように対応することが大切である。

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■認知症(dementia)の人の支援者の役割に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試)

1.民生委員は,担当地域の認知症(dementia)の人に関わる情報を収集して,専門的支援機関につなげる。
2.認知症(dementia)の人の主治医を,認知症(dementia)に関わる地域医療体制を構築する上での中核にする。
3.認知症看護認定看護師は,認知症(dementia)の種類と病期を特定して,必要な薬剤を処方する。
4.認知症サポート医が,認知症サポーター養成講座の講師を務めることとされている。
5.介護支援専門員(ケアマネジャー)は,担当する認知症(dementia)の人の要介護認定を行う。

»» 答え


答え 1

2.認知症に関わる地域医療体制を構築する上での中核を担うのは、認知症サポート医である。

3.看護師には薬剤の処方権はない。

4.キャラバン・メイトが、認知症サポーター養成講座の講師を務める。

5.要介護認定を行うのは市町村である。

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■認知症(dementia)の妻を介護している夫から,「死別した妻の父親と間違えられてつらい」と相談されたときの介護福祉職の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試)

1.妻が間違えないようになることは難しいと説明して,諦めるように伝える。
2.間違いを訂正すればするほど,妻の反発や興奮を引き起こすことを説明する。
3.認知症(dementia)の人によくみられることで,他の家族も同じ思いであることを伝える。
4.間違えられるつらさをよく聴いて,誤認を否定せずに,いつもどおりの態度で接するように勧める。
5.夫がうつ状態であることの可能性を説明して,夫自身の精神科の受診を勧める。

»» 答え


答え 4
1.夫が認知症の症状について理解することは大切であるが、認知症の症状なのであきらめるように伝えることは適切ではない。

2.原因や対応策を伝えることも必要ではあるが、まずは夫のつらい気持ちに寄り添うことが大切である。

3.孤立しがちな介護者にとって、同じ立場の人との交流を通して気持ちが楽になることがある。他の家族も同じ思いであることを伝えるのではなく、家族会を紹介するなど、つらい気持ちに寄り添った支援が大切である。

4.夫のつらい気持ちを受容し、介護福祉職に理解してもらえていると感じてもらえるように対応することが大切である。

5.夫の話をよく聞いたうえで、夫にどのような支援が必要か判断することが大切である。

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■介護老人保健施設に入所した認知症高齢者が,夜中に荷物を持って部屋から出てきて,介護福祉職に,「出口はどこか」と聞いてきた。介護福祉職の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。(第31回本試験)

1.「今日はここにお泊りになることになっています」と伝える。
2.「もうすぐご家族が迎えに来るので,お部屋で待っていましょう」と居室に誘う。
3.「トイレですよね」と手を取って案内する。
4.「どちらに行きたいのですか」と声をかけて並んで歩く。
5.「部屋に戻って寝ましょう」と荷物を持って腕を取る。

»» 答え


答え 4
「出口はどこか」という質問があったことから、場所に関する見当識が得にくい状態であり、入所している理由もわかっていないと考えられる。利用者の立場に立って考える支援の原則から、出口を探すために歩くという言動をすぐに静止せず、まずは理由を把握するように努めなければならない。

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■図は,2016年(平成28年)「国民生活基礎調査(」厚生労働省)を基に,介護保険制度における要介護者と要支援者の介護が必要となった主な原因の構成割合を作図したものである。

AからEには,

  • 「関節疾患(jointdisease)」
  • 「高齢による衰弱」
  • 「骨折(fracture)・転倒」
  • 「認知症(dementia)」
  • 「脳血管疾患(cerebrovasculardisease)(脳卒中(stroke))」

のいずれかが該当する。「認知症(dementia)」に該当するものとして,正しいものを1つ選びなさい。(第31回本試験)


1.A
2.B
3.C
4.D
5.E
 
 
■認知症(dementia)の人を支援する施策に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。(第31回本試験)

1.認知症サポーターは,認知症(dementia)に対する正しい知識と理解を持ち,認知症(dementia)の人を支援する。

2.介護保険制度では,認知症対応型共同生活介護(グループホーム)は,居宅サービスに位置づけられている。

3.認知症(dementia)と診断された39歳の人は,介護保険制度を利用できる。

4.介護保険制度では,認知症対応型通所介護は施設サービスに位置づけられている。

5.成年後見制度では,地域包括支援センターの社会福祉士が補助人,保佐人,成年後見人を選定する。

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答え 1
2.グループホームは、地域密着型サービスに位置づけられる。

3.介護保険制度を利用できるのは、65歳以上の「第1号被保険者」と40歳~64歳までの「第2号被保険者」である。

4.認知症対応型通所介護は地域密着型サービスに位置づけられる。

5.成年後見制度は、家庭裁判所が選定する。
参考テキスト「社会の理解」成年後見制度

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■加齢による物忘れと比べたときの,認知症(dementia)による物忘れの特徴として,最も適切なものを1つ選びなさい。(第31回本試験)

1.見当識障害はない。
2.物忘れの自覚はない。
3.物忘れが進行しない。
4.日常生活に明らかな支障はない。
5.体験の一部分だけを思い出せない。

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答え 2
参考テキスト「認知症の理解」

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■認知機能障害に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。(第31回本試験)

1.記憶障害では,初期から手続き記憶が障害される。
2.見当識障害では,人物の認識は障害されない。
3.失行では,洋服をうまく着られなくなる。
4.失認は,視覚や聴覚の障害が原因である。
5.実行機能の障害では,ADL(ActivitiesofDailyLiving:日常生活動作)は障害されない。

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答え 3
1.手続き記憶は障害されにくい。

2.見当識障害では、時間や場所、人物の認識も障害される。

4.失認は、脳の障害が原因で起こる。

5. 実行機能の障害では、ADLは障害される。

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■軽度認知障害(mildcognitiveimpairment)に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。(第31回本試験)

1.記憶力の低下の訴えがある。
2.日常生活に支障がある。
3.認知症(dementia)の一種である。
4.CDR(ClinicalDementiaRating)のスコアが2である。
5.全般的な認知機能が低下している。

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答え 1
参考テキスト「認知症の理解」MCI

2.日常生活に支障はない。

3.認知症の一歩手前の状態であり、認知症ではない

4.知らなくてもよい。積極的に選択肢1が選べればよい。

5.全般的な認知機能は正常である。

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■抗認知症薬に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。(第31回本試験)

1.貼付剤はない。
2.非薬物療法との併用はしない。
3.段階的に投与量を減量していく。
4.副作用として悪心や下痢が生じることがある。
5.ADL(ActivitiesofDailyLiving:日常生活動作)が改善することはない。

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答え 4

1.代表的な抗認知症薬であるリバスチグミンは、貼付剤である。

2.抗認知症薬は症状の進行を遅らせるものであり、個々の状態に合わせた非薬物療法(全身や手先の運動、音楽を聴く、絵を描く、過去のできごとを思い出す、工作するなど、実践内容はさまざま)などの併用も必要である。

3.段階的に投与量は増加する。

4.悪心(おしん):吐き気を催すこと。胸がむかつくこと。

5.アルツハイマー型認知症の中核症状やADLの改善効果があるとされている。

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■認知症(dementia)の原因となる疾患と,特徴的な行動・心理症状(BPSD)の組合せとして,適切なものを1つ選びなさい。(第31回本試験)

1.アルツハイマー型認知症(dementiaoftheAlzheimer’stype) — 幻視
2.血管性認知症(vasculardementia) — 抑うつ
3.レビー小体型認知症(dementiawithLewybodies) — 人格変化
4.前頭側頭型認知症(frontotemporaldementia) — もの盗られ妄想
5.クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakobdisease) — 徘徊

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答え 2
参考テキスト「認知症の理解」

1.幻視が特徴の疾患は、レビー小体型認知症である。

3.人格変化が特徴の疾患は、前頭側頭型認知症である。

4.もの盗られ妄想が特徴の疾患は、アルツハイマー型認知症である。

5.徘徊が特徴の疾患は、アルツハイマー型認知症である。

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■重度の認知症高齢者の胃ろう栄養法に関する支援として,最も適切なものを1つ選びなさい。(第31回本試験)

1.主治医が導入するかしないかを決定する。
2.家族が導入するかしないかを決定する。
3.本人の意向や価値観の把握に努め,本人にとっての最善を関係者で判断する。
4.成年後見人がいる場合,成年後見人が導入するかしないかを決定する。
5.看取り期には,介護福祉職の判断で胃ろう栄養法を中止する。

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答え 3
1.主治医が独断で治療方法を決定することは適切ではない。
2.家族の意向が確認できていても、本人の意向を第一に考えなければならない。

4.成年後見人であっても、医療行為にかかわる判断や代行はできない。

5.看取り期においては、本人の意向、家族の意向も重要だが、医学的な判断は、介護福祉職ではなく、主治医による判断が必要になる。

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■認知症(dementia)の母親を献身的に介護している息子が,母親に怒鳴られてたたきそうになった。それを見ていた介護福祉職の息子への対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。(第31回本試験)

1.「孝行息子のあなたが手を上げるなんて…」と注意する。
2.「行政に通報します」と告げる。
3.「認知症(dementia)だから怒鳴るのは仕方がない」と慰める。
4.「地域にある認知症(dementia)の人と家族の会を紹介します」と伝える。
5.「懸命に介護をして疲れていませんか」と話を聴く。

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答え 5
まずは、息子が献身的に介護をしていることを支持し、息子の話を聞くことで、たたきそうになった原因を一緒に考える必要がある。

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■初期のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)における認知機能障害の特徴として、適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.時間に関する見当識障害は認められない。
2.エピソード記憶が障害される。
3.手続き記憶が障害される。
4.記憶障害の進行は急速に進む。
5.若い頃のことを忘れてしまう。

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答え 2
1.見当識障害では、時間→場所→人物の順に障害される。

2,5.エピソード記憶の障害は、認知症の記憶障害の特徴である。ただし、若い頃のことに関する記憶は、長期記憶として保持され、 認知症が重度になるまで影響を受けることは少ない。

3.手続き記憶は障害されにくい。

4.少しずつ確実に進む。

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■前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)の特徴として、適切なものを1 つ選びなさい。(第30回本試験)

1.物忘れの自覚
2.幻視
3.抑うつ
4.急速な進行
5.常同行動

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答え 5
参考テキスト「認知症の理解」

1.前頭側頭型認知症の患者は、自分が病気であるという自覚がないのが特徴であり、物忘れが目立たないため認知症を疑わないこともある。

2.幻視レビー小体型認知症の特徴である。

3.前頭側頭型認知症の特徴に、自発性の低下、感情の麻痺があり、抑うつになることは少ない。

4.急速に症状が進行することはない。

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■Cさん(70歳、女性)は息子(35歳)と二人暮らしをしている。息子の話によると、1年前から時々夜中に、「知らない人が窓のそばに立っている」などと言うことがある。また、ここ3か月で歩くのが遅くなり、歩幅が狭くなった。家事は続けているが、 最近探し物が目立ち、料理の作り方がわからないことがある。病院で検査を受けたが、 頭部MRIでは脳梗塞(cerebral infarction) や脳出血(cerebral hemorrhage)の指摘はなかった。
Cさんの状況から、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus)
2.レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)
3.慢性硬膜下血腫(chronic sub dural hematoma)
4.血管性認知症(vascular dementia)
5.うつ病(depression)

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答え 2
1.正常圧水頭症は、CTやMRIなどで、脳の脳室という部分が大きくなっているかなどで確認でき、MRIで指摘されていないため、可能性は低い。

2.「知らない人が窓のそばに立っている」→幻視、歩くのが遅くなり、歩幅が狭くなった→パーキンソン症状

3,4.MRIで指摘されていないため、可能性は低い。

5.Cさんは、記憶障害や、幻視が起きており、うつ病の特徴ではないため、可能性は低い。

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■認知機能の評価に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.長谷川式認知症スケールで認知症(dementia) の診断が可能である。

 
2.FAST (Functional Assessment Staging)は、血管性認知症(vascular dementia)の重症度判定に用いる。

3.IADL (Instrumental Activities of Daily Living:手段的日常生活動作)のアセスメント (assessment) は、軽度の認知症(dementia) において有用である。

4.MMSE (Mini-Mental State Examination)は、日常生活の行動観察から知能を評価する検査である。

5.言語機能が障害されると、認知症(dementia) の重症度評価はできなくなる。

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答え 3
参考テキスト「認知症の理解」

1.長谷川式認知症スケールは、認知症の簡易スクリーニング検査であり、これだけで認知症の診断を下すことは難しい。

2.FASTは、アルツハイマー型認知症の経過を評価するのに用いられる。

 
3.軽度の認知症は、IADLのミスが目立つようになるため、IADLのアセスメントを行うことが有用である。

4.MMSEは、時間や場所に関する見当識、計算、図形模写、文の復唱等の11項目に答えることで評価する検査である。

5.認知症の重症度評価に用いられるものとして、FAST認知症高齢者の日常生活自立度判定基準があげられる。FASTや認知症高齢者の日常生活自立度判定基準は観察式の評価尺度であるため、言語機能が障害されても評価が可能である。

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■認知症(dementia) の人への日常生活上の支援に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.次に何をすればよいか判断できない人には、ヒントを伝えて一人で考えてもらう。
2.通所介護(デイサービス)を利用する曜日がわからない人には、施設への入所を勧める。
3.自分が今どこにいるのかわからない人には、そのたびに場所を伝える。
4.着衣失行のある人には、着脱のたびに介護福祉職が代わりに行う。
5.数分前の出来事を思い出せない人には、昔の思い出を聞かないようにする。

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答え 3
1.認知症で行動の判断ができない人は、ヒントを伝えても、行動できない場合が多い。何をすればよいかを簡潔に伝えることで行動できるように支援する。

2.力レンダーに印をつけるなどの工夫をし、自ら行動できるように支援する。

4.失行は脳の機能障害によるものであり、手足の機能は保たれているため、着衣の方法を示し自分の力で着脱ができるように支援する。

5.認知症により最近のエピソード記憶は障害されやすいが、昔の記憶は残っていることも多く。昔の思い出話を傾聴することは大事である。

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■在職中に若年性認知症(dementia with early onset)になった人の家族に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)
 
1.子ども世代に与える心理的な影響が大きい。
2.子どもが若年性認知症(dementia with early onset)になる可能性が高い。
3.身体的機能に問題が認められないので、家族の介護負担は少ない。
4.家族の気づきによって早期発見されることが多い。
5.本人への病名の告知は家族が行う。

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答え 1
1.若年性認知症の人は在職中である可能性が高い。社会に限らず家庭においても重要な役割を担っているため、子ども世代に与える心理的影響は大きい。

2.若年性認知症のうち、遺伝的な要因のために家族間で多発している家族性アルツハイマー型認知症は、アルツハイマー型認知症の5%以下であり、子どもが若年性認知症になる可能性は低い。

3.身体的機能の問題は少ないが、徘徊の距離が長いといった問題もあり、家族の介護負担が少ないわけではない。

4.在職中であるため、同居の家族より職場の人に気づかれることが多い。

5.本人への病名の告知は、基本的に医師が行う。

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■Dさん(75歳、男性)は、介護福祉職のEさんの近所に3年前に引っ越してきた。Dさんは引っ越してきた時から一人暮らしである。最近、Dさんは、「米が盗まれてしまって、タ飯が作れなくて困っている。米を貸してほしい」と、タ方、Eさんの家をたびたび訪ねるようになった。Dさんの家族は海外赴任中の息子家族だけだと、以前D さんから話を聞いたことがある。Eさんは息子と一度も会ったことはない。
EさんがDさんについて相談する機関として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.福祉事務所
2.地域活動支援センター
3.居宅介護支援事業所
4.認知症疾患医療センター
5.地域包括支援センター

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答え 5
1.福祉事務所は、福祉六法(生活保護法、児童福祉法、母子及び寡婦福祉法、老人福祉法、身体障害者福祉法及び知的障害者福祉法)に定める援護、育成又は更生の措置に関する事務を司る社会福祉行政機関である。
 
2.市町村地域生活支援事業地域活動支援センターとは、障害者総合支援法に基づいた施設である。障害者等を通わせ、創作的活動または生産活動の機会の提供、社会との交流の促進その他の厚生労働省で定める便宜を図る施設である。
 
3.居宅介護支援事業所は、要介護認定を受けた人が介護サービスを利用する時に、介護支援専門員(ケアマネジャー)がケアプラン(居宅サービス計画)を作成する事業所である。

4.認知症疾患医療センターは、かかりつけ医や地域包括支援センター等からの紹介を受けて、認知症に関する専門的な診断や治療などを行う医療機関である。認知症が疑われる段階でEさんが相談する機関として適切ではない。

5.地域包括支援センターの主な業務の1つである包括的支援事業に、認知症総合支援事業がある。この認知症総合支援事業は、認知症初期集中支援チームの関与による認知症の早期診断、早期対応や地域支援推進員による相談対応などを行うものであり、Dさんについて相談する機関として適切である。
地域包括支援センターの主な業務の1つである包括的支援事業に、認知症総合支援事業がある。この認知症総合支援事業は、認知症初期集中支援チームの関与による認知症の早期診断、早期対応や地域支援推進員による相談対応などを行うものであり、Dさんについて相談する機関として適切である。
参考テキスト「介護の基本」地域包括支援センター

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■認知症(dementia) の利用者Fさんは、施設外へ出て行って一人で帰れないことを繰り返している。Fさんへの予防的対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.Fさんが出て行こうとするたびに、制止する。
2.Fさんの視線の高さに合わせて、出入口に「通行止め」と書いた札を貼る。
3.Fさんに「ここがあなたの家です」と、繰り返し説明する。
4.Fさんと一緒にスタッフも出かけて、戻るように指示する。
5.Fさんの日常の様子を観察した上で、出て行く理由や目的を検討する。

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答え 5
1.Fさんは一人で帰れないことを繰り返していることから、常同行動があると考えられ、制止を呼びかけても、Fさんが制止する可能性は低い。

2.認知症により、正確に読むことができない、あるいはやりたいことを抑制することができないといった可能性もある。

3.施設が自分の家ではないことを認識しているからこそ、施設外へ出て行くと考えられる。認知症の高齢者では夕方になると「そろそろ家に帰ります」というような発言が見られることが多い。

4.一緒にスタッフが出かけることも時には必要であるが、事後的対応であるため、予防的対応としては最も適切ではない。

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