■自宅で暮らす高齢者の室内環境として、適切なものを1つ選びなさい。(第24回本試験)

1.皮膚感覚の鈍化に配慮して、床暖房を設ける。
2.嗅覚の低下に配慮して、電磁調理器を用いる。
3.聴覚の低下に配慮して、防犯ベルの音量を下げる。
4.視覚の低下に配慮して、照明を暗くする。
5.体温調節機能の低下に配慮して、真夏日は冷房器具の使用を控える。

»» 答え


答え 2
1.加齢に伴う皮膚感覚の鈍化によって、床暖房や湯たんぽなどを活用した場合、低温やけどを生じるおそれがある。

2.加齢に伴う嗅覚の低下によって、ガス漏れなどの際、異臭を感じ取りにくくなる。よって火事を回避するために電磁調理器を活用することは適切である。

3.加齢に伴って高音域の音が聞き取りづらくなる。そのため、防犯ベルの音量を下げるのではなく、その高齢者にとって聞き取りやすい防犯ベルの音量・音域・音の種類に設定する必要がある。また、音だけでなく、非常時に点灯するランプのように視覚的に伝えるものを付加するとなおよい。

4.加齢に伴う視覚の低下によって、物に気づかず転倒しやすくなるため、適度の明るさを確保する必要があるだけでなく、直接光源が目に入らないように間接照明を設けることが望ましい。

5.真夏日に冷房器具の使用を控えると、熱中症を生じるおそれがある。そのため、季節に合わせて冷暖房器具を用いてこまめに温度調整を図る必要がある。。また湿度も調整することが大切である。

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■介護保険の給付対象となる住宅改修として、正しいものを1つ選びなさい。(第25回本試験)

1.住宅用火災警報器を設置する。
2.緊急通報装置を設置する。
3.ガスコンロを電磁調理器に取り替える。
4.風呂場に取り外し可能な手すりを設置する。
5.和式便器を洋式便器に取り替える。

»» 答え


答え 5
1~3.支給対象外である。
4.工事を伴う手すりの設置ならば給付対象であるが、取り外し可能な手すりのように工事を伴わない手すりは、介護保険の福祉用具貸与の対象となる。

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■ベッド上での全介助を要する利用者の口腔ケアの基本的留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第24回本試験)

1.洗口剤を使用して、歯垢を除去する。
2.舌の汚れを取り除く。
3.義歯をつけたまま行う。
4.硬い毛の歯ブラシを使う。
5.仰臥位で行う。

»» 答え


答え 2
1.洗口剤を用いる含嗽法(ぶくぶくうがい)では、食物残渣の除去や口腔内の保湿を目的としており、歯垢を完全に除去することはできない。そのため、ブラッシングなども行う必要がある。

2.歯だけでなく、舌などの口腔内の汚れを取り除くことも重要である。

3.義歯を外してから行う必要がある。

4.口腔内を傷つけないように、基本的に柔らかめの歯ブラシがよい。

5.誤嚥の危険性があるため、仰臥位はNGである。

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■移動補助具に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第25回本試験)

1.ロフストランドクラッチは、握力の弱い人に適している。
2.スクーター型電動三輪車は、頚髄損傷の人に適している。
3.ステッキ型杖は、失調性歩行のある人に適している。
4.四輪歩行車は、杖歩行の安定した人に適している。
5.交互型四脚歩行器は、片麻痺のある人に適している。

»» 答え


答え 
2.頚髄損傷がある人は、通常、麻痺があるだけでなく、座る姿勢を保持できない場合もあることから、スクーター型電動三輪車による移動は適さない。

3.失調性歩行は、両足が広く離れ、歩幅が一定しないだけでなく、体幹がふらついている特徴があることから、ステッキ型杖の使用は適切ではない。

4.杖歩行で安定しているのだから、四輪歩行車を使う必要がない。

5.交互型四脚歩行器は歩行時に交互左右に動かして歩行する。左右のハンドグリップを握って動かさなければならないため、片麻痺のある人には適さない。

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■視力障害のある人の移動の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第25回本試験)

1.介護者は、利用者の手首を握って誘導する。
2.バスに乗る場合、介護者は先に乗る。
3.エスカレーターから降りる場合、介護者は後から降りる。
4.白杖を使用している場合、介護者は後ろに立ち、声かけによって誘導する。
5.駅のホームで電車を待つ場合、介護者は利用者を点字ブロックの上に誘導する。

»» 答え


答え 2
1.肘の少し上あたりを握ってもらう。

3.介護者は先に降りて介助する。

4.白杖を使用している場合であっても、介護者は利用者の斜め前に立ち、声かけによって誘導する。

5.点字ブロックは視覚障害者が一人で安全に歩くための手がかりとなるように設置されている。介護者がいるときには利用者を点字ブロックの上に誘導する必要はない。

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■入浴介助に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(第24回本試験)

1.空腹時の入浴は避ける。
2.温度の確認のために肩にお湯をかける。
3.片麻痺の場合、麻痺側から浴槽に入る。
4.新陳代謝を抑えるために長く湯につかる。
5.入浴後は、休息をとった後に身体の水分を拭きとる。

»» 答え


答え 1
2.温度確認は介護職の手で行う。

3.健側から浴槽に入るのが原則である。

4.長湯は、血圧の変化など人体への影響が大きいため、5~10分が望ましい。

5.入浴後は、まず身体の水分を拭きとり、保湿を図るとともに、水分を補給したうえで十分に休息する必要がある。

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■ベッド上での洗髪の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第25回本試験)

1.洗髪前は、ブラッシングを控える。
2.シャンプー剤を直接頭皮につける。
3.爪を立てマッサージしながら洗う。
4.すすぎ湯を流す前にシャンプーの泡を取り除く。
5.ドライヤーは、頭皮から5㎝話して使用する。

»» 答え


答え 4
1.洗髪前にブラッシングを行い、地肌の汚れを浮かせ、頭皮の血行も良くなり、髪のからみもとることができる。

2.手で泡立ててからつける

3.爪をたてず、指のでもむように

5.5㎝じゃ熱い! 20cm程度は離す必要がある。

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■耳・鼻の清潔保持の介護に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(第25回本試験)

1.耳垢が取りにくい時は、ピンセットを使う。
2.乾燥した耳垢は綿棒で湿らせてから取る。
3.綿棒は内耳まで入れる。
4.鼻は左右同時にかむ。
5.鼻毛は毛抜きで抜く。

»» 答え


答え 2
1.耳垢が取りにくい場合は、無理に取らず、耳鼻科への受診を勧める。また、耳垢をとる場合は津城、綿棒や耳かきを使用する。

3.介護職は通常、外耳のみ清掃する。

4.片方ずつかむ

5.抜かずに切るようにする。

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■整容介助に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(第24回本試験)

1.入れ歯は熱湯で消毒する。
2.目がしらから目じりに向かって拭く。
3.整髪しやすいように頭髪は短くする。
4.耳掃除は中耳まで行う。
5.ひげは乾燥させてから剃る。

»» 答え


答え 2
1.一般的には、義歯を外してから、歯ブラシを用いて流水で洗うことや義歯洗浄剤などを用いる方法をとる。熱湯で消毒すると、損傷する恐れがある。

3.利用者の希望に合わせる。

4.介護職は外耳までである。

5.蒸しタオルやシェービングフォームなどで濡らしてから剃る

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■老人性掻痒症がある人の入浴の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第25回本試験)

1.硫黄を含む入浴剤を使う。
2.弱酸性の石けんでからだを洗う。
3.かゆみのある部位は、ブラシでこする。
4.皮膚を乾燥させてから、保湿剤を塗布する。
5.着替えの下着は、厚めの羊毛素材にする。

»» 答え


答え 2
1.硫黄を含む入浴剤は、皮膚を乾燥させやすい。

2.ph4~6の弱酸性が皮膚表面での最近増殖を防ぐと考えられている。石けんは皮膚のpHに近い弱酸性のものを使用する。

3.強い刺激はNGである。

4.水分をふきとった後、皮膚が乾燥する前に、保湿剤を塗布する

5.羊毛素材などの毛の素材は、皮膚を刺激しやすい。

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■ベッド上で差し込み便器を使用し、排便するときの介助に関する次の記述のうち、適切でないものを1つ選びなさい。(第24回本試験)

1.ベッド上での排泄を説明し、了解を得る。
2.便器の中にトイレットペーパーを敷く。
3.仙骨部を便器のふちに当て固定する。
4.男性の場合は尿器を同時に準備する。
5.気兼ねなく一人で排便できる環境をつくる。

»» 答え


答え 3
3.便器の中央肛門がくるように配置する必要がある。

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■前立腺肥大症で留置カテーテルを使用している軽度の認知症の人への対応として、適切なものを1つ選びなさい。(第25回本試験)

1.畜尿袋を腰より高い位置に固定する。
2.尿量が減少するように、日中の水分摂取量を控えるように促す。
3.尿を観察するために、畜尿袋のカバーは外したままにする。
4.留置カテーテルを抜く恐れがあるので、介護職の判断でミトン型の手袋を着ける。
5.陰茎を上向きにして、腹部に留置カテーテルを固定する。

»» 答え


答え 5
1.膀胱よりも低い位置に固定する。

2.尿を濃縮させないよう、水分摂取量を確保し、尿流量を維持できるようにする。

3.その者の自尊心に配慮し、カバーをつけておく必要がある。

4.身体拘束、行動制限に該当する不適切な対応である。

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■慢性腎不全の人の食事について、正しいものを1つ選びなさい。(第26回本試験)

1.砂糖を控える。
2.肉や魚を控える。
3.みそ汁を毎食とる。
4.乳製品を毎食とる。
5.野菜は生でサラダにする。

»» 答え


答え 2
1.たんぱく質を制限しなければならず、カロリーの摂取量が減ってしまうため、代わりに糖質、脂質でカロリーを補給する必要がある。

2.たんぱく質を制限しなければならないので、正しい。

3.塩分を制限しなければならないので、不適切。

4.牛乳にはカリウムが多く含まれている。

5.野菜類は小さく切り、ゆでることで、カリウムと溶かし流すことができるので、カリウム摂取量を減らすために、生ではなく、ホットサラダのほうがよい。

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■生活支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.支援者の価値観を優先して支援する。
2.生活全体よりも、生活動作を中心にした視点で支援する。
3.その人らしい生活よりも、安静を重視した生活を送れるように支援する。
4.利用者の生活習慣よりも、支援者側の規則を大切にして支援する。
5.信頼関係に基づいて支援する。

»» 答え


答え 5
1,3,4.支援者ではなく、利用者の価値観、生活習慣を優先にする。
2.ADLIADLだけでなく、本人の思い生活歴家族との関係性等も含めてその人の生活全体を視野に入れた支援が求められる。

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■施設への入所に伴う高齢者の心身の負担を軽減するための方策として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.家族の訪問を控えてもらう。
2.居室に新しい家具を入れる。
3.広い食堂で過ごしてもらう。
4.施設の生活時間に合わせてもらう。
5.少しでも早くなじみの職員ができるようにする。

»» 答え


答え 5
1.家族が気軽に利用者と会える環境を作っていくことが求められる。

2.なじみのある環境のほうが安心するので、自宅で使い慣れた家具を入れるのが望ましい。

3.一般に自宅より施設は広く、広い空間で過ごすことに利用者は慣れていない。また、広い空間は、心理的に人を孤独にさせてしまう場合がある。

4.個々の利用者の生活リズムを尊重することが大切である。

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■布団についた、ダニの死骸や糞などのダニアレルゲンを除去する方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.陰干しする。
2.掃除機で吸い取る。
3.強くたたく。
4.表面をしぼったタオルで拭く。
5.布団カバーを取り替える。

»» 答え


答え 2
1.陰干ししても、死骸や糞等を除去することはできない。

2.こまめに掃除機をかけることが有効である。

3.強くたたけば、死骸・糞等は出てくるが、吸い取らなければまた布団に付着してしまう。

4.ダニは乾燥に弱いため、表面を絞ったタオルで拭いてはならない。ダニを退治するには布団乾燥機を使うことが有効である。

5.布団自体に死骸・糞が残っているので意味がない。

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■高齢者の整容支援の注意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.整髪料の使用は避ける。
2.目やにを拭きとるときは、目じりから目頭に向かって拭く。
3.爪を切る時は、少しずつ切る。
4.耳垢が固い時は、ピンセットを使って除去する。
5.義歯は乾燥させてからケースに保管する。

»» 答え


答え 3
1.利用者本人が使いたいかどうかが重要である。

2.目頭から目じりに向かって拭くのが基本である。

3.高齢者は爪がもろくて割れやすいため、少しずつ切る。また、深く切りすぎると深爪になったり、巻き爪の原因になったりするので注意が必要である。

4.耳垢が固いときは無理して取ろうとせず、耳鼻咽喉科の医師に相談する。

5.義歯は乾燥させるとひび割れや変形を引き起こすため、日中、使用しないときは保存容器の水のなかに浸して保管し、夜間は義歯洗浄剤につけておく

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■介護を必要とする高齢者の衣服と、その支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.片麻痺の高齢者には、支援者が着脱させやすい前あきの上着の購入を勧める。
2.左片麻痺がある場合は、左半身から脱ぐように進める。
3.生活のリズムを保つために、昼と夜とで衣服を替えるように勧める。
4.衣服は気候に合わせて支援者が選ぶ。
5.季節に関係なく、保温性よりも通気性を重視した衣類を勧める。

»» 答え


答え 3
1,4.利用者が着脱しやすい衣服がのぞましい。片麻痺がある場合、ゆったりとした伸縮性のある、かぶりタイプの衣服も適している。また、利用者の好みのデザインや色等も大切にする必要がある。

2.脱健着患である。左片麻痺なので右から脱ぎ、左から着るようにする。

5.冬寒い!

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■視覚障害者の外出支援に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.タクシーに乗るときは、支援者が先に乗って誘導する。
2.電車を待つときは、点字ブロックの上で待つように誘導する。
3.狭い通路は、後ろから誘導する。
4.雨の日は、フード付きのレインコートの着用を勧める。
5.利用者から一時離れるときは、柱や壁に触れる位置まで誘導する。

»» 答え


答え 5
1.タクシーの場合は視覚障害のある人を先に車内に誘導するのが基本である。

2.点字ブロックの上で待つのは他の視覚障害のある人の移動の妨げになる。

3.狭い通路では視覚障害のある人に支援者の真後ろに入ってもらい、一列で歩く。

4.フードにより耳がふさがって周囲の音が聞こえづらくなり、危険である。支援者と二人で入れる大きい傘を用意し、背の高い方が傘を持つとよい。

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■パーキンソン病の姿勢反射障害のある人の歩行介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.曲がり角では、勢いをつけて曲がってもらう。
2.曲がり角では、直角に曲がってもらう。
3.一度足を引いてから歩き出足てもらう。
4.支援者のペースに合わせて歩き出してもらう。
5.階段よりスロープを歩いてもらう。

»» 答え


答え 3
1.パーキンソン病のある人には、様々な歩行障害がみられ、方向転換しずらかったり、バランスを崩しやすかったりする。よって、曲がり角を勢いよく曲がることはできず、転倒のリスクがある。

2.バランスを崩しやすく方向転換の際に転倒しやすいため、直角に曲がるのは不適切である。

3.歩行しようとするとき最初の一歩がなかなか踏み出せないことが多い。その際は、歩行にリズムをつけることで改善される場合がある。例えば、片方の足を一歩引いてから歩き出すことで歩きやすくなることもある。

4.利用者本人のペースに合わせる。

5.平地では小刻み歩行やすり足歩行であっても、階段ではテンポよく歩ける人もいる。逆にスロープのように傾斜があるところでは、つまずきやすく、転倒のリスクが高まる。

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■嚥下機能の低下している人のおやつとして、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.ラスク
2.もなか
3.焼き芋
4.カステラ
5.ゼリー

»» 答え


答え 5

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■骨粗鬆症予防に必要なビタミンKを多く含む食品として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.牛乳
2.卵
3.豚肉
4.にしん
5.納豆

»» 答え


答え 5

骨粗鬆症を予防する栄養素を多く含む食品

栄養素 多く含む食品
カルシウム 牛乳、小魚、ひじき
ビタミンD 魚、しいたけ、卵、乳製品
ビタミンK 緑黄色野菜、納豆

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■Aさん(78歳、女性)は、一人暮らしをしている。毎夕食の配食サービスと週2回の訪問介護を利用している。夏のある日、訪問介護員が訪ねると、唇が乾燥しており、昨日からの水分摂取はお茶を3杯(450mlほど)ということであった。排尿回数も少なく、尿の色を尋ねるといつもより濃いと言っていた。Aさんに勧める飲み物として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.温めた牛乳
2.冷たいお茶
3.バナナジュース
4.経口補水液
5.野菜ジュース

»» 答え


答え 4
脱水状態が疑われる。

1.牛乳も悪くないが、経口補水液の方が脱水効果が高い。

2.お茶には利尿作用があるため、脱水対策には不適切である。

3.バナナジュースには糖分やカリウムが含まれているが、経口補水液に比べるとナトリウムが少ない分、脱水対策としての即効性が弱い。

4.経口補水液が脱水対策としては最適であるが、心臓や腎臓に障害のある人には負担をかけることがあるため、注意が必要である。

5.野菜ジュースにはミネラルやビタミン等が含まれているが、経口補水液に比べると脱水対策としての即効性は低い。

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■下肢筋力が低下して介護を必要とする人に適した浴室改修に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.浴室の入り口は引き戸にする。
2.縦に長く浅めの洋式の浴槽にする。
3.浴槽の縁は厚みを20cmにする。
4.床から浴槽の縁までの高さは20cmにする。
5.浴室と脱衣室の段差は10cmにする。

»» 答え


答え 1
2.縦に長いと浴槽内に入りづらいだけでなく、浴槽内で溺れる可能性も高まる。

3.20cmではまたぐ幅が大きくなって片足立ちの状態になり、立位でのバランスを崩し、転倒のリスクが高まる。厚みは5~10cm程度がよい。

4.40㎝程度がよい。一般的にこの高さであると、浴槽縁部分に出入りしやすくなる。また、立位でも比較的安定した姿勢でまたぎ越しができる高さでもある。

5.段差を解消した方が転倒のリスクは減る。

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■消化管ストーマを造設している人の入浴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.排便のあった日だけ入浴する。
2.回腸ストーマの場合は、食後1時間以内に入浴する。
3.装具を外して入浴できる。
4.ストーマ部分は、石けんをつけず、こすりながら洗う。
5.公衆浴場の利用は避ける。

»» 答え


答え 3
1.消化管ストーマがあるからといって入浴を制限する必要はない。むしろ毎日入浴したほうが、皮膚の清潔保持によい。

2.排便の多い食後1時間以内の入浴は避けた方がよい。

3.装具を外しても、装具をつけたままでも、どちらでも入浴できる。

4.清潔保持のためにも、石けんを使うのは好ましいが、ストーマ周辺の皮膚はデリケートであるため、低刺激弱酸性の石けんを用い、石けんが残らないようにしっかりと洗い流すことが大切である。

5.公衆浴場の利用も可能である。

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■入浴時のヒートショックに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.高血圧の人は、ヒートショックを起こしにくい。
2.ヒートショックは、夏に起こりやすい。
3.ヒートショック予防として、浴室・脱衣室との温度差を小さくする。
4.ヒートショック予防として、湯の温度は高めにする。
5.ヒートショックは、入浴前に起こりやすい。

»» 答え


答え 3
1.高血圧の人の方がリスクは高い。

2.ヒートショックは冬に発生しやすい。

4.湯の温度を高めにすると、脱衣室との温度差がかえって大きくなり、ヒートショックの危険性を高めてしまう。

5.入浴前でなく、入浴中に起こりやすい。

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■排泄介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.ベッドで尿器を使用する場合、ベッドの足元を上げる。
2.差し込み便器の開口部の中央に仙骨が来るようにする。
3.テープ止めタイプの紙おむつの中に、尿取りパッドを複数当てる。
4.自己導尿を行う場合、座位姿勢で行えるように支援する。
5.トイレにL字手すりを設置する場合、横手すりは車いすの座面の高さに合わせる。

»» 答え


答え 4
1.腹圧で排せつしやすいように、ベッドの背上げ機能を使って上体を起こす必要がある。

2.肛門が差し込み便器の開口部中央にくるようにあてる。

3.複数枚当てても吸収量は増えない。かえって通気性が悪くなり肌荒れの原因となるため不適切である。

4.座位姿勢だと腹圧がかかりやすく自己導尿しやすい。

5.横手すりは、一般的に便器の座面から22~25cm程度上方を目安に設置する。

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■Bさん(86歳、女性)は、介護老人福祉施設で生活している。脳梗塞の後遺症で左片麻痺があり、最近は筋力の低下が目立っている。Bさんは日中はポータブルトイレ、夜間は紙おむつを使用している。Bさんの使用しているポータブルトイレは木製の背もたれとひじ掛けがついてるタイプである。Bさんがポータブルトイレを使用するときの排泄介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.ポータブルトイレは、ベッドの左側の足元に置く。
2.ポータブルトイレの足元に新聞紙を敷く。
3.座位が安定しないときは、背もたれに寄りかかるように座ってもらう。
4.排泄が終了したら、立ち上がる前に下着やズボンを大腿部まで上げておく。
5.使用したポータブルトイレの中の排泄物は、1日分をまとめて片づける。

»» 答え


答え 4
1.左片麻痺があるため、ベッドの右側で端坐位になるため、ポータブルトイレは右側に設置する。また、介助支援バーがあればベッドの足元に、なければ健側の右側であるベッドの上方(頭側)に設置することが望ましい。

2.足元に新聞紙を敷くと滑ったり、新聞紙が破れて足の自由が利かなくなったりするなど、危険性が高まる。筋力低下が目立つBさんには滑り止めマットを敷いたり、手すりを設置したりし、安定して座位や立位がとれる環境を整えることが重要である。

3.背もたれに寄りかかるように座ると、腹圧をかけにくく、排泄時に力むことができない。さらに、筋力低下が目立つBさんの場合、両足で身体を支えることができず、いすからずり落ちてしまう可能性もある。

5.その都度片づけるのは基本である。

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■繊維製品に以下の表示があるときの取り扱いの留意点として、適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.しわになりやすいので、脱水は避ける。
2.色が落ちやすいので、単独で洗う。
3.手洗いする。
4.日陰のつり干しにする。
5.平干しにする。

»» 答え


答え 4

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■Cさんは、関節リウマチが徐々に進行している。何とか自力で寝返りをすることができるが、思うように関節が動かなくなってきている。体調に変動があるため1日の過ごし方も不規則で昼夜逆転の生活が続いている。Cさんが夜間、安眠が得られるような介護福祉職の対応として、適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.早朝の散歩を勧める。
2.朝食は、とらないように勧める。
3.午後から、温水プールで運動をするように勧める。
4.マットレスは、柔らかいものを勧める。
5.枕は、高く硬いものを勧める。

»» 答え


答え 3
1.関節リウマチの症状には、関節の腫れや痛み、朝目覚めたときに両手指の関節がこわばって動かしにくくなることがあるため、早朝の散歩は控えた方がよい。

2.栄養不足で免疫力が低下すると症状が悪化する恐れがあるため、食事はしっかりと摂取する必要がある。

3.温水プールで身体が温まると血液循環も良くなり、身体が動かしやすくなる。また、浮力により関節にかかる負担も軽くなるため、プール内で歩行するのもよい。医師と相談しつつ、無理のない範囲で運動することは大切である。

4.マットレスが柔らかすぎると関節に負担を与えてしまう。よって、身体が沈み込みすぎない適度な硬さのマットレスを使用する必要がある。

5.枕が高すぎると、首が前に傾き、呼吸しずらくなる。高い枕ではなく、その人の頸部に適した枕を使う必要がある。

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■終末期で食欲が低下してきた利用者の食事介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.食事の回数を増やす。
2.1回の食事量を増やす。
3.高カロリーの食事を用意する。
4.嗜好を重視する。
5.経管栄養を勧める。

»» 答え


答え 4
終末期では利用者が食べたいときに、食べたいものを食べることが大事である。また、「口から食べる」という喜びを利用者自身が最後まで感じられるように支援することが大切である。

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■施設入所者の終末期から死後における家族への支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回本試験)

1.付き添いやすい環境を整える。
2.在宅と比べて、家族への支援の必要性は乏しい。
3.状態が変化したときだけ家族に報告する。
4.家族が希望しても、死後の処置は職員で行う。
5.故人の思い出話は控える。

»» 答え


答え 1
2.在宅、施設に関係なく、家族への支援は重要である。

3.適宜家族と連絡をとり、利用者の様子を伝え、利用者と家族をつなぐとともに、家族との関係形成も大切にする。

4.家族の希望を尊重し、家族と職員が協力して死後の処置を行う事が大切である。

5.控えるのではなく、むしろ故人との思い出話を家族と職員がすることで、悲しみを分かち合うことにつながる。

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■生活に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
(第27回本試験)

1.生活は、食事と排泄と睡眠の3つの要素で構成される。
2.生活空間とは、居間と寝室のことである。
3.生活圏は、どのライフステージでも同じである。
4.高齢者の生活様式は、画一化されている。
5.生活時間は、その人独自のものがある。

»» 答え


答え 5
1.活動や仕事など他のさまざまな要素も含まれている。

2.生活空間とは、日常生活が営まれている環境の範囲のことをいい、玄関、トイレ、キッチンなども含まれる。

3.当然異なる。

4.高齢者の生活様式は、その人によって独自かつ多様である。

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■介護保険の給付対象となる住宅改修として、正しいものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.寝室の近くにトイレを増設する。
2.階段に昇降機を設置する。
3.手すりを取り付けるために壁の下地を補強する。
4.浴室内にすのこを置く。
5.浴室に暖房機を設置する。

»» 答え


答え 3
介護保険の給付対象となる住宅改修は以下の通りである。
工事を伴う手すりの取り付け(※1)
段差の解消
③滑りの防止および移動の円滑化等のためのまたは通路面の材料の変更
引き戸等への扉の取替え
洋式便器等への便器の取替え
⑥その他①~⑤の住宅改修に付帯して必要となる住宅改修(※2)
選択肢3は⑥にあたる。

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■トイレの環境整備として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.就寝時の寝室よりも照明を明るくする。
2.介助が必要な場合は、洋式便器の後方に介助スペースを確保する。
3.出入口の扉は、外開きより内開きの方がよい。
4.L字型手すりの直径は50㎜程度を目安にする。
5.縦手すりは、洋式便座の先端よりも後方側面に設置する。

»» 答え


答え 1
1.高齢者は夜間帯にトイレに行くことが多い。転倒防止を図るためにも、寝室よりもトイレの照明を明るくする必要がある。

2.後方ではなく前方がよい。

3.引き戸がベストで、次いで外開きである。内開きの場合、トイレ内で利用者が倒れていた場合扉が開かなくなる可能性がある。

4.しっかり握れる3㎝程度がよい。

5.洋式便器の先端より前方側面に設置する。

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■電気かみそりを使ったひげそりの方法として、適切なものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.蒸しタオルを当ててひげを柔らかくする。
2.電気かみそりを皮膚に強く押し当てる。
3.電気かみそりを皮膚に対して直角に当てる。
4.ひげの流れに沿って剃る。
5.顎の下などの湾曲した部分は、皮膚を寄せるようにして剃る。

»» 答え


答え 3
1.電気かみそりの場合は蒸しタオルを当ててひげを柔らかくする必要はない。

2.皮膚を傷つけないように軽くあてる。

4.ひげの流れと反対方向に剃る。

5.皮膚を広げるようにして剃る。

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■介護が必要な利用者の口腔ケアの方法として、適切なものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.ベッド上で実施する場合、仰臥位にする。
2.全部床義歯(総入れ歯)の場合、上からはずす。
3.ブラシの部分が大きく硬い歯ブラシを選ぶ。
4.うがいができる場合、ブラッシング前にうがいをする。
5.舌苔は残さず取り除く。

»» 答え


答え 4
1.できる限り座位で行う事が基本であるが、寝たきりの場合には、誤嚥を防止するため、側臥位にして行う。

2.全部床義歯はから装着し、からはずすのが基本である。

3.その者に適した歯ブラシを選択することが望ましい。一般的に、ブラシ部分が大きいと、奥歯が磨きにくく、ブラシが硬いと、歯茎などを傷つけやすい。

5.舌苔は、専用のブラシやスポンジブラシで、奥から手前にかき出すように取り除く。一度に全部取ろうとすると、傷つけてしまったり、長時間のケアで利用者が疲労してしまうので、数回にわける。

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■右片麻痺の利用者がベッドから立位になるときの介護方法として、適切なものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.利用者の右膝に手を当て、立ち上がるのを補助する。
2.麻痺側の下肢を外転させる。
3.背すじを伸ばしたまま立ち上がるように、声をかける。
4.ベッドに深く腰掛けるように、声をかける。
5.利用者の左側に立つ。

»» 答え


答え 1
1.利用者の患側である右側の膝に手を当てて立ち上がりを補助するのは適切である。

2.支持基底面積を広げ安定させるために下肢を外転させるのは適切であるが、患側ではなく健側の下肢を外転させる。

3.前傾姿勢をとってもらうほうが立ち上がりやすい。

4.浅く腰かけてもらう方が立ち上がりやすい。

5.患側である右側に立つ

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■ボディメカニクスの基本原則に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.介護者の支持基底面積は、狭くとる方が身体は安定する。
2.介護者は体幹をねじらず、足先を移動の方向に向ける。
3.介護者は大きな筋群よりも、指先や腕の力を使う。
4.介護者は重心をできるだけ高くする。
5.利用者の身体をベッド上で水平移動する場合は、背部が接する面積を広くする。

»» 答え


答え 2
1.支持基底面積は広い方が安定する。

3.大きな筋群を活用した方が、身体への負荷も少ない。

4.重心を低くした方が身体への負荷も少ない。

5.接する面積が広い方が摩擦も大きいので動かしにくい。

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■介護が必要な利用者の状況に応じた食事の提供に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.片麻痺の人には、頭部を後屈させて介護する。
2.視覚障害の人には、クロックポジションで説明する。
3.嚥下障害の人には、食事の温度は体温と同程度にする。
4.構音障害の人には、会話をしながら食事をすることを勧める。
5.認知症の人には、その人が好む献立を繰り返し提供する。

»» 答え


答え 2
1.誤嚥を予防する観点から、頭部を後屈させるのではなく、やや前傾させる姿勢をとらせることが大切である。

3.体温よりも高いか低い方が嚥下反射が起こりやすい。

4.構音障害があるなど、誤嚥を生じやすい利用者にはできる限り食べることに集中してもらう必要がある。

5.認知症に限らず、好みに合わせることは大切であるが、栄養のバランスも考えなければならない。

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■食品の凝固に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.ゼラチンは沸騰した湯で溶かす。
2.寒天は常温で固まる。
3.片栗粉は熱湯で溶いてから加える。
4.ペクチンは精製塩で固まる。
5.増粘剤(とろみ剤)は添加後、かき混ぜずに提供する。

»» 答え


答え 2
食品を凝固させるためには、ゼラチン、片栗粉、寒天、増粘剤(とろみ剤)などがある。ゼラチンは、水でしっかりふやかしてから、50~60℃位の湯で溶かす。片栗粉水で溶いてから加える。増粘剤(とろみ剤)は添加後、しっかりかき混ぜて提供する。すぐにかき混ぜないとダマになり、きちんと溶けなくなってしまう。寒天は、常温で固まる性質がある。ペクチンは、果物等に含まれ、により固まる性質をもおつもの(ハイメトキシルペクチン)と、カルシウムマグネシウムなどと反応して固まるもの(ローメトキシルペクチン)がある。具体的な例をあげると、フルーチェが固まるのもこのペクチンの性質である。フルーチェのペクチンとと牛乳のカルシウムの働きで固まる。

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■入浴介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.埋込式ペースメーカーを装着している人は、シャワー浴にする。
2.人工肛門(ストーマ)のある人は、湯が入らないように装具をつける。
3.酸素療養中の人は、鼻カニューレをはずして入浴する。
4.血液透析を受けている人は、透析直後の入浴を控える。
5.腹水がある人は、洋式タイプの浴槽に横たわった状態で入浴する。

»» 答え


答え 4
1.入浴は、熱い風呂や長湯で心臓に負担をかけない限り、ペースメーカーに影響を与えない

2.装具を装着したままでも、外した状態でも入浴できる

3.酸素療養中の人は湯の量はみぞおちの高さ程度までにし、鼻カニューレをはずさずに入浴する

4.透析後は血圧が低い傾向にあり、入浴によって更に血圧が低下する可能性があり、また入浴によってシャント穿刺部の出血と感染の危険性があるため透析直後の入浴は控える

5.腹水がある人は、深い浴槽に入ると水圧がかかり門脈圧が上がるので、胸より下の浅い浴槽に入るようにしなければならない。深い浴槽に入ると、食道静脈瘤破裂の危険性があるので、注意する。

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■おむつ交換時に配慮することとして、最も適切なものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.他の利用者いる場合でも、「おむつを替えますよ」と直接的な表現で伝える。
2.清拭用の温タオルの温度を感じるために、手袋は使わずに陰部を拭く。
3.陰部洗浄をする場合は、ぬるま湯を使う。
4.紙おむつの腹部のテープは、上のテープと下のテープを平行に止める。
5.腹部とおむつの間に隙間を作らない。

»» 答え


答え 3
1.自尊心羞恥心への配慮が必要である。

2.感染予防や衛生面の配慮から手袋を使うのは基本である。

4.クロスするようにとめる。

5.指2本程度の隙間ができるようにする。

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■Mさん(77歳、女性)は一人暮らしである。半年前に転倒し、1か月間入院した。退院後は自宅にこもるようになり、週一回の訪問介護を利用するようになった。ある朝、訪問介護事業所に、別居の長男から、「母が悪徳商法の被害に遭っているようです」と連絡があった。訪問販売で3か月間に高価な和服を次々に買っていて、Mさん名義の預金が100万円近く減っているという。長男は、「ほかにも買っているかもしれませんから、母の部屋を探してください。買った和服は着る機会もないので、クーリング・オフをさせます」と言い、すぐにでも手続きをとりたい様子である。この日訪問する訪問看護員の最初の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.ほかにも被害がないかどうか、Mさんの部屋の中を探す。
2.クーリング・オフが可能かどうか契約書の日付を確認する。
3.Mさんに和服を買うようになった経緯を確認する。
4.Mさんに和服を買うことが浪費であることを説明する。
5.販売業者にクーリング・オフの連絡を入れる。

»» 答え


答え 3
最も重要なのはMさんの気持ちや思いなどを理解することであり、傾聴してその経緯を確認することである。

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■片麻痺のある利用者が着脱できる衣服を選択するときの助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.留めるボタンが小さいブラウスを勧める。
2.かぶり式のセーターを勧める。
3.股上の浅いスラックスを勧める。
4.伸縮性のないスラックスを勧める。
5.ウエストをひもで結ぶスラックスを勧める。

»» 答え


答え 2
1.片麻痺がある場合、ボタンが小さいと留めることが難しくなる。

3.股上の深いスラックスのほうが着脱しやすい。

4.伸縮性のあるスラックスの方が着脱しやすい。

5.片麻痺がある場合、ウエスト部分を紐で結ぶのは困難である。

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■2017(平成29)年度の家計調査(総務省統計局)における高齢単身無職世帯の家計収支に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(第27回本試験改)

1.主な収入源は仕送りである。
2.主な支出は保健医療費である。
3.1か月の実収入は15万円を超える。
4.消費支出が可処分所得を上回っている。
5.非消費支出は5千円以下である。

»» 答え


答え 4
1.実収入の9割以上社会保障給付(年金等)である。

2.主な支出は食費である。

3.一か月の実収入は約11万円である。

4.つまり赤字である。

5.非消費支出は1万円を超えている。

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■安眠のための介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.午後に1時間以上の昼寝をするように勧める。
2.なるべく早い時間に床に就くように勧める。
3.日中、適度な疲労が得られる運動をするように勧める。
4.寝る前に熱めの風呂に入るように勧める。
5.寝る前に緑茶を飲むように勧める。

»» 答え


答え 3
1.長時間の昼寝は昼夜逆転につながりやすい。

2.就寝時間は人によって異なる。その人の生活のリズムを尊重し、規則的な生活習慣になるようにする。

4.足浴や、ぬるめの湯につかることは安眠につながるが、熱めの風呂に入ると交感神経が刺激され、安眠につながらない。

5.緑茶やコーヒーには覚醒作用があるカフェインが含まれているため不適切である。

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■介護老人福祉施設で臨終期にある人の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第27回本試験)

1.昼夜の区別を明確にするような照明にする。
2.定期の入浴を行う。
3.夜間の巡回は控える。
4.安楽な体位を保持する。
5.仲の良い入所者の面会を控える。

»» 答え


答え 4
1.その人が安心できる環境整備は必要であるが、昼夜の区別を明確にするような照明は特に必要ない。

2.入浴に関しては、主治医の意見入所者の希望などを踏まえて実施の可否を決める必要があり、定期の入浴を行う必要はない。

3.必須である。

5.Why?

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■自立支援の説明として,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試)

1.対象者は,介護保険の要介護3以上の人に限られること
2.対象者は,意思表示のできる人に限られること
3.ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)を回復すること
4.経済的自立を目指すこと
5.自己選択・自己決定を支援すること

»» 答え


答え 5
1,2.介護福祉士は、すべての利用者に対して、自立支援の考え方で介護をするべきである。対象者を限定する必要はない。

3,4.自立支援は身体的な自立に限ったことではないため、自立支援の説明としては不適切である。

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■屋内での転倒を防ぐための安全対策として,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試)

1.夜間目覚めたときにつける照明は,光源が直接見えるようにする。
2.コード類は動線上に這わせる。
3.玄関マットやバスマットは滑り止めのついたものを使う。
4.本人の室内の移動を減らす。
5.履物はスリッパにする。

»» 答え


答え 3
1.夜間に目覚めたときに、光源が直接見える照明は、明るいが眩しさを感じて正確な判断ができない可能性があり危険である。また、トイレなどの移動中に転倒することがないように、足元を照らし、手すりの位置やドアの位置、段差の有無を確認できるような照明の工夫が必要である。

2.室内には様々な配線があるが、動線上に配置しない配慮が必要である。コード類につまずいて転倒する危険がある。コード類はまとめて家具の裏側には這わせたり、動かないように固定する。

4.室内の転倒防止のために、本人の移動を減らすのは間違いである。足の筋力が衰えると転倒につながることもある。

5.スリッパは転倒防止の履物として適さない。スリッパは簡単に履くことができる反面脱げやすく、つまずく原因になることもある。足先から踵までしっかり密着しているシューズのような室内履きであれば、足の保護の役割も果たす。

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■片麻痺で立位歩行が可能な人が,洋式便器から立ち上がるときに利用する手すりとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試)

1.便器の先端から20~30 cm 後方の,健側がわの壁に設置された縦手すり
2.便器の先端から20~30 cm 前方の,健側がわの壁に設置された縦手すり
3.便器の先端から20~30 cm 後方の,患側がわの壁に設置された縦手すり
4.便器の先端から20~30 cm 前方の,患側がわの壁に設置された縦手すり5.便器周囲に設置された肘かけ状の簡易手すり

»» 答え


答え 2
便器の先端から20~30cm前方であれば、健側の手で手すりを使用して、身体を引き寄せ、立ち上がることが可能になる。肘かけ状の簡易手すりでは、立ち上がる際に力が入りづらく、また、簡易のため不安定な状況であり、適切ではない。

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■図は,扉を閉めた部屋の窓の位置を表している。効果的な換気を行うために開ける窓として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
(注) 窓の大きさや高さはすべて同じものである。天井の高さは同じである。家具は何もない。周囲に建物はない。(第29回本試)

1.Aだけ開ける。
2.BとCを開ける。
3.Eだけ開ける。
4.AとDを開ける。
5.AとEを開ける。

»» 答え


答え 4
換気は、窓を2箇所以上開けて空気の入り口と出口を作ることが大切である。さらに、遠くの窓と反対の位置の窓を開けて、空気の流れを作り出すことが大切であるので、AとDの窓を開けるのが正しい。

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■介護福祉職が行う爪切りに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試)

1.爪は十分に乾燥させてから切る。
2.周囲の皮膚に腫れや傷がある場合は,少しずつ切る。
3.手の爪は,手首を持って動かないようにして切る。
4.爪の先端の白い部分を1mm ぐらい残して切る。
5.爪やすりは,中央から端に向かってかける。

»» 答え


答え 4
1.爪切りは爪が乾燥しているときより、入浴後など、爪が柔らかくなっているときに切るのが良い。

2.介護福祉士は、爪や爪の周囲の皮膚に異常がなく、かつ糖尿病などの疾患に伴う専門的な管理が必要ではない場合に限り、爪切りを行うことができる。爪の周囲の皮膚に腫れや傷がある場合は、医療職に連絡する必要がある。

3.手の爪を切る際、手首を持っても指先が動いたりするため、注意が必要である。

4.爪の長さは、足の指に垂直に物を当てた時に爪が当たるか当たらないかくらいにします。

5.爪やすりは「ささくれ」にならないように、外側から爪中央へ向けて一方向で行う。

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■義歯の取扱いに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい(第29回本試)

1.上顎用の総義歯は,義歯の後方を下げるようにしてはずす。
2.水を入れた専用のボールの中でブラッシングする。
3.ブラッシングするときは,柔らかめの歯ブラシを用いる。
4.保管容器に,義歯の半分がつかる程度の水を入れて保管する。
5.総義歯を装着するときは,回転させずにまっすぐ口腔内に入れる。

»» 答え


答え 3
1.上顎用の総義歯を外す場合は、義歯の後方を下げることで、そこから空気が入り、外しやすくなる。

2.義歯は流水で洗う。その際、落下による義歯の破損等に注意して、ボール等を使用して洗うとよい。

3.義歯用の歯ブラシを使用し、流水で洗うとよい。義歯用の歯ブラシは硬めにできている。

4.保管は、義歯が半分ではなく、義歯の全体が水につかるようにするとよい。義歯の変形やひび割れを防止するためである。

5.総義歯を装着する場合は、義歯を回転させて口腔内に半分程度入れ、その後義歯を戻し、残りの部分を入れるとよい。

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■L さん(86 歳, 女性)は, アルツハイマー型認知症(dementia of theAlzheimer’s type)があり,通所介護(デイサービス)に通っている。最近,季節外れの服を着ていることが多くなった。夏のある日,通所介護(デイサービス)の介護福祉職が迎えに行くと,厚手の上着を着て汗をかきながら玄関で待っていた。

介護福祉職のLさんへの対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試)

1.「車を待たせているので早く着替えましょう」と,着替えを促す。
2.鏡を見せて,間違いを指摘する。
3.「今は夏ですよ」と,季節を伝える。
4.服装にはふれず,そのまま本人の行動を尊重する。
5.「汗をかいていますね。上着を脱ぎませんか」と,働きかける。

»» 答え


答え 5
1.「車を待たせている」「早く着替える」という表現は、介護福祉職の都合であり、Lさんに対する介護にはなっていない。認知症の利用者に対して、急かした介護は不適切である。

2,3.間違いを指摘することで、Lさんは責められ、否定されたという印象をもってしまうため、適切とはいえない。

4.Lさんは発汗している状態であり、服装にふれないことは、脱水の危険を高めてしまうため、適切ではない。

5.Lさんの間違いではなく、汗をかいているという事実に対して、声かけし、対応するべきである。

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■実行機能障害のある利用者への更衣の介護として,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試)

1.季節に合う衣類を介護福祉職が選ぶ。
2.利用者の好みよりも機能性を重視する。
3.必要な衣類をまとめて渡す。
4.隣で,洋服を着る動作を示す。
5.着る順番を紙に書いて渡す。

»» 答え


答え 5
1,2.利用者本位ではなく、介護者本位になっている。衣類の選択を介護福祉職がすることは適切とはいえない。

3.衣類をまとめて渡しても、それをどのような順番で、どのように着ればよいのかがわからないため、適切な介護にはなっていない。

4.設問からはどの程度の実行機能障害なのかはわからない。実行機能障害のある利用者への介護は、動作一つひとつに対して、丁寧に声かけしたり、やって見せたりすることが重要である。

5.着る順序を紙に書いただけでは、途中でわからなくなってしまう危険がある。

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■頸髄損傷(cervical cord injury)(第6頸髄節まで機能残存)の利用者が自分で更衣できるようにするための介護福祉職の助言として,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試験)

1.かぶりの衣類より,前あきの衣類を勧める。
2.ズボンの更衣は座位で行うように勧める。
3.ファスナーはボタンに変えるように勧める。
4.靴下にループをつけるように勧める。
5.上衣の着脱は仰臥位で行うように勧める。

»» 答え


答え 4
参考テキスト「障害の理解」頚髄損傷

1.利用者が自分で更衣(上衣)できるようにするためには、かぶりの衣類の方がよい。

2.第7頚髄以下が障害されているので、座位は難しく、利用者が自分で更衣(ズボン)できるようにするためには、仰臥位で更衣するように勧める方が良い。

3.利用者が自分で更衣できるようにするためには、ボタンよりファスナーの方がよい。

4.
5.利用者が自分で更衣(上衣)できるようにするためには、ベッドをギャッジアップし、背もたれがある状態(起座位)で更衣するとよい。

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■亀子さん(89 歳,女性)は,加齢に伴う両下肢の筋力低下がある。立位保持ができなくて,日中ベッドで臥床して過ごすことが多い。ベッドから車いすへの移乗は一部介助が必要であるが,車いすは自分で操作できる。

亀子さんの上肢を活用した移乗介護に使用する福祉用具として,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試験)

1.スライディングボード
2.スライディングシート(マット)
3.回転移動盤
4.介助型車いす
5.移動用リフト

»» 答え


答え 1
1.亀子さんの上肢を活用しつつ、移乗ができる福祉用具である。

2.スライディングシートは基本的にベッド上の移動補助に使われるものであり、ベッドから車いすの移乗には不適切である。

3.回転移動盤は、立位後、方向転換が困難な場合に活用するものであり、立位保持ができないMさんにとっては不適切である。

4.介助型車椅子は移乗の福祉用具ではない。

5.移動用リフトでは、亀子さんの上肢を活用した移乗ができない。

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■右片麻痺の利用者を仰臥位から左側臥位にする場合の体位変換の方法として,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試験)

1.左側へ水平に移動する。
2.両上肢は体幹に沿わせて置く。
3.両下肢は伸ばす。
4.枕を左側に寄せる。
5.肩と膝を同時に倒す。

»» 答え


答え 4
1.右片麻痺の利用者を左側臥位にする場合に、左側へ水平移動すると、左側臥位になろうとした際、ベッドから転落してしまう危険が生じる。

2.利用者の身体はできる限り小さくまとめ、ベッドと身体の接触面は少ないほうが良い。

3.両膝を立てて側臥位になりやすい姿勢をとることや、両膝を立てることが困難であれば、両膝を組み、できる限り身体を小さくまとめるとよい。

4.枕を左側に寄せることで、側臥位になっても安楽な状態で休むことができる。

5.同時ではなく、どちらかを先に倒すことで、側臥位になりやすくなる。

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■ロフストランドクラッチ(Lofstrand crutch)の握りの高さを決める身体部位の位置として,正しいものを1 つ選びなさい。(第29回本試験)

1.臍部
2.腋窩部
3.大転子部
4.肘関節部
5.腸骨部

»» 答え


答え 3
ロフストランドクラッチは、握り部分とカフとよばれる上腕部を支える部分で身体を支える杖である。設問ではカフではなく、握りの高さを決める身体部位を問われており、基本的には通常の握りの部分と同様である。したがって、大転子部の高さが正しい握りの高さである。

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■左片麻痺で杖を使用している利用者の階段昇降時の介護として,正しいものを1 つ選びなさい。(第29回本試験)

1.上がるときは,患側の足から出すように促す。
2.上がるときは,利用者の左後方に立つ。
3.健側の上肢を支える。
4.下りるときは,健側の足から出すように促す。
5.下りるときは,利用者の右後方に立つ。

»» 答え


答え 2
1.4.階段を上る時は杖(手すり)ー健ー患 階段を下りる時は杖(手すり)-患ー健である。

3.健側は動く側の上肢であり、転倒の危険性が少ないため、支えは必要ない。

5.下りるときは、転倒の注意を払い、利用者の患側(左)の前方に位置する。

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■要介護度が高く,日中もベッド上で過ごしている利用者の廃用症候群(disuse syndrome)の予防として,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試験)

1.安静を保ち臥位で過ごしてもらう。
2.4時間ごとに体位変換を行う。
3.ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)は全介助で行う。
4.個別レクリエーションを取り入れる。
5.一人で過ごせる環境をつくる。

»» 答え


答え 4
1.安静を保ち、臥位で過ごしてもらっても、廃用症候群の予防にはならない。

2.4時間ごとの体位交換では褥瘡の危険がある。基本的には2時間を超えない範囲で体位交換を行う。ただし、粘弾性フォームマットレスや上敷二層式エアマットレスなどを使用する場合は、4時間を超えない範囲で行ってもよいとされている。

3.要介護度が高く、ベッド上で過ごしていても、全介助と決めつけず、利用者のできる生活を探し、介助することが廃用症候群の予防につながる。

4.ベッド上であっても個別レクリエーションを活用し、活動性のある生活を送ることで、廃用症候群の予防に努めるべきである。

5.日中ベッド上で過ごしている利用者に対して、一人で過ごせる環境を作っても活動性は上がらず、廃用症候群の予防にはならない。

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■加齢に伴う身体機能の変化に対応した食事として,適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試験)

1.味覚の低下に対しては,塩分や糖分を多く用いる。
2.消化吸収機能の低下に対しては,炭水化物を中心とした食事を基本とする。
3.唾液分泌の低下に対しては,パンを主食にする。
4.咀嚼力の低下に対しては,肉料理を控える。
5.腸の蠕動運動の低下に対しては,乳酸菌を含む食品を積極的に取り入れる。

»» 答え


答え 5
1.味覚は、舌の表面にある味蕾という器官の働きにより感知するが、加齢とともに味蕾の数が減少して味覚の低下につながる。特に塩分に対して感受性が低下する。塩分や糖分を多く摂取すると高血圧をはじめとする生活習慣病の引き金になるので注意する。

2.加齢の影響で消化吸収機能の低下が起こり、各器官の働きも衰えるうえに、高齢者においては、食欲の減退も起こると低栄養が心配される。炭水化物は比較的摂取しやすい食品であるので、不足しがちなたんぱく質カルシウムの摂取が大切である。

3.加齢に伴い消化液の分泌は減少し、唾液の分泌も少なくなる。唾液は食べ物をまとまりやすくして食道の入り口に運び、嚥下を助けるが、唾液の分泌が減少した高齢者には、水分が少なく嚥下しにくいパンは主食には適さない。

4.咀嚼力の低下は、加齢による歯の喪失との関連が深く、舌の運動機能低下や唾液分泌量の低下も影響する。義歯をうまく使い咀嚼力の衰えを補い、肉はたんぱく質を多く含む食品で必須アミノ酸の栄養源となるので控えるのではなく、薄切り肉やひき肉を利用し、柔らかく調理する工夫をして料理に加える。

5.加齢により各器官の筋力が弱まるが、腸の蠕動運動も低下する。蠕動運動を活発にする乳酸菌食物繊維を含む食品は積極的に摂取するとよい。

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■生活習慣病(life-style related disease)の予防に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試験)

1.糖尿病(diabetes mellitus)の予防として,たんぱく質の摂取量を増やす。
2.高血圧症(hypertension)の予防として,カリウム(K)の少ない食品を摂取する。
3.高コレステロール血症(hypercholesterolemia)の予防として,食物繊維を多く含む食品を摂取する。
4.骨粗鬆症(osteoporosis)の予防として,ビタミンK(vitamin K)の少ない食品を摂取する。
5.虚血性心疾患(ischemic heart disease)の予防として,起床後すぐの水分摂取は控える。

»» 答え


答え 3
1.糖尿病の予防では、炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・無機質の各栄養素をバランスよく摂取して、1つの栄養素に偏ることがないように注意する。1日の摂取カロリーを適量に保つことが望ましく、全体の糖質量を管理することも大切である。

2.高血圧症の予防では、塩分(ナトリウム)の摂取を控えることが大切である。カリウムの摂取は体内の余分なナトリウムを体外に排泄する働きがあり、血圧を下げる効果があるので十分な必要量を摂取する。

3.水溶性食物繊維はコレステロールを減らし、不溶性食物繊維は便通を良くして体外に有害物質を排出する効果がある。

4.骨粗鬆症は骨量が減少して起こる状態であり、ビタミンKは骨基質の合成に重要な栄養素である。

5.虚血性心疾患とは、心臓の冠動脈が狭窄または、閉鎖して起こる。狭心症や急性心筋梗塞などの総称で、予防として体内に水分が不足しないように心がける。起床後すぐに喉が渇く前に水分摂取し水分補給する方が良い。

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■入浴介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試験)

1.入浴前の血圧が平常時より高くても,自覚症状がなければ入浴を勧める。
2.プライバシーを保護するために,皮膚の観察はしない。
3.湯温は,介護福祉職が直接肌で触れて確認する。
4.浴槽への出入りにシャワーチェアーを用いるときは,浴槽より低い位置に調整する。
5.片麻痺の利用者の場合は,麻痺側から浴槽に入る。

»» 答え


答え 3
1.平常時より血圧が高ければ、自覚症状の有無にかかわらず、様子観察をした方がよい。

2.プライバシーの保護と皮膚の観察は別問題であり、皮膚の観察をしないことは不適切な介助である。

3.直接肌で確認した後、利用者にも確認してもらう。

4.浴槽の出入りにシャワーチェアーを用いる際は、浴槽と同じ高さのシャワーチェアーにするとよい。同じ高さのほうが、いったん浴槽の縁に腰を掛ける等がやりやすい。

5.片麻痺の利用者の場合は、健側がわから温度を確かめながら浴槽に入る。

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■Aさんは,寝たきり状態の夫を家で介護している。Aさんは,尿器を使って排泄介助を行っている。Aさんの夜間の介護負担を軽くするものとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試験)

1.差し込み便器
2.自動排泄処理装置
3.ポータブルトイレ
4.おむつ
5.肘かけ状の簡易手すり

»» 答え


答え 2
1.基本的には、男性の差し込み便器の使用は、大便に使用するものであり、排尿には使用しない。また、差し込み便器では、Aさんが寝たきりの夫に差し込み便器を入れたり、片付けたりといった介助が発生するため、介護負担は軽くならない。

2.自動排泄処理装置は、寝たきりの夫が排尿した際、センサーが感知して尿が吸引されるもので、Aさんの夜間の介護負担を軽減できる。

3.寝たきりの夫に対するポータブルトイレの使用では、介護負担の軽減にはならない。

4.おむつを使用しても、おむつの交換の手間があり、介護負担の軽減にはならない。

5.寝たきりの夫に対する肘かけ状の簡易手すりでは、介護負担の軽減にはならない。

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■腸管出血性大腸菌で下痢が続いている利用者のおむつ交換をするときの留意点として,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試験)

1.汚れたおむつをビニール袋に入れて,袋の口を固く縛る。
2.汚れたシーツには,アルコールを噴霧する。
3.手洗いは,洗面器にためた水で行う。
4.殿部の汚れは,トイレットペーパーで拭けばよい。
5.専用の手袋を繰り返して使用する。

»» 答え


答え 1
腸管出血性大腸菌O157 は動物の腸内に生息しており、汚染された食肉やその加工品・飲料水を飲食することで感染する。 感染者の便で汚染された手指で取り扱う食品などを介して、二次感染を起こすこともある。 しかしながら、衛生的な食材の取り扱いと十分な加熱調理、手洗い・消毒を徹底することで感染を予防できる。

2.汚れたシーツには、アルコールを噴霧せず、シーツを交換する。

3.手洗いは洗面器にためた水ではなく、清潔な流水で洗い流す。

4.下痢で殿部が汚れている場合は、微温湯を流しながら、清拭を行い清潔を保つ。

5.排せつ介助は、使い捨ての手袋で実施する。

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■弛緩性便秘の利用者に提供する食べ物として,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試験)

1.ごぼうの煮物
2.白身魚の煮つけ
3.おかゆ
4.ゆで卵
5.焼き肉

»» 答え


答え 1
弛緩性便秘とは、腸の蠕動運動が弱くなっているということであり、筋力低下運動不足食物繊維量水分量の不足などが原因である。したがって、腸の蠕動運動を促進する食べ物が適切であり、ごぼうの煮物となる。

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■Bさん(78 歳,女性)は要支援2で,一人暮らしである。変形性膝関節症(knee osteoarthritis)が進んで,歩行に時間がかかるようになった。Bさんは調理が好きで,時間がかかっても近所の商店街に歩いて出かけて自分で食材を選んで作りたいと考えている。それを知った別居の長男は,Bさんの買物に行く負担を軽くする方法はないかと考えて,地域包括支援センターに相談した。

Bさんがこれからも買物や調理を継続していくための助言として,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試験)

1.買物代行サービスの利用を勧める。
2.ネットスーパーの利用を勧める。
3.電動車いすの利用を勧める。
4.シルバーカーの利用を勧める。
5.台所を車いす対応にリフォームすることを勧める。

»» 答え


答え 4
「時間がかかっても近所の商店街に歩いて出かけて自分で食材を選んで作りたいと考えている」とあるので1,2は不適切。
現状時間はかかるが歩けており、歩いて買い物に行けるような支援をでなければならない。

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■1か月の実収入が 12 万円の高齢者世帯で,消費支出が 14 万円,非消費支出が2万円の場合,可処分所得として,正しいものを1 つ選びなさい。(第29回本試験)
1.  8 万円
2. 10 万円
3. 12 万円
4. 14 万円
5. 16 万円

»» 答え


答え 3
可処分所得=実収入ー非消費支出

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■和食の基本的な配膳の位置として,正しいものを1 つ選びなさい。
(注) 右利きの場合である。(第29回本試験)

1.A汁物 B副菜 C副菜 D主菜
2.A主菜 B汁物 C副菜 D副菜
3.A主菜 B副菜 C副菜 D汁物
4.A副菜 B副菜 C主菜 D汁物
5.A副菜 B主菜 C副菜 D汁物

»» 答え


答え 5
和食の一汁三菜の配膳図である。一般に、Bは主菜(焼き物・揚げ物・刺身などおかずの中で主となるもの)、Dが汁物(味噌汁や吸い物)、Aが副菜、Cは副々菜(小鉢など)となる。

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■安眠を促す生活習慣に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい(第29回本試験)

1.就寝直前に入浴する。
2.夜食をとる。
3.就寝前に,軽いストレッチを行う。
4.就寝前に,温かいコーヒーや紅茶を飲む。
5.多量に飲酒する。

»» 答え


答え 3
1.身体の深部(内部)体温が下がると眠くなり、安眠につながる。ぬるめの湯であれば、入浴するとリラックス効果で副交感神経が働き、体の表面の血行が良くなり、やがて放熱により深部体温が下がる。しかし、就寝直前での入浴は放熱に時間がかかり、深部体温がすぐに下がらない。

2.夜食をとると、睡眠中も消化のために胃が働き続けるためになかなか寝つけない。

3.就寝前に軽いストレッチを行うと、リラックス効果で副交感神経が働き快眠につながる。

4.温かいコーヒーや紅茶に含まれるカフェインは、神経を興奮させてアドレナリンの分泌を促すため、脳が興奮状態になり、なかなか寝つけない。

5.アルコールは寝つきを良くするが、多量に飲酒をするとアルコールを分解するために身体が活発になり、交感神経を刺激して浅い眠りになって、睡眠の質を下げる。またアルコールには利尿作用もあるため、夜間に目が覚めることにもつながる。

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■概日リズム(サーカディアンリズム(circadian rhythm))を回復させるための介護福祉職の関わりとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試験)

1.早朝に,高強度運動を行うように勧める。
2.起床後はカーテンを開けて,日光を浴びるように勧める。
3.夕食に,トリプトファン(tryptophan)を含む食事を提供する。
4.就寝前に,テレビを見たり,パソコンを使ったりすることを勧める。
5.平日の睡眠時間が短いときには,休日の「寝だめ」を勧める。

»» 答え


答え 2
概日リズム(サーカディアンリズム)とは、いわゆる体内時計(体内リズム)のことであり、地球の1日である24時間というリズムではなく、25時間前後を1日の周期としていることがわかっている。24時間のリズムに同調させようとすると、太陽の光や時計、食事や運動習慣が重要になってくる。

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■終末期ケアに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回本試験)

1.家族の悲嘆に対するケアは,終末期ケアとともに行う。
2.緩和ケアとは,身体的苦痛を取り除くことである。
3.口腔ケアは控える。
4.看取りの場を決めるのは,医師である。
5.認知症対応型共同生活介護(グループホーム)利用者の終末期ケアは,病院で行う。

»» 答え


答え 1
2.緩和ケアとは、身体的苦痛だけではなく、精神的苦痛や霊的(スピリチュアル)な苦痛も和らげるケアである。

3.終末期でも口腔ケアは必要不可欠である。

4.看取りの場を決定するのは医師ではなく、本人である。本人自らが決定することが困難な場合は、家族が行う。

5.認知症対応型共同生活介護だからといって、終末期は病院で行うという決まりはなく、本人や家族の意思を尊重して決める。

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■Bさん(87歳、女性)は夫(90歳)と二人暮らしである。Bさんには持病があり、夫は脳梗塞(cerebral infarction )の後遺症による軽い右片麻痺で、訪問介護(ホー ムヘルプサービス)を利用している。Bさんと夫は苦労して手に入れた自宅に愛着を感じており、以前から、「死ぬならこの家で」 と話していた。ある日Bさんは、「この家で死にたいと思っていたけど、いつまで二人で暮らせるか・・・」 と打ち明けた。
話を聞いた訪問介護員(ホームヘルパー)がBさんにかける言葉として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.「ご夫婦二人で入居できる施設を探しましょう」
2.「便利な道具がいろいろありますから使ってみましょう」
3.「どなたかご家族と同居できるといいですね」
4.「いざとなれば病院に入院しましょう」
5.「何か心配なことがおありなんですね」

»» 答え


答え 2
自宅に愛着を感じており、以前から、「死ぬならこの家で」とあるので、選択肢1,3,4は不適切である。

5.不安に思っている原因を探るためにも適切な言葉かけである。

2.”便利な道具”が夫の介護のための道具なのか、自宅で暮らすために便利に使える道具なのか判別がつかない。夫の介護負担を訴えてはいないので、選択肢5のほうがベターである。

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■介護老人福祉施設における居室の環境整備で留意すべき点として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.利用者が使い慣れた家具を置く。
2.居室のドアは開けたままにしておく。
3.時計は天井に近い壁に掛ける。
4.居室の温度は、介護福祉職の感覚に基づいて調整する。
5.多床室は、入口から室内が見通せるように家具を配置する。

»» 答え


答え 1
2,4.プライバシーを守る必要がある。

3.利用者の見やすい位置、気に入った位置に掛けるのが大切である。

4.利用者の感覚に基づいて調整する。

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■利用者の自宅の清掃を行うときの注意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.玄関は乾燥した茶殻をまいて掃く。
2.窓ガラスは最初に乾いた雑巾で拭く。
3.畳は畳の目に沿って拭く。
4.浴室にカビ取り剤を散布するときは窓を閉める。
5.はたきを使った掃除は低い所から始める。

»» 答え


答え 3
1.玄関は湿った茶殻やちぎって濡らした新聞紙をまいて掃く。そうすることで埃が舞い上がるのを防げる。

2.窓ガラスは最初に水や洗剤を含ませた雑巾で拭く。

4.浴室にカビ取り剤を散布するときは窓を開ける。

5.低い所から始めると、高い所をはたいて落とした挨などが、また低い所に付いてしまう。

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■ユニットケアを行う入居施設の「プライベート空間」に関する次の記述のうち、 適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.集団レクリエーションを行う空間である。
2.地域の人も利用できる喫茶コーナーを設ける空間である。
3.複数の利用者が集うことができる空間である。
4.利用者の居室を示す空間である。
5.面会者用の空間である。

»» 答え


答え 4

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■Cさん(75歳、男性)は、頚椎症(cervical spondylosis)と診断された。手がしびれ、指先に力が入らない。しびれが強い左手に加えて、最近では、右手の症状が進行して、食後の歯磨きがうまくできなくなった。
Cさんが口腔の清潔を保つための介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.歯間ブラシの使用を勧める。
2.歯ブラシをやめて、洗口液のうがいをするように勧める。
3.柄を太くした歯ブラシの使用を勧める。
4.口をすすぐときは、上を向くように勧める。
5.歯ブラシを歯肉に当てるように勧める。

»» 答え


答え 3
指先に力が入らない人は、柄を太くすることで、持ちやすく、操作しやすくなる。

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■保温効果を高めるための着衣に関する次の助言のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.衣類の間に薄手の衣類を重ねて着るように勧める。
2.一番上に通気性の高い衣類を着るように勧める。
3.一回り小さいサイズの衣類を着るように勧める。
4.肌に接する衣類は、防水性の高いものを着るように勧める。
5.袖幅の大きい衣類を着るように勧める。

»» 答え


答え 1
1.薄手の衣類を重ねると空気の層ができ、体温で空気層を温めることができるため、保温効果が高まる。

2.一番上に通気性の高い衣類を着ると、せっかく温まった空気が逃げてしまい保温効果が下がってしまう。

3.一回り小さいサイズの衣類でからだにぴったりと密着すると、からだを締め付けるため血行が悪くなり逆効果となる。

4.防水性の高い衣類は気密性が高く、からだと衣類の間に空気の層ができにくいため、 保温効果は低い。

5.袖幅の大きい衣類は、からだと衣類の間の温かい空気を袖口から外へ逃がしてしまうことになるため、保温効果は低い。

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■屋外での車いすの介助方法として、適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.段差を上がるときは、キャスターを斜めに向ける。
2.段差を下がるときは、後ろ向きで後輪から下りる。
3.急な上り坂では、両腕の力で素早く進む。
4.急な下り坂では、前向きで進む。
5.砂利道では、後輪を持ち上げて進む。

»» 答え


答え 2
1.段差を上がるときは、段差に対して直角に車いすを向ける。

3.急な上り坂では、全身の力で進む。

4.急な下り坂では、後ろ向きで進む。

5.砂利道では、キャスターを持ち上げて進む。

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■図はU駅のホームの見取図である。介護福祉職が視覚障害者と列車を待つときの位置として、適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.A
2.B
3.C
4.D
5.E

»» 答え


答え 5
電車を待つときは、図Dの線状ブロックより内側に立つ。ブロック上で立ち止まることはほかの視覚障害者の進行妨害となるため、ブロックを避けることが必要となる。

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■食中毒(foodborne disease)の予防に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.生食用海産魚介類は、塩水で洗う。
2.カレーやシチューは、常温で保存する。
3.生の肉を切った包丁とまな板は、すぐに洗って熱湯をかけておく。
4.豚肉は、中心部が50℃になるように1分間加熱する。
5.解凍した冷凍食品の残りは、再度冷凍して保管する。

»» 答え


答え 3
1.生食用鮮魚介類による食中毒で,圧倒的に多いのが「腸炎ビブリオ」という細菌によるものである。腸炎ビブリオは,海水中に存在するため魚介類に付着しやすく,水温と気温が上昇する夏に大量に増殖するので,夏期に食中毒が起こりやすい。海水程度の塩分(約3%)を好み、真水には弱い。

2.力レーやシチューは小分けして急激に冷やし、冷凍保存する。

4.豚肉は、中心部75℃に達した後、1分間加熱する。

5.一度解凍した食品は、冷凍によって休眠していた細菌が目を覚ましてー気に増殖し、 食中毒を起こす毒素をつくることがある。再冷凍することは食中毒の危険を増大させることになる。

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■嚥下障害がある利用者に提供する飲食物として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.レモンジュース
2.だんご
3.プリン
4.牛乳
5.紅茶

»» 答え


答え 3

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■施設における介護福祉職と他職種との連携として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.食事時に咳込む利用者の嚥下機能の評価を、作業療法士に相談する。
2.寝たきりの利用者の仙骨部に発赤を見つけたときは、看護師に相談する。
3.体重減少が続いている利用者に気づいたときは、社会福祉士に相談する。
4.車いすでの食事時に姿勢が崩れてしまう利用者に気づいたときは、言語聴覚士に相談する。
5.嚥下困難のある利用者に提供する食事内容を、歯科衛生士に相談する。

»» 答え


答え 2
1.嚥下機能の評価は、言語聴覚士(ST)歯科医師に相談する。

3.体重減少が続いている利用者に気づいたときは、管理栄養士、看護師、医師に相談する。

4.車いすでの食事時に姿勢が崩れてしまう利用者に気づいたときは、理学療法士(PT)に相談する。

5.嚥下困難のある利用者に提供する食事内容は、管理栄養士、栄養士に相談する。

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■おむつで排泄を行っている利用者の陰部の清拭に関する次の記述のうち 適切Iなものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.排便がなければ、殿部の清拭は省略できる。
2.女性では、会陰から肛門に向かって拭く。
3.本人の希望がなければ、実施しなくてよい。
4.男性の清拭の回数は、女性よりも少なくてよい。
5.週2回入浴を実施していれば、毎日行わなくてよい。

»» 答え


答え 2
1.排便がなくても、殿部の清拭は行う。

3.おむつで排泄を行っている利用者は、羞恥心から陰部清拭の依頼をためらったりすることがある。本人の希望がないからといって実施しないのではなく、利用者の尊厳の保持やプライバシーを保護し、安心して希望を伝えられるように支援することが必要である。

4.回数に違いはない。

5.陰部清拭は、尿道や肌門周囲に付着した排泄物や汗などの分泌物といった汚れを取り除くだけでなく、皮膚や粘膜の防衛機能を保ち、新陳代謝を促進させる効果がある。汗は生活していくなかで毎日かくものである。週2回入浴を実施していれば、毎日、陰部清拭を行わなくてよいわけではない。

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■排便のメカニズムに基づく排泄の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.トイレまでの歩行は、胃・結腸反射を誘発するために有効である。
2.食後の臥床は、腸内の蠕動蓮動の亢進に有効である。
3.トイレ誘導は、便意を催してから30分後が有効である。
4.腹部マッサージは、下行結腸、横行結腸、上行結腸の順に行うことが有効である。
5.便座に座って足底を床につけた前傾姿勢は、腹圧を高めるために有効である。

»» 答え


答え 5
1.胃・結腸反射とは、食事することにより結腸の嬬動運動が起こる反射のことであり、歩行とは関係がない。

2.蠕動運動の亢進には、 適度な運動、水分の摂取、食物繊維の摂取、排便習慣をつける等が有効であり、食後の臥床は関係がない。

3.便意は15分程で感じなくなってしまうので、トイレ誘導は便意を催したらすぐ行う。

4.小腸から運ばれた消化物は、上行結腸→横行結腸→下行結腸→S状結腸の順に進んでいくため、 それに沿ってなぞると便秘の予防に有効である。

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■直腸性便秘のある高齢者の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.排便時は隣に立って見守る。
2.市販の下剤を毎日勧める。
3.日中の活動を控えるように勧める。
4.朝食後、トイレに誘導する。
5.食物繊維は控えるように勧める。

»» 答え


答え 4
参考テキスト「こころとからだのしくみ」便秘

2.下剤に頼るのではなく、適度な運動、食事内容の検討、規則的な排便習慣をつける支援を試みることが大切になる

3.適度な運動は、便秘の予防につながる。

4.食後は、胃・結腸反射によって蠕動運動が起こる。また、朝は副交感神経が優位になっており、蠕動運動が活発になる。そのため、朝食後、トイレに誘導し排便習慣をつけるよう支援することは便秘予防には適切である。

5.食物繊維が多いものを摂取すると、腸壁の神経を刺激することにより嬬動運動が活発になり便通が促進される。

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■消化管ストーマを造設している人の生活支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.排泄物がパウチの3分の1から2分の1程度たまったら処理するように助言する。
2.ベルトでウエストを締める服を選ぶように助言する。
3.ラジオ体操は控えるように助言する。
4.回腸ストーマのある人は水分摂取は控えるように助言する。
5.れんこんやごぼうを多くとるように助言する。

»» 答え


答え 1
2.ベルトでウエストを締めつけると、消化管ストーマを圧迫してしまう。

3.適度な運動は大切である。

4.回腸ストーマを造設している人は、水分を吸収するはたらきのある大腸を消化物が通らないため、水様便が持続的に排池されるため、脱水状態や電解質異常を起こしやすい。十分な水分摂取を心がける必要がある。

5.消化の悪いれんこんやごぼうを多く摂取すると、 摂取した物が未消化のままでストーマを塞ぐこともあるので注意が必要である。

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■疾病のために食事制限がある利用者の食生活に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.人工透析をしている利用者には、生野菜を勧める。
2.高血圧の利用者には、 1日の塩分摂取量を10g以下にする。
3.骨粗鬆症(osteoporosis) の利用者には、豆類を勧める。
4.糖尿病(diabetes mellitus)の利用者には、朝食に1日のエネルギー量の半分を配分する。
5.肝疾患(liver disease)の利用者には、低カロリー、低たんぱくの食事を勧める。

»» 答え


答え 3
1.人工透析を受ける利用者の食事は、腎臓機能の負担軽減のために力リウム、塩分、たんぱく質、水分の制限が必要となる。生野菜生の果実には、力リウムが多く含まれている。カリウムは細胞の中に存在し、水やお湯に溶けるので、野菜などは小さく切って「湯でこぼし」「流水にさらす」などを行い、カリウム成分を除くことができる。したがって、野菜は下ゆでし、サラダはホットサラダにすることでカリウムの摂取を減らすことができる。

2.1日10gの塩分量は、血圧に問題のない一般の人の塩分摂取量の目安である。高血圧と診断されている人の場合の塩分量は、1日6~7g程度に抑えなければならない。

3.骨粗鬆症の発症は、女性ホルモンの減少と関係があり、豆類に多く含まれるイソフラボンは女性ホルモンに似た構造をもっていることから、豆類を摂取することは骨粗鬆症の改善につながる。

4.1日3回の食事のエネルギーバランスを考え、摂取量を配分する必要がある。

5.肝疾患の食事療法は、全身の栄養状態をよくするために吸収のよい高力口リー、良質な高たんぱく食を摂取することが必要である。

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■エンゲル係数について相談を受けた介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.住居費について一緒に考える。
2.食料費の内容について一緒に考える。
3.光熱水道費の内容について一緒に考える。
4.交際費の内容について一緒に考える。
5.教養娯楽費の内容について一緒に考える。

»» 答え


答え 2
エンゲル係数とは家族の総支出のうち、食物のための支出がしめる割合。係数が高いほど、生活水準は低いとされる。

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■洗濯に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験

1.ほころびや破れがあるものは、修理してから洗濯する。
2.色が移るのを防ぐために、素材の違うものは分けて洗濯する。
3.嘔吐物で汚れたカシミヤのセーターは、塩素系漂白剤につけてから洗濯する。
4.ファスナーは開けた状態で洗濯する。
5.マジックテープは、はずした状態で洗濯する。

»» 答え


答え 1
1.ほころびや破れのある状態のまま洗濯をすると、ほころびや破れを広げてしまう可能性が高い。

2.色移りを防ぐためには、白いものと色のあるものを分けて洗濯する。

3.塩素系漂白剤の使用は、力シミヤの繊維を傷めてしまうので、毛、絹に対応する過炭酸水素系の漂白剤を使用して消毒後、ウール用洗剤で手洗いすることが望ましい。またはクリーニングを利用する。

4.ファスナーを開けた状態で洗濯をしてしまうと、衣類の型崩れを起こしたり、フアスナーがほかの衣類を傷つけたり、また、フアスナーそのものを傷めてしまう原因となる。

5.マジックテープをはずした状態で洗濯をすると、マジックテープに糸くずが付着してマジックテープの密着機能が低下したり、マジックテープの片方がほかの衣類に密着し衣類を損傷させることもある。

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■昼夜逆転している利用者への介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを 1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.食べたい時に、食事をするように促す。
2.1時間以上、昼寝をするように促す。
3.タ方に、散歩をするように促す。
4.寝る直前に熱いお風呂に入るように促す。
5.眠くなるまで、テレビを見て過ごすように促す。

»» 答え


答え 3
1.食事時間はある程度決めて規則正しい生活リズムを整えていくことが望ましい。

2.1時間以上の昼寝は、夜に眠れなくなり、結果的に昼夜逆転を引き起こしてしまうことになる。

3.夜間のスムーズな入眠のためには、適度な疲労感と精神面での安定・安心感が必要である。

4.寝る直前の熱いお風呂での入浴は、交感神経が刺激され、覚醒を促すことになり逆効果となる。

5.睡眠直前までテレビを見続けていると、視覚からの映像と光による脳細胞への刺激が続き、脳の覚醒レベルが上がった状態になる。

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■パーキンソン病(Parkinson disease)(ホーエン・ヤール重症度分類ステージ3) の高齢者の寝室環境に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.ベッドは介護者に合わせた高さにする。
2.ベッドに手すりをつける。
3.マットレスは体が沈みこむものを選ぶ。
4.ベッドサイドの床にクッション性のあるマツトを敷く。
5.枕は頭部前屈になるような高さにする。

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答え 2
1.ベッドの高さは利用している高齢者に合わせる。

3.マットレスは体が沈みこまないものがよい

4.一部分に敷いたマットはそれ自体が段差となりつまずきやすく、さらにクッション性のあるものは不安定で危険である。

5.姿勢反射障害の症状が現れると、背は丸まり姿勢は前傾になりやすくなる。頸部前屈になるような枕の高さは、前傾姿勢を助長することになり望ましくない。

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■Dさん(75歳、女性)は、以前は散歩が好きで、毎日、1時間ぐらい近所を歩いていた。最近、心不全(heart failure)が進行して歩行がゆっくりとなり、散歩も出かけず、窓のそばに座って過ごすことが多くなった。食事は、すぐおなかがいっぱいになるからと、6回に分けて食べている。夜、「横になると呼吸が苦しい時があり、眠れていない」 という言葉が聞かれるようになった。
Dさんへの安眠の支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.寝る前に、肩までつかって入浴する。
2.寝る30分前に、少量の食事を摂取する。
3.以前のように、毎日1時間の散歩を再開する。
4.就寝時は、セミファーラー位にする。
5.朝、目覚めた時にカーテンを開ける。

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答え 4
1.心不全のあるDさんが、肩までお湯につかると、水圧により血液が心臓のほうにしぼり出され、働きの悪い心臓に大量の血液が流れて、心臓の負荷が大きくなる。

2.安眠の支援をするうえで大切なことは、寝る前に適度に体温を下げることである。食事を摂ると、消化のためにからだの深部体温が上昇してしまう。

3.心不全が進行しているDさんが、以前のように、毎日1時間の散歩を再開することは病状を悪化させる可能性があり危険である。

4.セミファーラー位は 仰向けに寝て、上半身を15度から30度起こした姿勢のこと。40度ならファーラー位(半座位)、90度起こした状態は座位という。 軽く上体を起こすことによって、横隔膜が下がり呼吸面積が広がる。これにより肺の伸展が容易になり呼吸がしやすくなる

5.カーテンを開け日光を浴びることは大切であるが、「横になると呼吸が苦しい時があり、眠れていない」 と発言されていることから、ここを改善する支援が適切である。

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■終末期にある利用者を施設で看取る家族への支援として、最も適切なものを1 つ選びなさい。(第30回本試験)

1.毎日面会に来るように促す。
2.家族が利用者のためにできることを提案する。
3.積極的な情報提供は控える。
4.感情を表出しないように助言する。
5.パブリックスペースを用意する。

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答え 2
1.毎日の面会がお互いにとって望ましいとは限らない。

2.終末期にある利用者を前にすると、家族は何をしてよいのか戸惑うこともある。

3.積極的な情報提供が、家族の意思の決定を尊重することにつながる。

4.家族がその時々の感情を表現することは、少しずつ気持ちを整理し、大切な人の死を受け入れていくうえで必要なプロセスである。

5.パブリックスペースとは、誰もが共有することのできる開放的な場所のことをいう。誰にも気兼ねなく過ごすことのできるプライベートな環境を整え、利用者に思いや感謝を伝えることが、看取りを終えたとき家族のこころのよりどころや安定につながる。

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■施設において、介護福祉職の行う死後の処置として、適切なものを1つ選びなさい。(第30回本試験)

1.義歯ははずす。
2.衣服は施設が指定したものを用いる。
3.着物の場合は右前に合わせる。
4.着物の場合は帯紐を縦結びにする。
5.死後の処置は、死後3時間経過してから行う。

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答え 4
1.義歯は可能な限り装着し生前の顔貌に近づけることが大切である。

2.衣服は家族の希望のものや、本人が生前に準備をしていたものを用いる。

3.着物の場合は、通常と反対の左前に合わせる。

4.故人の衣装を結ぶ際、通常の蝶結びではなく、縦に結ぶことです。縦結びは、結んだ紐の輪や紐の先が根元の紐と垂直になるように結びます。

5.医師による死亡診断が行われ、家族との対面をすませた後は、速やかに死後の処置を始めることが望ましい。

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