■次の事例を読んで後の問に答えよ。
【事例】
Jさん(56歳、男性)は、脳梗塞の後遺症で、左片麻痺と高次脳機能障害があるために、障害者支援施設に入所して、車いすで生活をしている。Jさんは、現在の施設に作業活動がないことを不満に思っていて、たびたび、妻に「職業訓練や収入を得ることが目的ではなく、のんびりと楽しみながら作業がしたい」と話している。妻はどうしたらよいのか分からず介護福祉職に相談した。介護福祉職は、Jさんが利用できるプログラムについて検討した。その結果、Jさんに合った創作的活動を取り入れたプログラムを実施することになった。(第28回本試験)

・Jさんが利用している日中のサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.重度訪問介護
2.就労移行支援
3.居宅介護
4.就労継続支援A型
5.生活介護

»» 答え


答え 5
1.重度訪問介護とは、重度の身体障害や知的障害のある人に対して自宅で入浴や排泄、食事等の介護や外出時の移動支援等を総合的に行うものである。Jさんは自宅ではなく、障害者支援施設に入所しているため不適切である。

2,4.就労移行支援とは、一般企業等への就労を希望する人に、一定期間、就労に必要な知識・能力の向上のために必要な訓練を行うものである。Jさんは就労を希望しているわけではないので不適切。

3.居宅介護とは入浴、排泄または食事の介護など、居宅での生活全般にわたる援助サービスである。施設に入所しているJさんには不適切である。

5.生活介護とは常時介護を要する障害者を対象とした、主として日中に障害者支援施設などで行われる、入浴、排泄、食事の介護や、創作的活動または生産活動の機会の提供など(18歳未満は児童福祉法に基づく施設給付の対象)

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・Jさんは、創作的活動に参加したが、その作業手順が複雑になると、何からやればよいのかわからなくなって、計画的に作業を進めることができない。作業をしているときのJさんの状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.遂行機能障害
2.半側空間無視
3.構音障害
4.知的障害
5.記憶障害

»» 答え


答え 1
遂行機能障害
自分で計画を立ててものごとを実行することができない。状況に応じた判断ができない。人に指示してもらわないと何もできない。行き当たりばったりの行動をする。

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・Jさんは昼食の時に上着を汚したので、居室で着替えようとしていた。Jさんは上着を手にしたまま、どうすればよいのか分からなくなった。このときのJさんへの介護福祉職の対応として最も適切なものを1つ選びなさい。

1.着替えていないことを注意する。
2.着替えるまで待つ。
3.着替えができない理由を聞く。
4.着替えの動作のきっかけをつくる。
5.着替えの手順を細かく指示する。

»» 答え


答え 4
1.遂行機能障害によって着替えの手順が分からず、着替えていないため、注意するのは不適切である。

2.遂行機能障害では自発的に活動することは難しいため、着替えるまで待つのは不適切である。

3.遂行機能障害が理由であり、介護職は当然知っていなければならない。

5.遂行機能障害では指示してもらわないとできないことが多い。しかし、遂行機能障害になると、論理的に考えたり、計画したりすることが苦手になるため、細かく指示しすぎるとかえって混乱してしまう場合もある。わからないところを中心にポイントをしぼって支援する必要がある。

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■次の事例を読んで、後の問に答えよ。
【事例】
K君(7歳、男性)は、3歳の時に不随意運動型(アテトーゼ型)脳性麻痺と診断された。頸部や体幹をねじらせたり、反らせたり、上肢が伸展する運動が自分の意思とは関係なく起こってしまう不随意運動型特有の症状が現れていた。時々、筋肉の緊張が強くなり、体幹や上肢の不随意運動が大きくなることもあった。知的障害は見られず、車いすを使って、近所の小学校へ通学していた。登校・下校のときだけ母親が付き添って、教室内では車いすを何とか自分で操作して過ごしていた。言葉は努力性の発語で、聞き取りにくく、同級生との意思疎通が困難なことがしばしばあったが、慣れ親しんだ友達との会話は可能であった。(第28回本試験)

・K君の状態に適した車いすとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.普通型車いす
2.電動普通型車いす
3.片手駆動式普通型車いす
4.手動リフト式普通型車いす
5.リクライニング・ティルト式普通型車いす

»» 答え


答え 5
1.頸部や体幹をねじらせたり、反らせたりするので、頸部や体幹のサポートを十分にできない普通型車いすは不適切である。

2.「時々、筋肉の緊張が強くなり、体幹や上肢の不随意運動が大きくなることもあった」とあるため、コントローラを自分で操作しなければならない電動普通型車いすは不適切である。また、頸部の保護も十分できない。

3.片手駆動式車いすは、片手だけでハンドリムやレバーを駆動して操作する車いすである。片麻痺者を対象としている。

画像引用 http://www.techno-aids.or.jp/howto/122115.shtml

4.手動リフト式普通型車いすは、座面の高さを上下に移動することができ、座位のまま床面近くから70cm程の高さまで上下する。
そのため、体幹や上肢の不随意運動で座面が意図せず高くなり、転落事故を起こす可能性がある。
5.リクライニング・ティルト式普通型車いす。
背もたれだけでなく、座面の角度も調整できるため、仙骨座りを防ぐ等、安定した姿勢が期待できる。

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・K君の小学校の夏休みが近づいた。母親は夏休み中にK君が人との交流を持てる場所がないか、K君が幼少の時から介護方法について相談していた介護福祉士であるL相談支援専門員に相談した。L相談支援専門員が提案するサービスとして、適切なものを1つ選びなさい。

1.移動支援事業
2.福祉型障害児入所施設
3.保育所等訪問支援事業
4.放課後等デイサービス
5.医療型障害児入所施設

»» 答え


答え 4
1.移動支援事業は、単独で外出をすることが困難な障害のある人が外出する場合に、ヘルパーが付き添って移動の支援を行うものであるため、不適切である。

2,5は入所させてサービスを受けるものである。母親はK君の施設入所を望んでいるのではないので不適切。

3.保育所等訪問支援事業児童福祉法に基づくサービスである。保育所・幼稚園・小学校等に通う障害のある子どもが他の子どもとの集団生活に適応することができるように当該施設に訪問支援員が訪問し、適切かつ効果的な支援を行うものである。K君は小学校でも慣れ親しんだ友だちとの会話は可能であること、現在夏休み期間中であることから不適切である。

4.放課後等デイサービスでは、学校通学中の障害のある子どもが、放課後や夏休みなどの長期休暇中に社会との交流促進を行ったり、居場所づくりを行ったりしているため、適切である。

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・K君は2年生になった。4月にクラス替えで、新しい同級生が多くなり、K君の言葉が分からないという理由で関係がうまくいかなくなった。そのため、K君の筋肉の緊張は今までよりも強くなり、不随意運動も大きくなった。給食の時に食べ物をうまく口に運べなくて、担任の先生が介助する場面が増えてきた。担任の先生から、この状況を聞いた母親は心配になって、K君の学校での食事について、L相談支援専門員に相談した。L相談支援専門員の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.クラスの同級生と会話をしながら食事をする。
2.自助具を使用して自力で食べる。
3.リラックスできる環境を作って、自力で食事ができるように支援する。
4.途中まで自力で食べてもらって、その後は介助する。
5.仲の良い友達を選んで、食事介助をしてもらう。

»» 答え


答え 3
K君が、自助具を使うことなく、リラックスして自力で食事ができるように支援することが望ましい。クラスの同級生と会話をしながら食事をすることは目標である。

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■次の事例を読んで、後の問に答えよ。
【事例】
Mさん(71 歳,女性)は,仕事を持つ息子と二人で生活している。最近,鍋を焦がすことがあったり,買物をして家に帰れなくなったりすることがあった。心配した息子が受診させたところ,アルツハイマー型認知症と診断された。要介護認定で要介護1 となり,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。
Mさんは,訪問介護員(ホームヘルパー)と息子以外の人との接触はなく,テレビの前で過ごしていることが多い。心配した息子は,通所介護(デイサービス)を勧めたが,一人で通うことが不安で,利用を拒んでいた。このままだと認知症が悪化するのではないかと息子の不安が大きくなっていた。

・息子は,Mさんが少しでも多く外出して,人と話すような機会を設けたいと考えて,訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。次のうち,Mさんが息子と一緒に利用できるものとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.認知症カフェ
2.生活支援ハウス
3.地域活動支援センター
4.通所リハビリテーション
5.就労継続支援B型

»» 答え


答え 1
1.認知症カフェは、認知症の人やその家族が、地域の人や専門家と相互に情報を共有し、お互いを理解しあう場として設置が推進されている。

2.生活支援ハウスは、高齢者に対して、介護支援機能、居住機能及び交流機能を総合的に提供することにより、高齢者が安心して健康で明るい生活を送れるよう支援するものである。

3.市町村地域生活支援事業の地域活動支援センターとは、障害者等を通わせ、創作的活動または生産活動の機会の提供、社会との交流の促進その他の厚生労働省で定める便宜を図る施設である。

4.通所リハビリテーション(デイケア)
居宅要介護者(主治医が病状が安定期にあり、施設において医学的管理の下における理学療法等が必要であると認めたものに限る)について、介護老人保健施設、病院、診療所に通わせ、利用者の自立に向けた心身機能の回復を図る。また、軽度要介護者の重度化を予防し、現在の状態を維持できるようにしていく。

5.就労継続支援(B型)
一般企業等での就労が困難な人に、就労する機会を提供するとともに、能力向上等のために必要な訓練を行う。通所して授産的な活動を行い、工賃をもらいながら利用する。障害者は就労の機会を得てA型、一般就労を目指す。利用者には授産施設平均工賃。月平均14,190円(平成24年度全国平均)。

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・Mさんは,訪問介護員(ホームヘルパー)と一緒に調理していたが,最近,途中で動作が止まってしまうことがあった。
調理の途中で,動作が止まってしまうMさんへの支援として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.本人が調理動作を行うまで待つ。
2.本人に代わって調理を行う。
3.ジェスチャーを使って調理動作のヒントを出す。
4.調理動作が楽にできる自助具を用意する。
5.調理動作の手順書を渡して覚えてもらう。

»» 答え


答え 3
1.アルツハイマー型認知症の影響で調理の手順を忘れてしまい、途中で手が止まってしまったと考えられる。よって、訪問介護員が何も支援せずに、そのまま待つのは不適切である。

2.一緒に調理をすることは、楽しみを感じ、残存能力を活用でき、主体的な生活につながる。よって本人に代わって調理を行うことは不適切である。

4.Mさんには自助具を使わなければならないような手指の障害はない。加えて認知症もあるためこれまでの生活で馴染みのある道具を使う方が適切である。

5.アルツハイマー型認知症によって手順書を渡しても覚えてもらうのは難しい。

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・息子は,Mさんへの適切な支援方法について訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。息子に対する訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.Mさんを認知症対応型共同生活介護(グループホーム)へ入居させるように勧める。
2.Mさんに買物をさせないようにする。
3.Mさんと一緒にテレビを見るように勧める。
4.Mさんが失敗したらそのたびに指摘する。
5.Mさんのできることを見つけて,一緒に行うように勧める。

»» 答え


答え 5
1.息子はMさんと同居して積極的に世話をしており、施設への入所を勧める状況ではない。

2.適切な介助の下に行う外出は、認知症の症状の改善につながる。

3.Mさんはテレビの前で過ごす時間が増えており、認知症の症状の改善にはつながらない。

4.失敗する度に指摘していては、Mさんの意欲が低下してしまう。失敗したときのMさんの気持ちを受け止め、失敗が少なくなるよう一緒に関わっていく姿勢が求められる。

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■次の事例を読んで、後の問に答えよ。
【事例】
Aさん(70 歳,女性)は,20 年前に2 型糖尿病を発症して, 8 年前から血糖値の自己測定とインスリンの自己注射を朝食前に行っている。4 年前から変形性膝関節症が悪化して車いすの生活となり,自宅での生活が少しずつ困難になった。要介護3 と認定されて,2年前に介護老人福祉施設に入所した。入所後も,血糖値の自己測定とインスリンの自己注射は介護福祉職の見守りのもとに行っていて,空腹時血糖値は120~150 mg/dl でコントロールされていた。
ある日の夜中に数回にわたって下痢便が見られ,起床時には嘔吐し,腹痛と発熱が見られた。

・Aさんに確認すると,2日前に知人と外出して貝を生で食べたことが分かった。その後も嘔吐,腹痛が止まらないので,ノロウイルスの感染が疑われた。
原因が分かるまでの間,施設内感染の対策で,Aさんの吐物を拭き取るときに用いるものとして,正しいものを1 つ選びなさい。

1.ぬるま湯
2.消毒用エタノール溶液
3.ベンザルコニウム塩化物溶液
4.次亜塩素酸ナトリウム溶液
5.クロルヘキシジングルコン酸塩溶液

»» 答え


答え 4
ノロウイルスに感染した疑いがあることから、塩素系消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム溶液)を消毒液として用いる。

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・朝食前に介護福祉職がAさんの様子を観察すると,冷や汗,動悸,めまいなどの症状はなく,血糖値は130 mg/dl であった。Aさんは,嘔気,腹痛があり食欲がないと訴えた。
看護職に報告するまでの間に,介護福祉職がAさんに説明する内容として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.インスリンの量を増やして,自己注射をする。
2.インスリンの量を減らして,自己注射をする。
3.インスリンの自己注射をして,朝食を食べる。
4.インスリンの自己注射をしないで,朝食を食べる。
5.インスリンの自己注射をしないで,朝食を食べない。

»» 答え


答え 5
Aさんは、空腹時血糖値が130 mg/dl、嘔気、腹痛があり、食欲がないと訴えていることから、朝食は食べないで速やかに医療職に連絡する。介護福祉職の判断だけでインスリン注射をさせてはならない。

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・Aさんの症状は,治療を受けて1 週間ほどで回復した。しかし,その後,ぼんやりとした表情で過ごすことが多くなり,何事にもやる気がない様子で,「つらいから死にたい」と口にすることが多くなった。
Aさんの訴えに対する介護福祉職の応答として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.「つらいことは考えない方がいいですね」
2.「死にたいぐらい,つらいのですね」
3.「死にたいと言うと,つらい気持ちが強くなりますね」
4.「死にたいと言うと,周りの人もつらくなりますね」
5.「つらいことよりも楽しいことを考えるといいですね」

»» 答え


答え 2
Aさんに対しては、よく話を聞いているという姿勢を示すことが重要といえる。評価や批判を加えるような否定的な発言、Aさんを追い詰めるような発言は不適切である。
Aさんの発言を繰り返すことで、Aさん自らが感情の明確化を行うことができる。バイステックの7つの原則の中にある「受容」「意図的な感情の表出」にも通じる応答である2が適切。

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■次の事例を読んで、後の問に答えよ。
【事例】
Gさん(75 歳,男性)は,妻と穏やかに暮らしていた。ドライブが趣味で,妻が買い物に行くときは送り迎えをした。妻の買い物がない日には,いつも近くのUコミュニティセンターで,仲間たちと囲碁や将棋をしていた。そんなGさんが,半年前からUコミュニティセンターに行かない日が多くなり,家の中をうろうろしたり,妻に買い物に行く時間を何度も確認し,車の鍵を探しまわることが多くなった。2 か月ほど前,買い物の後で家に帰る道が分からなくなり,同じ道を行ったり来たりしているので,妻が,「次の路地に入ってください」と言うと,「分かっとる」と大声を出した。家に到着すると,「今年は免許更新の年だ」と言った。心配した妻が,かかりつけのH医師にGさんの診察を依頼した。アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断され,その後,要介護1 と認定された。現在,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し,妻は訪問介護員(ホームヘルパー)がいる間に買い物に出かけている。(第27回本試験)

・妻は,Gさんのことが心配でなかなか自宅を空けることができない。妻が自宅から気軽に相談できる機関として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.高齢者生活福祉センター
2.地域活動支援センター
3.市町村保健センター
4.認知症コールセンター
5.認知症介護研究・研修センター

»» 答え


答え 4
1.主に自治体が運営する、健康自立型の高齢者向け福祉施設。 独立して生活することに不安のある高齢者に対して、住まい、生活相談や緊急時の対応、娯楽や地域住民との交流などのサービスを提供する。

2.市町村地域生活支援事業の地域活動支援センターとは、障害者等を通わせ、創作的活動または生産活動の機会の提供、社会との交流の促進その他の厚生労働省で定める便宜を図る施設である。

3.市町村レベルの地域における保健活動・保健サービスの拠点である。都道府県が設置している保健所が、より広域的・専門的な健康課題(地域保健に関わる統計の作成、伝染病の予防、水質調査など)を把握し助言する技術的拠点であるのに対して、市町村保健センターは、地域住民に健康相談保健指導健康調査など直接保健サービスを提供する。なお、市町村は、市町村保健センターを設置することができるが、義務ではない。認知症に関する相談も可能であるが、妻がGさんのことで気軽に相談できる機関としては4の認知症コールセンターの方がベターである。

4.認知症コールセンターは、認知症がある者やその家族の認知症に関する悩みや介護に関する悩みを相談できる総合相談窓口であり、保健師や認知症介護経験者などが相談を受け付ける。また、相談内容に応じて、地域包括支援センターや医療機関などへの支援に結びつける。

5.認知症介護研究・研修センターとは、認知症のケアなどについての研修や研究を行う専門機関である。

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・妻は交通事故を心配して,1日も早く車の運転をやめさせたいと考えている。現在のGさんの状況について,訪問介護員(ホームヘルパー)の妻に対する助言として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.車の鍵を隠すことを勧める。
2.Gさんに断りなく車を処分することを勧める。
3.「免許更新期間は過ぎました」とGさんに言うように勧める。
4.近くの警察署に相談することを勧める。
5.「あなたの運転は怖いから乗りません」とGさんに言うように勧める。

»» 答え


答え 4
道路交通法の改正によって、一定の病気症状があり、車の運転に支障を及ぼす可能性のあるものが、免許の取得や更新時に病状を虚偽申告した場合に罰則が設けられた。また、病気の症状がある患者の診断結果を公安委員会に届け出ることができるようになった。さらに、交通事故を起こした運転者が一定の病気に該当すると疑われる場合は、専門医の診断による取消処分を待たずに、暫定的な免許の停止措置ができるようになった。運転免許センターなどでは、認知症等に関する運転免許の相談を受け付けており、警察署に相談をすることが適切である。
他の選択肢は妻とGさんの人間関係を悪化させる恐れがある。

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■妻はGさんと,自宅でできるだけ長く生活したいと考えている。また,自分が旅行などで一定期間家を空けることができるのかと心配している。妻の心配に対応する介護保険のサービスとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.短期入所療養介護
2.通所リハビリテーション
3.通所介護(デイサービス)
4.認知症対応型通所介護
5.訪問看護

»» 答え


答え 1
”一定期間家を空けることができるのかと心配している”とあるので宿泊できるサービスでなければならない。

1.短期入所療養介護は、利用者の孤立感の解消や心身機能の維持回復などのほか、家族の介護の負担軽減などを目的として、ショートステイのサービスを行っている。

2.通所リハビリテーションとは、利用者が日帰りで施設に通い、食事や入浴、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどを受けるものである。

3.通所介護とは、利用者が施設に通って、レクリエーションを行ったり、食事・入浴等の支援を受けるサービスである。

4.認知症対応型通所介護とは、認知症の利用者が施設に通って、専門的なケアを受けるサービスである。

5.訪問看護とは、看護師などが居宅を訪問して、主治医の指示や連携により行う看護である

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■次の事例を読んで、後の問に答えよ。
【事例】
Jさん(80 歳,女性)は3 年前にレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)と診断され,要介護3 と認定された。次第に徘徊することが多くなって,夫(88 歳)が介護することは難しくなり,現在は認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を利用している。Jさんは,「先生が怖い顔をしてあっちから歩いてくる」など,実際にはないことを口にしていた。Jさんはグループホームから出て行き,Vコンビニエンスストアで発見されたことが1 回ある。家族の了解を得て,GPS追跡機をJさんの身に着けてもらうことにした。また,地域のネットワークを活用して,Jさんが発見されたVコンビニエンスストアの店員,地域の民生委員,自治会,老人クラブなどに呼びかけ,一人で歩いているJさんを見かけたときは,グループホームに連絡を入れてもらうようにした。一方で,介護福祉職は,Jさんが外出したいときには,付き添って外出していた。(第27回本試験)

Jさんに見られる症状として,正しいものを1 つ選びなさい。

1.感情失禁
2.奇異行動
3.無動
4.無言
5.幻視

»» 答え


答え 5
1.感情失禁とは、些細なことで大喜びしたり激怒するなど感情をコントロールすることができない状態をいう。血管性認知症に特徴的な症状である。

2.奇異行動とは、規制を発したり、異常な行動をすることである。

3.無動とは、動きが遅くなったり、少なくなったりする状態をいう。パーキンソン病の四大特徴の一つである。

5.幻視とは、実際にはないものが、あるように見えることであり、Jさんが「先生が怖い顔をしてあっちから歩いてくる」というのが幻視である。レビー小体型認知症でみられる症状である。

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・地域の住民から,「Jさんに似た人をW橋のそばで見かけました」と連絡が入った。W橋はVコンビニエンスストアから2 km ほど離れている。JさんのGPS追跡機が居室で見つかったが,Jさんの姿はグループホーム内に見当たらなかった。この時点で,介護福祉職がとるべき対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.グループホームで帰ってくるのを待つ。
2.休暇中の職員全員に出勤してもらう。
3.地域のネットワークに協力を依頼する。
4.Jさん宅に探しに行く。
5.VコンビニエンスストアでJさんが来るのを待つ。

»» 答え


答え 3
1.帰ってこられない可能性が高い。

2.場合によっては、休暇中の職員に出勤の依頼をすることも視野に入れる必要はあるが、それは管理者などの立場にある者の仕事である。

3.地域の住民からJさんを見かけたという連絡が入っており、早急にJさんを保護する必要があり、最も素早く対応できるのは地域のネットワークに協力を依頼することである。

4.Jさんが外出していなくなってしまった旨を夫に連絡し、夫が自宅にいる場合には、Jさんが自宅に帰ってくる可能性があることを踏まえ、夫に待機してもらうように依頼することが望ましい。

5.コンビニに来る可能性はあるが、そこで待つだけでは早期発見につながらない。

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・JさんはW橋近くで無事に発見された。グループホームの職員は今後のJさんへの対応について話合いを行った。介護福祉職のJさんへの対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.Jさんの居室に鍵をかけ,居室の中で過ごしてもらう。
2.無断外出がたくさんの人に迷惑がかかることを伝え,反省を促す。
3.Jさんの1 日の生活リズムを再確認する。
4.グループホームの利用をやめるように勧める。
5.今後,出かけるときは,職員に声をかけるように伝える。

»» 答え


答え 3
徘徊には何らかの原因があり、Jさんに注意をしたり、指示をしても逆効果となる場合がある。部屋に閉じ込めるのではなく、安全が確保できる範囲で自由に歩くことも症状の緩和につながる。Jさんに対しては、トイレの時間を決めて誘導したり、散歩をするなど、生活リズムを見直すことが適切である。

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■次の事例を読んで、後の問に答えよ。
【事例】
Kさん(46 歳,男性)は,1年前,事故が原因で全盲となった。失明当初は,自宅にひきこもってしまい,妻と離婚し,仕事も辞めてしまった。その後,なんとか元の自分の生活を取り戻したいと思って,総合リハビリテーションセンターを利用し始めたが,初めは,受傷による心理的な影響が大きく,積極的に訓練に参加することができなかった。

・センターの介護福祉職のKさんへの対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.他の視覚障害者も頑張っていることを伝える。
2.1 日でも早く一人で歩くことができるように励ます。
3.センター内の視覚障害者の集いへの参加を勧める。
4.障害者スポーツへの参加を勧める。
5.経済的な支援やサービスに関する制度について説明する。

»» 答え


答え 3
自分の生活を取り戻したいと考えていることから、徐々に訓練に参加できるよう、心理的なケアを含めた支援を行う必要がある。
Kさんは失明したことによる悩みを抱えており、励ましは逆効果ともなりかねない。また、障害者スポーツに取り組むこともKさんの状況では困難と考えられる。視覚障害者の集いに参加して、悩みを共有して励ましあう仲間ができることで、Kさんの心が開かれる可能性がある。
5.Kさんが経済的な支援を求めているとは判断できない。

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・Kさんとのコミュニケーションを図るためのセンターの介護福祉職の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.話したり,手で触れたりしてコミュニケーションを図る。
2.読話を用いてコミュニケーションを図る。
3.点字を用いてコミュニケーションを図る。
4.Kさんの話をうなずきながら聞く。
5.「あれ」,「これ」という指示代名詞を用いてコミュニケーションを図る。

»» 答え


答え 1
2.読話とは、口の動きを見て、話の内容を理解することである。

3.失明して1年のKさんには、点字によるコミュニケーションは困難である。
4,5.全盲のKさんに対しては、うなずいたり、「あれ」「これ」という表現ではコミュニケーションは図れない。

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・センターの介護福祉職のアドバイスなどもあり,Kさんは徐々に歩行訓練,日常生活動作訓練,点字訓練,音声ソフトを導入したパソコンの訓練等を行うことができるようになった。また,Kさんは,比較的早く,盲導犬と生活する訓練を受け,現在,盲導犬と一緒に自宅で生活することが可能になった。Kさんがいつも相談に行っている地域活動支援センターの職員から盲導犬とその利用者への接し方について一般の人に話してほしいと依頼された。Kさんが話す内容として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.盲導犬がそばにいれば困ることはないので,視覚障害者に話しかけないでほしい。
2.仕事中の盲導犬に声をかけて励ましてほしい。
3.仕事中の盲導犬に水や食べ物を与えてほしい。
4.盲導犬が通路をふさぐなどの困った行動をしていても,黙って見ていてほしい。
5.盲導犬がハーネス(harness)をつけているときは,仕事中なので見守ってほしい。

»» 答え


答え 5
ハーネスとは盲導犬が体につける白い胴輪であり、盲導犬が仕事中であることを示している。盲導犬がハーネスを付けているときは、盲導犬が混乱しないように、声をかけたり、合図をしたり、食べ物を与えたりしてはならない。しかし、状況に応じて視覚障害者に話しかけることまで避ける必要はない。

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■次の事例を読んで、後の問に答えよ。
【事例】
Lさん(45 歳,男性)は30 歳の頃,統合失調症(schizophrenia)と診断された。両親と弟がいるが,関係が悪く,現在は両親の家の近くにアパートの一室を借りて住んでいる。精神状態が悪くなると,誰かが襲ってくると思い込み,部屋から一歩も出ることができなくなる。その結果,部屋の中はゴミがいっぱいで,Lさんが寝る場所以外はゴミで埋められていた。心配した母親は相談支援専門員に状況を話した。相談支援専門員が,Lさんに障害支援区分の認定を受けてもらったところ,区分3 と判定された。A訪問介護員が派遣されることになった。LさんはA訪問介護員が部屋に入ることは受け入れたが,家事の支援は受け入れなかった。A訪問介護員は粘り強くLさんの話を聞き,「Lさんのいる場所と私がいる場所ぐらいは作りたい」と伝えた。その結果,Lさんと一緒にゴミを少し片づけることができた。A訪問介護員は,Lさんの定期的な通院にも付き添うことができるようになった。Lさんは服薬もしっかりとするようになってきた。(第27回本試験)

精神状態が悪くなったときのLさんの症状として,正しいものを1 つ選びなさい。

1.幻覚
2.妄想
3.せん妄(delirium)
4.思考途絶
5.感情鈍麻

»» 答え


答え 2
1.幻覚とは、実際にないものが感覚として感じられることである。

2.妄想とは、明らかに誤った内容だが信じ込んでしまうことである。Lさんの場合は、「襲われる」といった迫害妄想である。

3.せん妄とは、意識混濁に加えて幻覚や錯覚がみられるような状態である。

4.思考途絶とは、思考が突然止まってしまう状態をいう。

5.感情鈍麻とは、喜怒哀楽や愛憎好悪などといった感情が鈍る状態をいう。

»» 閉じる

 

・Lさんは移動のときに見守りが必要である。Lさんの定期的な通院に付き添うことが可能となるサービスとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.居宅介護
2.同行援護
3.生活介護
4.自立訓練
5.療養介護

»» 答え


答え 1
1,2,3,5、は障害者総合支援法介護給付費の支給対象となる障害福祉サービスである。4は障害者総合支援法訓練等給付費の支給対象となる障害福祉サービスである。

1.居宅介護とは、居宅において、入浴、排せつ、食事等の介護、その他の生活全般にわたる援助を行うことである。

2.同行援護とは、視覚障害によって移動が困難な障害者を、外出時に同行して援助を行うことである。

3.生活介護とは、常時介護を要する障害者を対象とした、主として日中に障害者支援施設などで行われる、入浴、排泄、食事の介護や、創作的活動または生産活動の機会の提供など(18歳未満は児童福祉法に基づく施設給付の対象)

4.自立訓練とは自立した日常生活や社会生活を営むことを目的とした、身体機能や生活能力の向上のための有期の訓練など

5.医療を要する障害者で常時介護を必要とする者を対象とした、主として日中に病院などの施設で行われる機能訓練、療養上の管理、看護、医学的管理下での介護や日常生活上の援助など(18歳未満は児童福祉法に基づく施設給付の対象)。医療にかかるものを療養介護医療という。

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・LさんとA訪問介護員との信頼関係ができ,部屋の中もきれいに片づいた。Lさんはこの後の生活についての漠然とした不安をA訪問介護員に相談するようになった。Lさんを交えた支援会議の前に,担当の相談支援専門員とサービス提供責任者,A訪問介護員が会議を開いた。A訪問介護員が提案する内容として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.両親と話し合い,一緒に住むこと
2.仕事を見つけるために,公共職業安定所(ハローワーク)に行くこと
3.地域活動支援センターの利用
4.共同生活援助(グループホーム)の利用
5.継続的な服薬管理のための短期間の入院

»» 答え


答え 3
1.Lさんは、両親、弟の関係が悪く、アパートに住んでおり、両親と済むという提案は不適切である。

2.Lさんは、ゴミを少し片付けることができた状態であり、仕事を始められる状態ではない。

3.地域活動支援センターとは、障害によって働くことが困難な障害者の日中の活動をサポートする福祉施設であり、Lさんが受けられるサービスとして最も適切である。

4.Lさんは、A訪問介護員が部屋に入ることは受け入れたが、家事の支援は受け入れなかったとあることから、共同生活援助の利用は不適切である。

5.Lさんは、服薬もしっかりとするようになってきたとあることから、継続的な服薬管理のための短期間の入院は、不要である。

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■次の事例を読み、後の問に答えよ。(第29回本試験)

〔事 例〕
Jさん(80 歳,男性,要介護2)は,2年前に脳梗塞(cerebral infarction)を起こして,左片麻痺になった。Jさんは,自宅で妻(80 歳)と過ごしたいと訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用して,二人で暮らしていた。
Jさんは,数か月前に肺炎(pneumonia)を起こして入院した。炎症症状は消失したが,MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)を保菌した状態で退院した。
退院後のJさんは,なんとか立位がとれる状態である。排泄は,ポータブルトイレを利用して,妻が介助している。尿意はあり,1日の尿の回数も正常である。しかし,日が経つにつれて,妻には日に何回も行う立ち上がりや,ズボンや下着の上げ下ろしの介助は負担になり,時間がかかってJさんが失禁してしまうことも増えてきた。

妻は,JさんがMRSAの保菌者であることを気にしていた。
妻が日常生活で留意する点として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.Jさんの食器は別にして洗浄する。
2.手洗いと手指の消毒を行う。
3.介助するときは,使い捨ての予防着を着用する。
4.Jさんの衣類は別にして洗濯する。
5.ポータブルトイレは,10%の次亜塩素酸ナトリウム溶液で消毒する。

»» 答え


答え 2
MRSA自体は通常存在する菌であり、健康な人が保菌しても直ちに発症することはない。というMRSAに対する正しい知識と共に、医療専門職ではない妻が日常生活でできることは何かを考えることがポイントである。

1.食器を別にして洗浄する必要はない。

2.手洗いと手指の消毒は、妻が日常生活の中でもできることであり、適切である。

3.予防着を着用する必要はない。

4.衣類を別にして洗濯する必要はない。

5.次亜塩素酸ナトリウム溶液を使用する場合は0.1%程度でよいとされており、また他の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生する場合もある。妻が日常生活の中で行うこととしては適切ではない。なお、MRSAは消毒液に対する抵抗性が弱いので、ポータブルトイレはアルコールによる清拭消毒でも有効である。

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Jさんに該当する排尿障害として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.溢流性尿失禁
2.腹圧性尿失禁
3.反射性尿失禁
4.切迫性尿失禁
5.機能性尿失禁

»» 答え


答え 5
参考テキスト「こころとからのしくみ」尿失禁

5.Jさんに排尿機能の障害はみられず、身体機能の低下に伴って失禁が生じるようになっている。

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■妻の介護負担は増してきている。妻は自分も高齢なことから,介助ができなくなったときにどうすればいいのか心配になってきた。通ったり,泊まれたり,自分の体調不良時にも自宅を訪問してくれるサービスを利用したいと考えている。妻の希望に沿ったサービスとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.通所介護(デイサービス)
2.短期入所療養介護
3.小規模多機能型居宅介護
4.地域密着型特定施設入居者生活介護
5.地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護

»» 答え


答え 3
1.通所介護は通いのみであり、適切ではない。

2.短期入所療養介護は泊りのみであり、適切ではない。

3.29人以下の登録利用者である高齢者の生活を中心におき、利用者の活動に合わせ、通い、訪問、宿泊などを組み合わせ、柔軟に生活を支援する施設。

4,5.妻は現時点ではJさんの入所をのぞんでいるわけではないので不適切。

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■次の事例を読み、後の問題に答えよ。(第29回本試験)

〔事 例〕
Kさん(88 歳,男性)は,妻(82 歳)と二人暮らしであった。5年前にアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。1年ほど前から,会話がかみ合わなくなった。離れて暮らす一人息子のこともわからなくなり,「会社に行く」と外出して行方不明になることがあった。そのため,自宅での介護が困難で,半年前に認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居した。入居時は表情が険しく精神的に不安定で徘徊がたびたびみられた。しかし,事業所内で取り組んでいた回想法に参加すると,徘徊はみられなくなってきた。
ある日の午後,「痛い,痛い」と繰り返しながら足を叩いて,床に座り込む様子が見られた。

Kさんが痛みを訴えて床に座り込んだ時点で,介護福祉職がとる対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.いつからどのように痛いのか,詳しく質問する。
2.全身の状態を観察する。
3.嘔気の有無を質問する。
4.叩いている部位に湿布を貼る。
5.ベッド上で安静にしてもらう。

»» 答え


答え 2
1,3.Kさんは会話がかみ合わない状態であるため、Kさんに痛み等について質問するのは適切な対応ではない。

4.痛みの原因を確認せずに湿布を貼ることは適切な対応ではない。

5.痛みの原因を把握したうえで、ベッド上で安静にするのかを判断する必要がある。

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Kさんが痛みを訴えてから数日後の入浴時に,Kさんの右頸部から背部にかけて帯状の水疱を伴う発赤疹が確認された。病院を受診すると, 帯状疱疹(herpes zoster)と診断された。
介護福祉職がKさんのからだの清潔を保つための方法として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.冷たい水で清拭をする。
2.乾布清拭をする。
3.ぬるめのお湯でシャワー浴をする。
4.熱めのお湯で入浴をする。
5.アルコールで清拭をする。

»» 答え


答え 3

1.帯状疱疹は痛みを伴う皮膚病である。冷やすと痛みが強くなる恐れがあるため適切ではない。

2.乾布清拭は摩擦による皮膚への刺激が大きいため適切ではない。

3.帯状疱疹はウイルスが原因であるため、刺激が少ない方法で患部を清潔に保つことが大切である

4.熱めのお湯は皮膚への負担が大きいため適切ではない。

5.アルコールは肌への刺激が強いため適切ではない。

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病院を受診した日の夜中にKさんが,「仕事に行かないと怒られる」と興奮した口調で部屋から出てきた。介護福祉職がKさんの不安な思いを受け止めると,入眠した。しかし,30 分後に再び,「会社に行く」と興奮する様子が見られた。
興奮しているKさんへの介護福祉職の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.会社は休みだと言う。
2.早く寝るようにと言う。
3.怒られることはないと言う。
4.仕事をしていた時の話をする。
5.息子の話をする。

»» 答え


答え 4
1.仕事があると思っているKさんの言動に対して、否定的な発言をすることは適切ではない。

2.Kさんの話を聞こうともせず、無理やり止めさせようとすると、さらに興奮してしまうため適切ではない。

3.Kさんの不安な気持ちを受け止める対応が大切であり、まずはKさんの話(仕事に行かないと怒られる)を受容する。

4.仕事をしていた時の話をすることで、Kさんの気持ちが落ち着くように対応することは適切である。

5.Kさんの言動に関係のない話題に変えるのではなく、Kさんの気持ちが落ち着くような方向に話題を変えていくことが大切である。

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■次の事例を読み、後の問に答えよ。(第29回本試験)

〔事 例〕Lさん(25 歳,男性,障害支援区分5)は,大学2年生の時,交通事故が原因で頸髄損傷(cervical cord injury)となった。現在は毎日,居宅介護を利用しながら,母親と生活している。
Lさんは四肢麻痺のため自分で体を動かすことができずに,多くの時間をベッドで過ごしている。リクライニング式車いすに移乗するときは,移乗リフトを使用している。Lさんは,母親の腰痛が悪化していることを知っているので,母親に介助を頼むことを遠慮している。そのため,介護福祉職が来たときに,リクライニング式車いすに乗せてもらっている。Lさんは車いすで座位になると,たびたび起立性低血圧で気分が悪くなる。
日中はマウススティックを使用して,パソコンで友人とメールのやり取りを楽しんでいる。最近はパソコン教室に週1回は通いたいと考えて,「長時間の外出時の移動の介護をお願いしたいがどうしたらよいか」と介護福祉職に相談した。

Lさんの現在の生活状況から,今後,発症する可能性が高いものとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.てんかん(epilepsy)
2.仮面様顔貌
3.構音障害
4.安静時振戦
5.褥瘡

»» 答え


答え 5
1.てんかんは脳の神経細胞に突然発生する激しい電気的な興奮により繰り返す発作(てんかん発作)である。頸髄損傷では、脳の神経細胞に特段の症状はないため、今後、発症の可能性は低い。

2,4.パーキンソン病の症状である。

3.構音障害は「正確な構音ができない状態」あるいは「語音をつくる過程の障害」である。四肢麻痺のLさんにはない障害である。

5.褥瘡とは、自分で体位変換できないLさんのように、体重で長い時間圧迫された皮膚の細胞に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなるとできやすい。

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Lさんがリクライニング式車いすで起立性低血圧を起こしたときの介護福祉職の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.背もたれを倒す。
2.頭部を冷やす。
3.体温を測る。
4.衣服を調節する。
5.ベッドへ移乗する。

»» 答え


答え 1
1.起立性低血圧は、寝た状態や座位から急に立ち上がったときに血圧が下がり、ふらつきやめまい、易疲労感(疲れやすい)、動悸、視野のかすみ、眼前暗黒感、時には失神などを伴う。対応方法は、正常な血圧に戻すためにリクライニング式車いすの背もたれを倒すことである。

2.起立性低血圧の原因は血圧であるため、頭部を冷やす必要はない。

3.起立性低血圧は、体温の上昇とは関係ないので、体温を測る必要はない。

4.起立性低血圧は、血圧の低下が原因のため、衣類を調節する必要はない。

5.まずは背もたれを倒す。その後、ベッドへの移乗を行ってもよい。用があって車いすへ移乗しているので、背もたれを倒し症状が治まればよい。

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介護福祉職は,Lさんがパソコン教室に通うことができるように,相談支援専門員にサービス等利用計画の変更を相談したいと考えている。Lさんが利用できるサービスとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.同行援護
2.行動援護
3.重度訪問介護
4.自立訓練事業
5.成年後見制度利用支援事業

»» 答え


答え 3
1.同行援護とは、「視覚障害により、移動に著しい困難を有する障害者等につき、外出時において、当該障害者等に同行し、移動に必要な情報を提供するとともに、移動の援護その他の厚生労働省令で定める便宜を供与すること」とされているため、視覚障害のないLさんは利用できない。

2.行動援護は、知的障害者精神障害者で行動する際に、強度行動障害(パニックなど)を生じ得る危険のある人が利用するサービスである。

3.重度訪問介護とは、重度の肢体不自由者又は、重度の知的障害もしくは精神障害により行動上著しい困難を有する障害者であり、常時介護を要する方を対象に、生活全般にわたる援助並びに外出時における移動中の介護を総合的に行うものである。

4.自立訓練事業は、身体障害を有する障害者を対象に、理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーション、生活等に関する相談及び助言その他の必要な支援を行うものであるため、パソコン教室へ通いたいという問題文の趣旨からすると選択肢3.の方が適切であると考えられる。

5.成年後見制度利用支援事業は、経済的理由等で成年後見制度の利用を躊躇することのないように、成年後見制度の利用にかかる費用の全部、または一部を補助する事業である。

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■次の事例を読み、後の問に答えよ。(第29回本試験)

〔事 例〕Mさん(19 歳,男性)は,染色体の異常による疾患で知的障害がある。特別支援学校の卒業後,自立した生活を目指して,両親から離れて,共同生活援助(グループホーム)を利用している。日中は,一定期間(おおむね 24 か月を標準とする)必要な訓練を受けることのできる日中活動のサービスを利用して,生産活動の訓練,職場体験の機会の提供などを受けている。
Mさんは,毎朝,このグループホームから駅まで歩いて,電車で日中活動の場所まで通っている。Mさんは,楽しそうに生き生きと訓練に励んでいる。

Mさんの知的障害の起因疾患として,正しいものを1 つ選びなさい。

1.脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)
2.脳出血(cerebral hemorrhage)
3.筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)
4.ダウン症候群(Down’s syndrome)
5.脊柱管狭窄症(spinal stenosis)

»» 答え


答え 4
1.脊髄小脳変性症は運動に関係した脊髄や小脳の神経が変性する難病である。知的障害の起因疾患ではない。

2.脳出血では、急に頭痛や吐き気・嘔吐、左右片側の麻痺などが現れる。麻痺は次第に進行し、それとともに意識が低下して昏睡に至ることもある。知的障害の起因疾患ではない。

3.筋萎縮性側索硬化症は、筋肉を動かし、かつ運動をつかさどる神経だけが障害を受ける疾病である。脳から「手足を動かせ」という命令が伝わらなくなることにより、手足、のど、舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がなくなっていく病気である。知的障害の起因疾患ではない。

4.ダウン症候群は、染色体異常により知的障害を起因する障害である。

5.脊柱管狭窄症は、頸椎、胸椎、腰椎の広範囲にわたり、脊柱管が狭くなり、脊髄神経の障害を引き起こす病気である。頸椎の病変からは、手のしびれ、使いにくさ、下肢のしびれやつっぱり、歩行障害、頻尿などの症状が生じ、胸椎からはこのうち、手以外の部位の症状、腰椎の病変からは、立ち上がったときや歩いた時の下肢の痛みやしびれが生じる。知的障害の起因疾患ではない。

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Mさんが利用している日中活動のサービスとして,正しいものを1 つ選びなさい。

1.就労移行支援
2.自立訓練(生活訓練)
3.就労継続支援A型(雇用型)
4.就労継続支援B型(非雇用型)
5.地域移行支援

»» 答え


答え 1
1.就労移行支援は、就労を希望する65歳未満の障害者であって、就労に必要な知識、能力の訓練、求職活動などの支援を行うものである。利用期間はおおむね24か月とされている。

2.自立訓練(生活訓練)は、知的障害または精神障害を有する障害者に対して、障害者支援施設もしくはサービス事業所に通わせ、当該障害者支援施設もしくはサービス事業所において、または当該障害者の居宅を訪問することによって、入浴、排せつ及び食事等に関する自立した日常生活を営むために必要な訓練、生活等に関する相談及び助言、その他の必要な支援を行うものである。Mさんはすでに共同生活援助(グループホーム)での生活を始めているので、このサービスは必要ない。

3,4,5.  参考テキスト「社会の理解」障害者総合支援法の訓練等給付のサービス
3,4は一般企業への就職が困難な人を対象にしている。

5.地域移行支援は障害者支援施設等に入所している障害者または精神科病院に入院している精神障害者等に対して、住居の確保や地域生活に移行するための活動に関する相談などを行うサービスである。

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ある朝,介護福祉士であるA世話人がMさんの部屋をのぞくと,グループホームを出る時間を過ぎていたが,まだ寝ていた。「今日は行かないの」と尋ねると,「日中活動がつまらないから行かない」と言いながら,布団をかぶってしまった。
A世話人のMさんへの対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1.両親に連絡して,日中活動に行くように話してもらう。
2.日中活動の楽しさについて話し合う。
3.日中活動の重要性について話し合う。
4.日中活動がつまらないと思う理由について話し合う。
5.気分転換に映画を見に行くことを勧める。

»» 答え


答え 4
1.特別支援学校の卒業後、自立した生活を目指して両親から離れ、共同生活援助を利用していることを考えると、両親に連絡をして、日中活動に行くように話をしてもらうことは適切ではない。

2.Mさんは日中活動として就労移行支援のサービスを利用し、就労を目指している。日中活動の楽しさについて話し合うことは、良い点を確認する作業であり、日中活動に行くことを促すことにはなるが、就労することを希望するならば、いつも楽しいことばかりとは限らないということも理解しなければならない。

3.Mさんは、日中活動の重要性については、すでに理解している可能性もある。何より、活動自体がつまらないと思っているため、こと話し合いでは解決にはつながらない。

4.まずはMさん本人が、日中活動がつまらないと思う理由や、どのようなことなら興味を持てるかといったことを一緒に考えることが必要である。

5.就労移行支援事業は、就労を目的とし、契約に基づいて活動を行っているものである。「日中活動がつまらないから行かない」という理由から気分転換に映画を見に行っても問題の解決にはつながらない。

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■次の事例を読んで答えなさい。(第30回本試験)

〔事 例〕
Bさん(72歳、女性)は1か月前に脳出血(cerebral hemorrhage)で倒れて、不全麻痺は残ったが、自力でベッドから車いすに移乗できるまでに回復した。食事や排泄はベッドから離れて行えるようになり、在宅で生活することになった。Bさんは長女と同居しているが、長女は働いていて日中不在なので、介護保険の訪問介護(ホームヘルプサービス) を利用することになった。
Bさんは日中はベッド上での生活が主体である。車いすの左側のブレーキをかけ忘れることや、左側の物に気づかずに衝突してしまうことがある。また、食事の時にお膳の左側の食べ残しが目立ち、屋内の生活にも何らかの介助が必要である。

●さんの症状として、正しいものを1つ選びなさい。

1.全般性注意障害
2.失行
3.見当識障害
4.実行機能障害
5.左半側空間無視

»» 答え


答え 5

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●Bさんの状態に該当する障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)の判定として、最も適切なものを1つ選びなさい。


1.ランクA1
2.ランクA2
3.ランクB1
4.ランクB2
5.ランクC1

»» 答え


答え 3
「食事や排泄はベッドから離れて行える」「日中はベッド上での生活が主体である」という記述からB1が適当である。

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●ある朝、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると、Bさんが寝室の床に倒れていた。
訪問介護員(ホームヘルパー)が最初に取るべき行動として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.床から抱き起こす。
2.家族に連絡をする。
3.救急車を呼ぶ。
4.意識を確認する。
5.主治医に連絡する。

»» 答え


答え 4
状況に限らず、倒れている人を発見した場合に最初にすべきことは、意識の確認である。その後、状態ををみて、救急車を呼ぶか、主治医に連絡をする。そして家族に伝えるべき情報(搬送先、状態等)まとめてから家族に連絡をする。

1.骨折部位などによっては動かさない方がよい。

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■次の事例を読んで答えなさい。(第30回本試験)

〔事 例〕
Cさん(87歳、女性)は、「財布がなくなった、誰かに盗られた」と訴えるようになった。 夫が盗られていないことを説明しても受け入れなかった。心配した夫に連れられて受診すると、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。その後、認知症(dementia) の進行に伴って夫の介護負担が増えたので、通所介護(デイサー ビス)を利用することになった。
ある日、介護福祉職が入浴介助をしている時、Cさんの体に複数のあざを見つけたため、 介護支援専門員(ケアマネジャー)に報告した。介護支援専門員(ケアマネジャー)から連絡を受けた地域包括支援センターの職員がCさんと夫に確認したところ、夫による暴力が原因であることがわかった。夫の介護負担が軽くなるように、短期入所生活介護(ショー トステイ)の利用を勧めたが、夫は拒否した。その後も、虐待は改善されなかった。そこで、市町村のやむを得ない事由による措置により施設に入所することになった。
入所後まもなく、夜間に施設内を歩き回るCさんの様子が見られた。介護福祉職が声をかけると、「トイレの場所がわからない」と話した。日中はトイレで排泄を行い、下着を汚すことはなかった。

通所介護(デイサービス)を利用する前のCさんにみられた認知症(dementia) の症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.幻覚
2.抑うつ
3.見当識障害
4.失認
5.妄想

»» 答え


答え 5
「財布がなくなった、誰かに盗られた」という訴えは、妄想の症状である。

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●Cさんが施設に入所する根拠となっている法律として、正しいものを1つ選びなさい。

1.介護保険法
2.生活保護法
3.老人福祉法
4.社会福祉法
5.精神保健及び精神障害者福祉に関する法律

»» 答え


答え 3
3.老人福祉法では市町村は、やむを得ない事由により居宅において養護を受けることが困難な者の施設入所を委託することができると明記されている。

4.社会福祉法は、社会福祉事業や地域福祉推進のためのシステムを規定している。人権擁護の視点からは、日常生活自立支援事業などを規定しているが、 高齢者虐待による措置入所は規定していない

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●Cさんに対する夜間の排泄の支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.定時にトイレ誘導を行う。
2.トイレの入口を明るくする。
3.水分を控えるように話をする。
4.紙おむつの使用を勧める。
5.ポータブルトイレを居室に置く。

»» 答え


答え 2
入所後まもない時期であることと、夜間であることから、トイレがどこにあるのかがわからなかったと考えられる。日中はトイレで正常に排泄動作が行えていることから、 トイレの入口を明るくして、トイレの場所がわかるようにすることでCさんの排泄を自立した状態に保てる。

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■次の事例を読んで答えなさい。(第30回本試験)

〔事 例〕
N市に住んでいるDさん(64歳、男性)は38歳の時にバイクで事故を起こして、第6頸髄節まで機能残存の頸髄損傷(cervical cord injury)となった。上肢の筋力向上と可動域の確保のためにリハビリテーションを行ったが、手関節は拘縮して、スプーンを握ることはできなかった。また、夏になると障害の特性から体調が悪くなることを自覚していた。 施設への入所も考えたが、家族と共に暮らすことを選んで、N市の居宅介護、重度訪問介護、地域生活支援事業の移動支援等の障害福祉のサービスを利用して生活していた。
最近、Dさんは元気がなく沈んだ様子である。心配したE介護福祉職が、「最近、元気がないようですが、何か心配事でもあるのですか」とDさんに聞いた。Dさんは、「65歳になると介護保険のサービスに移行して、障害福祉のサービスが利用できなくなるのではないか」、特に、「趣味の映画を映画館で見るための移動支援のサービスを利用できなくなるのではないか」 と心配していた。
 

Dさんの夏の体調悪化を予防する対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.冷房設備のある部屋で過ごすように勧める。
2.清潔な空気を入れるように、時々換気することを勧める。
3.気温が上昇したら、なるべくベッドで休息することを勧める。
3.日中仮眠をとることを勧める。
4.食べやすいものを食べることを勧める。

»» 答え


答え 1
1.頸髄損傷となった人の症状の1つに、発汗障害がある。そのため、室温の調節をすることが重要であり、夏の体調悪化を予防するために冷房設備のある部屋で過ごすことは効果的である。

2.換気は時期によらず通常行われるべき支援である。

3.発汗障害に対して、ベッドで休息するというだけでは適切な支援とはいえない。

4.日中仮眠をとることによって、夜間の睡眠の質に影響を及ぼす可能性もある。

5.頸髄損傷となった人の症状の1つに、排便・排尿障害がある。単に食べやすいものを食べることを勧めるだけでは、結果として排便や排尿に悪影響を及ぼす可能性もあるため、適切ではない。

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●入浴時にかけ湯をする際、Dさんがお湯の温度を感じられる部位として、正しいものを1つ選びなさい。

1.A
2.B
3.C
4.D
5.E

»» 答え

●E介護福祉職は相談支援専門員にDさんの移動支援の利用について相談した。相談支援専門員がDさんに伝える内容として、適切なものを1つ選びなさい。

1.利用している居宅介護事業所の管理者の判断で利用できる。
2.相談支援専門員の判断で利用できる。
3.医師の判断で利用できる。
4.N市の判断で利用できる。
5.介護支援専門員(ケアマネジャー)の判断で利用できる。

»» 答え


答え 4
介護保険での移動支援ではおそらくDさんの望むような支援は受けられない。(参考テキスト「社会の理解」移動支援事業)
しかし、介護保険の受給者でも障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスを併用して受けることができる場合もある。(参考 介護保険と障害福祉の適用関係
併用ができるかどうかの判断は自治体にゆだねられている。

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■次の事例を読んで答えなさい。(第30回本試験)
〔事 例〕
Fさん(21歳、男性、身体障害者手帳1級)は、大学1年生(18歳)の時に通学中の交通事故により両大腿切断術を受けた。その後、Fさんは19歳の時に大学を中退して、就労の社会経験がないまま、20歳の時に障害者支援施設に入所した。
現在、訓練中は両足に義足を装着し、2本の杖を使用して歩行できる状態である。また、 自動車の運転免許取得に向けて取り組み、社会復帰を目指している。訓練以外では車いすを使用しており、日常生活は自立している。

Fさんが、所得保障のために利用している制度として、正しいものを1つ選びなさい。

1.傷病補償年金
2.障害基礎年金
3.障害厚生年金
4.特別児童扶養手当
5.特別障害給付金

»» 答え


答え 2
1.傷病補償年金は、業務災害に対して給付される労働者災害補償保険の保険給付の1つである。

2.障害基礎年金は、国民年金の期間中に、病気やけがが発症して障害の状態になった場合に受給できる年金である。また、国民年金の加入年齢は、原則20歳以上60歳未満である。20歳未満で障害の状態となった場合は、本人の所得制限を条件に、20歳になってから障害基礎年金を受給できる

3.障害厚生年金は、一般の会社員などの被用者が加入する厚生年金の期間中に、病気やけがを発症して障害の状態になった場合に受給できる年金である。

4.特別児童扶養手当とは、20歳未満で精神または身体に障害を有する児童を家庭で監護、養育している保護者や養育者へ給付される扶養手当である。

5.特別障害給付金とは、国民年金加入が任意であった時代に任意加入対象者(厚生年金・共済組合などの加入者の配偶者もしくは学生)であって、任意加入していなかった期間に障害の原因となった傷病が発症したことにより、障害者基礎年金、障害者厚生年金、 障害者共済年金の受給資格を満たしていない人に対して、福祉的措置としてとられている制度である。

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●Fさんは、運転免許を取得して自家用車を購入することにした。
全国一律に利用できる制度で、Fさんが自家用車利用に関して経済的負担を軽減できるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.ドライブレコーダーの購入費
2.ガソリンの代金
3.自動ブレーキ装置の購入費
4.有料道路(高速自動車国道)の通行料金
5.ガソリンスタンドでの洗車料金

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答え 4
積極的に選択肢4が選べればよい。
「身体障害者が自ら運転する」または「重度の身体障害者もしくは重度の知的障害者が同乗し、障害者本人以外が運転する場合」に、事前に登録された自動車1台に対して割引を実施する制度がある。

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●Fさんは、車いすに長時間乗ったままで過ごさないように留意している。 その理由として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.関節の拘縮予防
2.骨の変形予防
3.神経麻痺の予防
4.腱の断裂予防
5.筋組織の壊死予防

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答え 1
長時間の座位は、股関節の拘縮の原因となり動作に制限が発生してしまう可能性がある。

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